ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「プロ野球をここまでダメにした9人」 Part2

2005年12月17日 | スポーツ関連
殊勲打ではなくても、何気ない一つのヒットに感激し、深く記憶に刻み込むケースが無いとは言えない。何に重きを置くかは、個々人の価値観によって異なるからだ。野球というスポーツが、数字に大きく”支配”されている競技で在る以上、数字の積み重ねが無意味だ等という事は在り得ず、とてつもない数字の積み重ねに、多くのファンが一喜一憂する事はまま在る事。だからこそ、イチロー選手がヒット増産に専従していたとしても、その事は非難されるべき筋合いのものではない。彼の優れた守備も、プロとして素晴らしいと思っている。

唯、自分が鈴木一朗という人間が好きになれないのは、自分の存在を高めようとする余りに、結果的にファンを蔑ろにしている様に”見える”所。逆に、松井秀喜選手が好きなのは、イチロー選手を反面教師にしているのかどうかは判らないが、報道関係者やファンを大事にしている様に”見える”からなのだ。

誤解しないで欲しいのは、イチロー選手の生き様が絶対に誤りで、松井選手のそれが絶対的に正しいと決め付けている訳ではない事。喩えは変かもしれないが、犬好きな人は「飼い主に従順だから。」、猫好きな人は「犬の様に飼い主に媚び諂わず、自由に生きているから。」と、各々が好きな理由を挙げる事が多いが、両選手のファンの支持理由もこれに似た部分が在るのではないだろうか。

唯、プロ野球がファンによって支えられている世界で在る事を考えると、”孤高の人”イチロー選手よりも、広く愛される松井選手の方が、長期的なスパンで言えばプロ野球人気をより高めてくれる様に思う。あくまでも私見に過ぎないのだが。

*1 特に堀内恒夫氏に関しての辛辣な記述は、読んでいて心が寒々しくなる程で、彼に同情を覚えてしまった。

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9 コメント

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う~む (帆印)
2005-12-17 01:11:59
なるほど、選手としてのイチローは好きだがなぁ、彼の儀式めいたのが、何かといいわ(笑)

堀内の内容、気になるな・・ちょっと読んでみようと思う。
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あんまりです。 (unknown)
2005-12-17 05:20:37
 ほかの人の事は知りませんが、イチローに関する記述はひどいの一語に尽きます。どれほど偏った情報を分析するとああなるんでしょう。まぁ表現は自由かもしれませんが自由だからこそ責任もあるのではないですか?



 彼が一部のマスコミを避けるようになったのは写真誌に心無い記事が出て以降です。そもそも大マスコミ様にはどんなくだらない質問にも受け答えをするのが務めだと思ってらっしゃる?ああいった輩はすぐ「ファンを無視して」とか書きますが、あなたは彼らにファン代表の座を託しましたか?記者がプライドを傷つけられるとすぐそういう方向に行くのです。



 その証拠に、彼は試合前誰よりも早くグランドに現れ、ストレッチが終わると群がるファンに丁寧にサインをしています。大マスコミ様はそんな姿は映したり記事にしたりしませんけど。日本のファンが疎まれるのはファンの体質にも問題があるんじゃないでしょうか。本来どっちが偉いとかって問題じゃないのに、俺達はファンなのに的な理論がまかり通るのもおかしな話です。
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イチロー大好き! (binbo)
2005-12-17 10:10:52
イチローに関した表現は、ひたすら偏見と悪意に満ちていますね。

私は彼が日本でプレーしていた時かずーっとファンで、彼が大リーグに移ってからも、活躍ぶりをうれしく見守ってきました。

イチローが、攻・走・守すべてにすぐれたプレーヤーなのはだれも否定できないと思うのですが、そんな彼に難癖をつけるヒトというのは、そのヒトの好きなプレーヤーがどこか不完全なところがあるのが人間的で好きだなんて思っていいるのかな。

とにかく、この工藤という著者は、野球をほんとうに愛しているひとでも、野球を理解しているヒトでもありません。

イチローは、今年もファン投票でゴールデン・グラブ賞をうけました。ほらね、イチローは

ファンに愛され認められています。

工藤とやら、何か文句あるか!

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>unknown様&binbo様 (giants-55)
2005-12-17 13:51:59
書き込み有難うございました。



イチロー選手のファンの方にとっては、かなり気分を害される記事だったと思います。その点は、申し訳無く思っております。



記事でも書いた様に、全体を通して主観的に過ぎる記述が目立つのは事実なのですが、的を射ている(イチロー選手に関してという事ではなく、全体を通してという意味でですが。)と言うと思える部分も結構在る様に感じられる本でした。



或る方が、「イチロー選手は井川投手と似ている様に思える。」と書かれていました。「口下手で不器用だから、誤解されがち。そんな所が、逆に愛らしい。」と。イチロー選手はクレバーな人ですから、自らのスタイルという物をしっかり持っている様に思います。野球では天才肌の彼ですが、野球を離れた部分では非常に不器用で頑固な面が在るからこそ、彼に対する評価は賛否両論ハッキリ分かれるという面が在るのではないでしょうか。



そもそも、自分にはイチロー選手への強い思い入れが在ります。今から13年前の話になりますが、知り合いから貰った無料券を手にして、初めてジュニアオールスターゲーム観戦した時の事です。バットコントロールが素晴らしく、快足を見せる一人の選手が最優秀選手賞を獲得しました。他の出場選手が霞んでしまう程の抜群のセンスを見せたその選手こそが、イチロー選手、否、当時は鈴木一朗選手でした。一緒に観戦した友人と、「凄い打者だね。でも、名前が平凡だからメジャーになるのはどうかなあ。」等と、今考えると恐れ多い事を語っていたものです(笑)。



それ以降、熱狂的なファンという訳では決して在りませんでしたが、彼の動向を意識的に注目していました。だからこそ、彼が大ブレークした時は本当に嬉しかったんです。



あの頃の彼は、感情をストレートに出す、言ってみれば天真爛漫なナイス・ガイでした。しかし、unknown様も書かれておられる様に、下衆なマスメディアがどうでも良い私生活の部分を、執拗に追い掛け廻した事から、彼が必要以上にマスメディアを避ける様になった事は確かだと思います。



でも、それでも敢えて言いたいんです。イチロー選手は松井(秀)選手と並んで、”広く”ファンに敬愛される存在に為り得る選手だからこそ、例えくだらない質問と思われる物で在っても、”それなりに”きちんと対応すべきなのではないかと。一般社会でも、意に沿わない事柄に、”大人の対応”で当たる事って在ると思うんです。



イチロー選手と触れる機会が在れば、彼の普段は見えない部分を知る事が出来るのでしょうが、TVでしか見る事の出来ない人にとっては、マスメディアへの対応を通して彼の人となりを作り上げて行く事になります。だからこそ、超一流選手で在る彼には、マスメディアを遠ざける様な姿勢は見せて欲しくないんです。あれだけの選手だからこそ、一寸した対応のまずさで、全てを否定されてしまう様な取り上げ方をされてしまうのは、実に勿体無いし、残念に思うんです。



勿論、マスメディアが「自分達こそが、ファンを代表する唯一無二の存在だ!」とばかりに、何でもかんでみ好き勝手な事をして良い訳は在りません。取材対象に関する勉強はすべきでしょうし、一定の敬意を持って接する必要が在るのは言う迄もないでしょう。又、ファンだから、何でも在りという捉え方には、自分も嫌悪感を持っています。プライベートの時間で在れば、ファンからのサインを或る時は拒む選手も居るでしょう。それを以ってして、「ずっと応援してるのに、感じ悪い!」と非難するのはどうかとも思っています。選手の側のTPOを慮って上げるのも、本当のファンとしてのマナーだと考えるからです。



記事内でも書きましたが、「イチロー選手のスタイルが絶対的に誤りだ!」等と決め付けるつもりは全く在りません。松井秀喜選手の様なスタイルも在れば、イチロー選手の様なスタイルも在る。それはそれで尊重すべき事だと思います。イチロー選手のスタイルを支持しているという方も少なからず居ると思います。



唯、独自のスタイルがハッキリしていればいる程、その事に対する強い支持も在る一方で(binbo様が書かれている様に、ファン投票でゴールデン・グラブ賞に選出されたというのも、その表れだと思います。)、強い反発を覚える人も少なからず居るというのは、世の常だと思うんです。確固たるスタイルを堅持するという事は、逆にそういった反発とも向き合わなければいけないという面も在るのではないかと。イチロー選手の才能を高く買い、もっともっと愛される存在になって欲しいからこそ、敢えて厳しい事を書かせて貰いました。(気分を害させる事になってしまって、本当に済みません(^o^;;;。)



これからも宜しく御願い致します。
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一理あるにはあるけれど (げどー)
2005-12-18 02:10:51
 初めて書き込みいたします。

 主題にあがっている本はすべて読んだわけではありませんが、題名がインパクトがあったので多少目を通したことがあります。

 内容に対しては、正直言って嫌いな相手を徹底的に悪く言っているだけだなという印象しかありませんでした。たとえば、中日・落合監督もダメにした人間として名前を挙げていますが、確かその内容が落合監督のダブルスタンダードっぷりを批判したものだったかと思います。でも、文章を読んでいると筆者のダブルスタンダードっぷりのほうが目につくんですよね。落合を批判した全く逆の理由で他の人を批判するなどしてたかと思います。ちょっと細かい部分は忘れてしまいましたが。

 で、イチロー。考えの一つとしては、一理なくはないんですが、強引な意見だなと思って読んだ覚えがあります。例えば、安打記録は安打を打つだけだから80年も忘れられていたとされています。個人的には届きようもない記録というのは忘れられてしまいやすいと思うんです。例えば、現在の日本球界で投手のシーズン最多勝利数を言える人って結構少ないと思います(僕もそうです)。その記録を棚の奥から引っ張り出させたイチローは、やはり凄いと思いますね。

 確かに、日本のファンを馬鹿にしたりしている節があるなど鼻につく点はあると思います。が、あれだけの記録を残したら、どんな安打だろうか何だろうが偉大だと思います。

 逆に、個人的には松井のほうが大リーグに行ってから「フォアザチーム」に専念してしまい夢を売れる選手じゃなくなってしまった印象です。
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Unknown (ふうてんの猫)
2005-12-18 02:27:09
自分はプロスポーツは疎いのですが、

プロである選手がマスメディアに媚びるというのは、必ずしも必要なことではないと思いますし、ファンは

「スランプの理由は?」「何か一言」

というくだらない話を聞くためにテレビをつけるのではなくて、その選手のプレーを見るためにテレビをつけていると思います。



音楽でも、楽曲やコンサート以外は表に出てこない人もいますが、そういう本業で勝負という人が僕は好きです。



僕は野球はみないのですがイチロウのようなストイックな人は好きです。
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>げどー様 (giants-55)
2005-12-18 03:19:45
初めまして。書き込み有難うございました。



やはり同じ事を感じられたのですね(笑)。本質的には誤っていないと(自分が)思える事を多く書かれている様には思ったのですが、そのロジックが人によって違う形で使われている部分も在りましたし(げどー様が御指摘されていますが、落合博満氏をマイナス評価している要素に関して、それと同じ要素を多分に持っている別のOBはかなり持ち上げている等、矛盾を感じる所も幾つか在りました。)、筆者の好き嫌いで選別しているかの様な印象は確かに在りました。まあ、個人の好き嫌いが反映されるのは、物書きとしては当然なのかもしれませんが、かなり過激な筆致で在る事は言えますね。



そもそも、プロ野球選手、それも超一流と呼ばれる迄になった人達は、昔も今もかなり個性の強いタイプが多いと思います。だからこそ、「大好き。」と言うファンも居れば、「顔を見るのも嫌!」という人も居る訳で。例えばONだって、山本浩二氏や衣笠祥雄氏だって、良い所ばかりではない筈。実際に、「ONが野球界を良くもしたけれども、悪くした面も在る。」と思っておられる方も居ると思うんです。総合的な評価として、彼等が好きという感じが一般ではないかと。



唯、広く野球ファンに愛されて来た選手には、(余りにも度の過ぎた酷い報道陣に対しては別でしょうが。)報道陣を遠ざける様な事はしなかった人が多い様に思います。報道陣に阿る訳でもなく、かと言って居丈高になる訳でもなくと、時には嫌な取材にも”大人の対応”で上手く交わし、良い関係を保って来たのではないかと。其処には、報道陣の向こう側にファンの存在を認識していたというのが大きい様に感じます。



シスラーの記録の件も、げどー様の書かれている事に同感です。他にも、ニグロ・リーグの記録等、どうしても意識の外に置かれてしまう物というのも在ると思いますね。とてつもない記録を、歴史の彼方から引っ張り出して来たイチロー選手には、自分も評価したいと思っています。(そもそも、野球人としてのイチロー選手は高く評価しています。)



これからも宜しく御願い致します。
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結局・・・ (toshi16)
2005-12-23 06:42:34
おひさです。



結局のところ、皆がイチローになってもおもしろくないですし、みんなが松井秀喜手もおもしろくないと、ぼくは思いますね。



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>toshi16様 (giants-55)
2005-12-24 01:53:30
書き込み有難うございました。



確かに皆が皆没個性な存在になってしまったら、詰まらないというのは在りますね。ましてや、上記しました様にプロ野球選手で、それも一流と呼ばれる様な人達は概して”小山の大将”的な方が多い様に思いますので、色んなタイプが在ってこそプロ野球と言えるのかもしれません。極論を言えば、違法行為で無い限り破天荒な存在の方が、見ている分には面白いというのは在り、芸能界で言えば嘗てのやっさん(横山やすし氏)がそんな存在でした。



イチロー選手も、その意味では強烈な個性を持った選手で在り、だからこそ大好きという人も居れば、大嫌いという人も居るという感じで、両極端に意見が分かれる所なのかなあという気がします。
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