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「元巨人の趙成氏 ソウルの自宅で自殺か」(1月6日、聯合ニュース)
6日午前5時26分頃、元プロ野球選手の趙成氏がソウル・江南区の自宅で死亡していた事が確認された。趙氏の友人が首を吊った状態で死亡しているのを見付け、警察に通報した。
趙氏は自殺した女優の崔真実氏の元夫で、日本でも巨人で投手として活躍した。
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1997年から2002年に掛けて、ジャイアンツに在籍した趙氏。6年間で残した成績は「11勝10敗11セーヴ」と特筆すべき内容では無かったけれど、ジャイアンツに在籍した外国人選手の中では印象に強く残る選手の1人だった。
150kmを超す豪速球を武器に、韓国のアマチュア球界で大活躍していた彼が、ジャイアンツと異例の「8年契約」を締結し、来日したのは1996年の事。1年目は結果を残せなかったものの、2年目、其れも後半に1軍に昇格し、「11セーヴ(1勝2敗)」という好成績を残した。“コリアン・エクスプレス”と称された彼の豪速球には「ジャイアンツの屋台骨を、暫くは支えてくれるだろう。」と大きな期待を寄せたもの。
しかし、3年目に出場したオールスターゲームで右肘を傷めて戦線離脱して以降は故障が続く様になり、結局パッとした成績を残せないで終わってしまった。オールスターゲームで右肘を傷めた要因として、当時ベイスターズの監督だった権藤博氏との関係も噂されていたが、真偽の程は別にして、「彼の時、超投手が右肘を傷めなかったら、もっともっと大活躍出来ていただろうなあ・・・。」と残念でならない。
彼が「強く印象に残る外国人選手」の理由の1つは、其の華やかさに在った。194cmという高身長に、モデルの様な体型。イケメンで、「ジャイアンツで初めて、ピアスをしてプレーした選手。」としても知られている。当時、アイドル的な扱いも受けていたっけ。
ジャイアンツを2002年に退団し、其の後は韓国球界に移籍した超氏。2005年~2007年の3年間で「3勝4敗4ホールド」に終わり、此方でも嘗ての輝きを取り戻せなかった。
野球とは無関係の部分でも、何度かマスメディアに取り上げられた彼。現役時代の2000年、韓国の人気女優・崔真実さんと華燭の典を挙げた際には、「美男&美女の結婚」と騒がれたもの。此れは彼にとって、「光」の部分と言って良い。
しかし其れ以降、彼に関する報道は「影」の部分許りだった気がする。起業するも失敗。2004年には妻・崔さんへの暴力容疑で逮捕され、其の後に彼女とは離婚している。5年前、其の崔さんは首吊り自殺。(韓国での自殺の多さは良く指摘されている事だが、崔さんの実弟も2010年に自殺しているとか。)そして今回、39歳の若さで趙氏が自殺。今朝の報道によれば、「昨年は韓国の『斗山ベアーズ』で2軍のリハビリ担当コーチを務めていたが、11月に知人と酒を飲んだ際に口論となって暴行の疑いを掛けられ、コーチとしての契約更新が成されなかった。」とも。
人生には、幾つかの「分岐点」が在る。「彼の時、~じゃなかったら。」と「if」を語っても詮無い事だけれど、其の華やかさが際立っていただけに、趙氏の場合はどうしても「大きく変わってしまった分岐点」を思ってしまう。
「人生、幸福も在れば不幸も在る。終わってみれば“大概の人”は、『差し引き』で、そんなに変わらないのかもしれない。」と言う人が居るけれど、年を重ねる毎に「当たっているのかもなあ。」という思いが強くなっている。
合掌。
端正な顔立ちや長身から繰り出すフォームが印象に残ってます。
結果的には平凡な成績でしたが「非凡な才能」を感じさせました。
誤解を恐れずに言えば、自殺の原因は韓国という国の
社会そのものにあるような気がしてなりません。
陰惨とも思えるネットの横暴、複雑な血縁社会、
勝ち組負け組の峻別が容赦ない優勝劣敗の世界、
いろいろな意味で韓国は息苦しい社会なのでは・・・
彼はそんな社会に殺されたと言ったら叱られるでしょうか。
恵まれたルックス、類い稀なる才能等、他者からすれば趙氏は、羨ましい限りの存在。少なくともアマチュア時代の彼には、「明るい未来」しか感じ得なかった事でしょう。其れが・・・。
「人の人生とは、本当に判らないものだなあ・・・。」と、改めて感じたニュースでした。趙氏と前妻との間には2人の子供が居るという事ですが、余りにも若くして両親を失う、其れも両親共に自殺というのは、「彼等の心に深い傷が残らなければ良いが・・・。」と思ってしまいます。
OECD加盟国の中では、韓国の自殺率は最も高いという話を見聞した事が在ります。まろ様が挙げられた理由には、何れも頷ける所が在りますが、「ネット上での誹謗中傷が余りに酷い。」というのと、「学歴至上主義で、一度烙印を押されたら、這い上がる事が出来ない社会体制。」というのが、特に大きい様に思われます。
その後の暗転には気の毒以外に言葉がない。
家庭内など暴力は決して良くないのだが…、元奥さんの葬式に出たことで数千人規模の女性による抗議デモを起こされたとか気の毒というか異常と思う。それでは立ち直れない。韓国社会の犠牲者と思えない。日本だって自殺が多いぞ・格差社会だぞ等々、で似たような社会だぞという気もしますが、向こうはより極端な形で現れていると感じる。
昔、1990年代にオーストラリアやカナダの日本人ワーホリ青年について「ちっとも現地に馴染まず、英語を学ぶ気もなく、日本人だけで群れて、単に『ミンチグラインダー』のような日本社会から逃げてきただけの若者たち」と海外の本に紹介されていました。
それから15年。
格差社会の上位・中位の者ほどアメリカや日本に出たがるという社会と、「ぬるま湯の日本にこもって海外に出たがらない」とやゆされる現代の日本の若者のどちらが幸せなのだろうか、と思います。
本当に良い選手でしたよね。彼の右肘の故障さえ無ければ、もっともっと活躍出来た選手だったと思います。故障や怪我はスポーツ選手にとって中々避けられない要素とはいえ、有望と称された少なからずの選手達が、失意の儘引退して行くのは本当に残念な話です。
元奥さんの葬儀に参列した際、そんなにも大規模なデモが行われていたというのは初めて知りました。部外者、特に現地以外の人間には中々判らない事情(女性関係等)が在ったのかもしれませんが、死者を悼むという行為に対してデモ活動というのは、方向違いな気がします。
昨年、某御笑いタレントの親族が“好ましくない形”で生活保護を受けていた事(「違法」とか「不正」とかという非難もされていましたが、必ずしも当該はしないと考えています。非難されるならば、当該タレントが周りに普段から「貰える物は、貰っておけばい良いんだ!」と誇示する様な言動をしていた事でしょうね。)が、ネット上を中心に猛バッシングされました。非難されて仕方無い部分が在るとはいえ、未だに、其れも「自殺しろ!」と言わん許りのネット上の執拗な書き込みを目にすると、「其処迄非難されるべき事とは思えないし、其れに其処迄非難する権利が在るのか?」と感じてしまいます。
事程然様に、日本に於けるネット・マナーの悪さには眉を顰めてしまう点が少なくないのですが、でも報道等で見聞する限りでは、韓国の其れは日本よりも酷いケースが散見される様です。日韓双方、心を病んだ人が少なくないという事でしょうか。
一昨日、フジテレビ系列で放送された「Mr.サンデー」で、日本を飛び出し、海外で起業する若者達を取り上げていました。「マーケティング・リサーチを特には行わない儘、世界で起業する。」等、見ていて“危うさ”を感じる点も少なくなかったけれど、「何とかなる筈。」といった感じで頑張っている彼等の姿には「心のハングリーさ」を感じたし、何よりも厳しい状況に在る筈なのに、彼等の笑顔が良かった。
良い年になってしまった自分からすると、正直羨ましさを感じてしまったし、ああいう若者達が居る間は、日本人は大丈夫だなとも。
ヤフートップでこのニュースを読んだときにリンク先に在韓日本人のブログがあって、「妻が死んだ際、ソンミンが葬儀に参列したのだが、その行為を『遺産目当て』ととられ、女性たち数千人(主催者発表1万人強)のデモが起こった」と書いてありました。
妻が死ねばソンミンに子供の親権が=妻の莫大な財産込みで、ということで、「抗議デモ」なんだそうです。なんともかんとも…。そのブログの書き手も「チョソンミン、かわいそう」と書いていました。
1つの事象から、彼此推測するのは自由なれど、勝手に思い込んだ上、「こうに違いない。」と抗議デモしてしまうというのは・・・其れも葬儀の席ですからねえ。確固たる証拠が在れば話は別でしょうが、理解出来ません。「趙成、可哀想。」という声が出るのも、当然な気がします。
ユカサナ様からの書き込み、メールアドレスを記載して戴いていたのですが、上記しました様に「嫌がらせのメール」が送られる事も懸念されましたし、原則として頂戴した書き込みにはコメント欄にレスを付けさせて戴くスタイルを採らせて貰っていますので、メールアドレスの部分の削除をした上での本文のコピー、そして此方へのレスという事にさせて貰いました。勝手を申し上げて、済みません。
オールスターゲームでの趙投手の一件、真相は当事者しか知り得ないし、憶測でどうこう言ってしまうのも良くない事では在りますが、「彼の場面で投げていなかったらなあ。」とか「ジャイアンツの首脳陣がベンチ入りしていたらなあ。」というのは、どうしても思ってしまいますね。
趙氏の親御さん、そして子供達がどれだけ哀しい思いをしているか、想像するだけで心が痛みます。
高野光氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%87%8E%E5%85%89)もそうですが、現役時代に光り輝いていた選手が、自ら命を絶ってしまうというのは、1人の野球ファンとして堪らない思いが在ります。
高野氏や趙氏がそうという訳では在りませんが、引退後、自らの取り組みの甘さで身を持ち崩してしまう元選手も少なくない。そういう元選手達は仕方無い面が在るけれど、そうじゃない必死で頑張っている元選手達に、もっと働く場を作り上げるべく、球界もより真剣に考えて貰いたいです。
最後に、本年も宜しく御願い致します。
ユカサナ様から頂戴した書き込み、前回分も今回分も、全く不快にさせられる内容では無く、逆に自分のレスによって御気を遣わせてしまったのではないかと申し訳無く思っております。済みませんでした。
非常に心の籠った書き込みでしたので非常に残念では在りますが、ユカサナ様の御意思を尊重し、前回の書き込みの削除、そして今回頂戴した書き込みを反映させない事にしますね。
ユカサナ様とは古くより御付き合いさせて戴いており、此れからもドンドン書き込みして戴ければと、心より願っております。