一昨日、カープの野村謙二郎選手が2,000本安打を達成した。野手としては古田選手に次いでの名球会入りとなる。2000年に駒田選手が2,000本安打を達成した際、「これで暫くは投手&野手を問わず、名球界入りする選手は出てこないだろう。」と言われていたが、2003年には立浪選手に高津投手&佐々木投手、昨年はイチロー選手に清原選手&工藤投手、そして今年は古田選手に野茂投手&野村選手と名球会入りラッシュといった感じだ。
野村選手は、プロ入り17年目にしての快挙達成。ここ迄の道程は、決して平坦なものではなかっただけに心より祝福して上げたい。
プロ入りしてから11年目迄の彼は、正に順風満帆を絵に描いた様な存在だった。盗塁王3回、最多安打3回、ベストナイン3回、史上6人目の「3割30本塁打30盗塁」の達成等々。しかし、華々しい記録に彩られた11年間の後に待っていたのは、怪我と故障に泣かされ続けた6年間だった。
彼に関して印象に強く残っているのが、1997年オフの話。この年にFA権を取得した彼の元には、日本の他チームからだけでなく、メジャーからも引き合いが来ていた。彼は悩みに悩んだ末カープ残留を決めた訳だが、メジャーに挑戦しなかった事への後悔は今も在るという。イチロー選手から「野村さんが先に行ってくれると思ったのに・・・。」と言われた事も。
でも、メジャー移籍には心が動いたものの、国内の他チームに移籍する意思は全く無かったと彼は次の様に言い切る。「メジャーに挑戦しなかった事への後悔は在っても、カープに残った事への後悔は全くない。カープが大好きだから。」
浪花節的なコメントだ。でも、この浪花節的な部分が自分は堪らなく好きでも在る。果たして、今のジャイアンツの選手、特に中堅以上の選手で心から「ジャイアンツが好きだ。」と言い切れる者は何人居るだろうか?どういう方向性にせよ、こう言い切れる選手として自分の頭にパッと浮かぶのは、清原選手に桑田投手、そして元木選手位。
チームリーダーの高橋(由)選手には、入団時に乱れ飛んだ様々な憶測も在って、心底ジャイアンツが好きという風には見えない。又、自分が愛する選手の一人で在る松井(秀)選手にも同じ思いを感じていた。ファンを非常に大事にする選手だし、ジャイアンツの為に半端で無い貢献をしてくれた彼だったが、「本当はタイガースが一番好きなんだろうなあ。」という思いがどうしても拭えなかった。これは、別段メジャーに言ってしまったからどうこうという了見の狭さからそう思うのではなく、彼が入団してからずっとそういう思いが在った。チームを背負って立つ”顔”の二人に対して、そういう思いを抱いてしまうのが堪らなく寂しくも在った。
自チームへの愛情を持てなくなった選手が現れた頃から、ジャイアンツの凋落は始まっていたのかもしれない。ジャイアンツというチームが、おかしな方向に走り始めた頃と歩調を合わせているとも言える。
カープへの熱い思いを誰彼に憚る事無く吐露した野村選手。そこ迄思われたチームとファンが羨ましかった・・・。
野村選手は、プロ入り17年目にしての快挙達成。ここ迄の道程は、決して平坦なものではなかっただけに心より祝福して上げたい。
プロ入りしてから11年目迄の彼は、正に順風満帆を絵に描いた様な存在だった。盗塁王3回、最多安打3回、ベストナイン3回、史上6人目の「3割30本塁打30盗塁」の達成等々。しかし、華々しい記録に彩られた11年間の後に待っていたのは、怪我と故障に泣かされ続けた6年間だった。
彼に関して印象に強く残っているのが、1997年オフの話。この年にFA権を取得した彼の元には、日本の他チームからだけでなく、メジャーからも引き合いが来ていた。彼は悩みに悩んだ末カープ残留を決めた訳だが、メジャーに挑戦しなかった事への後悔は今も在るという。イチロー選手から「野村さんが先に行ってくれると思ったのに・・・。」と言われた事も。
でも、メジャー移籍には心が動いたものの、国内の他チームに移籍する意思は全く無かったと彼は次の様に言い切る。「メジャーに挑戦しなかった事への後悔は在っても、カープに残った事への後悔は全くない。カープが大好きだから。」
浪花節的なコメントだ。でも、この浪花節的な部分が自分は堪らなく好きでも在る。果たして、今のジャイアンツの選手、特に中堅以上の選手で心から「ジャイアンツが好きだ。」と言い切れる者は何人居るだろうか?どういう方向性にせよ、こう言い切れる選手として自分の頭にパッと浮かぶのは、清原選手に桑田投手、そして元木選手位。
チームリーダーの高橋(由)選手には、入団時に乱れ飛んだ様々な憶測も在って、心底ジャイアンツが好きという風には見えない。又、自分が愛する選手の一人で在る松井(秀)選手にも同じ思いを感じていた。ファンを非常に大事にする選手だし、ジャイアンツの為に半端で無い貢献をしてくれた彼だったが、「本当はタイガースが一番好きなんだろうなあ。」という思いがどうしても拭えなかった。これは、別段メジャーに言ってしまったからどうこうという了見の狭さからそう思うのではなく、彼が入団してからずっとそういう思いが在った。チームを背負って立つ”顔”の二人に対して、そういう思いを抱いてしまうのが堪らなく寂しくも在った。
自チームへの愛情を持てなくなった選手が現れた頃から、ジャイアンツの凋落は始まっていたのかもしれない。ジャイアンツというチームが、おかしな方向に走り始めた頃と歩調を合わせているとも言える。
カープへの熱い思いを誰彼に憚る事無く吐露した野村選手。そこ迄思われたチームとファンが羨ましかった・・・。
反面、イーグルスの礒部選手はドラフト指名時にオリックス入りを希望し近鉄入りを拒否していたのですが、当時の佐々木監督に説得されて近鉄に入団をしたのです。そして、昨年のことがありました。が、礒部選手は昨年晴れてオリックス入り....とはならなかったわけです。
初恋を成就させる選手もいる、失恋を乗り越えてもっと深いものを手に入れる選手もいるわけで。
選手とチームとファン。三者の絆っていったいどこから来るのでしょうか。
σ(^^;的には、今いる「場所」を「幸せだ」と感じて「相手に敬意を持って」「献身的に」プレーしている選手を応援したいと思っています。
簡単に言うと、ケガをしてからは高年俸・成績不振・チームの低迷もあって、カープファンの視線も冷たかったということです。2000本の日は満員でしたが、テレビ観戦してると日頃は観客もまばらです。(カウントダウンしてたというのに!)
その逆境を乗り越えた野村は確かにすごいです。。
昔のエースのように毎日でも投げることはないし(それがいいことではないのですが)打撃技術はマシンで向上したが、投手にはそんなマシンがないこと、すなわち自分が動かないと試合も動かないと言う当たり前の事実に気づかされます。
新規定である250セーブでの入会者は出ましたが、200勝は今後無理かも知れませんね。
しまいに打者ばかりの会になるのかも。
万年会長は投手なのに・・。
実際のところ野村選手への風当たりは激しかったです。「“作られた”記録だ」。「若手を使え」。
野村選手も全国区の選手ではなく、知名度もかなり低いですがカープの中では割と知られた存在かと。しかしカープファンは得てして『ベテラン』よりも『若手』を使えとなりがちなのですよね。野村・嶋よりも栗原・末永・廣瀬などをスタメンにしろ、と……。野村選手のカウントダウンが始まっても少なくともネット上ではかなり冷めた反応でした。
それだけに……本当に嬉しかったです。川口・江藤・金本が去った後、誰かが「FA権取得」する度とても怖かったです。それでも残ってくれた前田・緒方・浅井・高橋建そして野村選手。感謝の言葉がいくつあっても足りません。
ただ……。前田選手などは「カープでなければ」もっと、華々しい野球人生を送っていたのでは、と考えてしまいます。
野村選手も……。“あの時”メジャーへ行っていたらこんなに“日陰”の人生にはならなかったのではないか……。そんな思いが胸を掠めます。
野村選手が記録達成した日と翌日。まさかメディアでこれ程迄注目されるとは思いませんでした。“人生そのものがドラマ”の清原や“選手会長”の古田はともかく、たかだか地方の弱小球団の選手の記録達成に正直誰も見向きはしないだろうと思っていました。
『思いもよらぬ』世間の関心に嬉しかったのですが、反面割り切れない思いも。「立浪の時は…こんなんじゃなかったよなあ」と。
2000本安打が“ここ迄”注目され始めたのは清原選手の頃からだと私は思います。平成15年の立浪選手の達成時には全国的には殆ど取り扱われなかったように記憶しています。
立浪選手は先日、二塁打の記録も作りましたがこれまたべた記事扱いでした。
こんなことを言ってもなんですけど。野村選手や立浪選手が「違うチーム」に所属していれば…。
全国紙はともかく、スポーツ新聞は……と思うのですが。
そんな外野の思いを他所に二人とも記録達成時の顔。最高に良かったです。広島と中日。地方球団に所属しチームを引っ張って来た二人。これからもまだまだ現役で頑張って下さい。
野村選手の2000本は本当にいい思い出になりました。これからの球界は「弱肉強食」がさらに加速し、“弱いもの”は強者の肉となるでしょう。それは仕方がありません。企業努力をしないもの努力をしても結果が伴わないものは退場させられる時代がきたということでしょう。
随分前のホークス・ジャイアンツ・オリックスの三オーナーの対談がNHKで放送されましたが、部分的ながらもそれを見てますますその思いは強くなりました。
そして「カープもいつか消えるのかな」と。去年の近鉄の“消滅”時に発生した疑念は増しつつあります。
ソフトバンクの孫オーナーや巨人の滝鼻オーナーの発言を見聞し、カープのような球団は『時代遅れ』になったことをつくづく思い知らされました。
それでも私はカープが好きです、好きです、好きです、大好きです。カープがなくなったとしてもその想いは変わることがないでしょう。
野村選手の2000本もそうした愛すべきチームの愛すべき思い出として残り続けるはずです、カープファンの胸の中に。
ですけれど……。願わくば野村選手が『最後の』カープの2000本安打達成者になって欲しくはありません。
せめて、せめてあと少し。前田選手が同じ記録を達成するまでは……。そこ迄は、待ってください野球の神様。
お願い……します。
自分が少年野球を始めて守ってたポジションがショートでちょうどその頃に野村選手が全盛期だったこともあり、広島にすごい選手がいるなぁっと憧れてた選手の一人でもありました
自分は広島ファンではありませんが、野村選手のコメントを見たとき、何か感じるものがあり記事にしました。
giants-55がおっしゃる「浪花節的な」という表現はズバリだと思います。最近は昔と違って、FAやトレード、さらにはメジャー行きなど、選手とチームを取り巻く環境が変わってきたと思います。そんな中で、選手の「チームへの愛着」というものも変わってきましたよね。だからこそ、野村選手のコメントに重みがあるんだと思います。
選手の考え方はそれぞれだと思うし、愛着だけで野球ができないのもプロの世界だから、ある意味仕方ないとは思いますが、一チームのファンとしては、常に愛着を持ってプレーしてほしいですよね。
古田選手の時に比べて、マスコミの扱い方がややおとなしい気もしましたが、偉大な記録であることは間違いない。心から拍手です。
カープというチームへの熱き思いがひしひしと伝わって来る内容に、心打たれるものが在りました。12チームの共栄共存を思いつつも、得てしてファンで在るチーム以外の11チームに付いては、12分の1の存在と考えがちですが、そのチームのファンの方にとっては掛け替えのない1分の1の存在なんですよね・・・。
今回、野村選手が2,000本安打を達成した際、多くのブログで彼の事を取り上げていました。正直、「現役にしがみ付いている選手=晩節を汚している。」と捉えがちな自分でも、野村選手の快挙には心底嬉しいという思いが湧いた様に、彼に冷ややかな視線を浴びせながらも、心の何処かでは「もう一花咲かせて欲しい。」と思う人も少なくなかったのではないかと。そういった人達も含めて、多くの人が賞賛の声を上げたのは、未だ未だ野球を愛する人が多く居るのだなあと嬉しくも在りました。(立浪選手の頃は、未だ今程ブログも身近な存在ではなかった為、ファンが自身の気持ちを表現出来る場が少なかったというのも在ると思います。)
こういった熱きファンが少なからず居る以上、合併という選択肢を持ち出すのはやはりおかしな事だと改めて思いますね。
才能+努力のスーパースターであることは間違いないのですが、自分のことよりチームのため、という姿勢を貫き続け、それを見せ続けたことが、なかなか真似できないすごいことだと思います。
ここ数年の状態で叩かれることもありますが、晩年の衣笠を見ていた時の方が辛かったというのがあるので、私は比較的野村はOKです(笑)。
なんとか野村が現役のうちにカープの優勝が見たかったのですが・・・。