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何故、岡本和真選手に物足り無さを感じてしまうのか?

2024年09月15日 | スポーツ関連

首位ジャイアンツが、2位カープ僅か「1ゲーム差」で臨ん一昨日(10日)からの3連戦。12日の記事「勝ちに不思議の勝ち在り。負けに不思議の負け無し。」で書いた様に、まさかまさかのジャイアンツ3連勝に終わり、2位タイガース(カープは3位に転落。)に「4ゲーム差」を付けた。

此れでジャイアンツのリーグ優勝の可能性が、非常に高くなったな。」という思いを強くして臨んだ13日からの対スワローズ2連戦だったが、結果はジャイアンツの2連敗に終わり、2位タイガースに「2ゲーム差」に迫られる事に。「未だ2ゲーム在る。」と思うべきか?其れとも「2ゲーム差しか無い。」と思うべきなのか?勢いに乗っているタイガースだけに、自分は後者の思いだ。

スワローズとの2連戦、「ジャイアンツの投手陣がピリッとしなかった。」というのも在るが、何よりも問題は、ジャイアンツの打撃陣に在った。と思っている。ジャイアンツ打撃陣は2試合で合計「16安打」を放つも、得点は合計で「3点」のみ。「得点チャンスはそこそこ作るも、得点には殆ど繋げられなかった。」というのが現実として在り、其の象徴が「4番打者岡本和真選手」だったと言って良い。2試合で「8打数2安打0打点」で、昨日の試合に到っては「得点圏に2度走者を置いて打席に入るも、共に三振。」という酷さスワローズの4番打者・村上宗隆選手が「6打数2安打(共にホームラン)4打点」とチャンスで確り結果を残しただけに、余りに対照的な姿だった。

ジャイアンツ・ファンと思われる人達がネット上で記している“怒りの声”を見ると、岡本選手に対する物が非常に目立つ。其れは今季に限った事では無く、彼が主要タイトルを獲得した年でさえも見受けられ、実際に自分も何度かそう思ったし。

ジャイアンツの歴代4番打者は全部で「91人」存在しており、岡本選手は第89代に当たる。主な4番打者を「川上哲治氏(第7代、現役年数は通算18年)、「長嶋茂雄氏(第25代、現役年数は通算17年)」、「王貞治氏(第28代、現役年数は通算22年)」、「原辰徳氏(第48代、現役年数は通算15年)」、「松井秀喜氏(第62代、“NPBでの”現役年数は通算10年)」、「阿部慎之助氏(第72代、現役年数は通算19年)」、そして「岡本和真選手(第89代、“NPBでの昨季の”現役年数は通算9年)」の7人に絞ってみると、主な成績は次の様になる。(松井氏に関しては、“NPB在籍時”に限った数字。又、岡本選手に関しては、“昨季迄”の数字。そして、此れ等の数字は“4番打者として”だけでは無く、現役時を通しての物で在る。)

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① 川上哲治氏
 ホームラン:181本約10.05本/年
 打点:1,319打点(約73.27打点/年)
 打率.313
 OPS.850
 獲得した主要タイトル:首位打者[5回]、本塁打王[2回]、打点王[3回]、三冠王[0回]

② 長嶋茂雄氏
 ホームラン:444本(約26.11本/年)
 打点:1,522打点(約89.52打点/年)
 打率:.305
 OPS:.919
 獲得した主要タイトル:首位打者[6回]、本塁打王[2回]、打点王[5回]、三冠王[0回]

③ 王貞治氏
 ホームラン:868本約39.45本/年
 打点:2,170打点約98.63打点/年
 打率:.301
 OPS:1.080
 獲得した主要タイトル:首位打者[5回]、本塁打王[15回]、打点王[13回]、三冠王[2回]

④ 原辰徳氏
 ホームラン:382本(約25.46本/年)
 打点:1,093打点(約72.86打点/年)
 打率:.279
 OPS:.878
 獲得した主要タイトル:首位打者[0回]、本塁打王[0回]、打点王[1回]、三冠王[0回]

⑤ 松井秀喜氏
 ホームラン:332本(約33.20本/年)
 打点:889打点(約88.90打点/年)
 打率:.304
 OPS:.996
 獲得した主要タイトル:首位打者[1回]、本塁打王[3回]、打点王[3回]、三冠王[0回]

⑥ 阿部慎之助氏
 ホームラン:406本(約21.36本/年)
 打点:1,285打点(約67.63打点/年)
 打率:.284
 OPS:.863
 獲得した主要タイトル:首位打者[1回]、本塁打王[0回]、打点王[1回]、三冠王[0回]

⑦ 岡本和真選手
 ホームラン:206本(約22.88本/年)
 打点:585打点約65.00打点/年
 打率:.278
 OPS:.875
 獲得した主要タイトル:首位打者[0回]、本塁打王[3回]、打点王[2回]、三冠王[0回]
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OPSは、「出塁率長打率を足し合わせたで在り、数値が高ければ高い程、“打席当たりでチームの得点増に貢献する打者”評価される。」という事に成っている。

打者として“化け物的存在”の王氏は別格として、「1年当たりの平均打点数」と「通算打率」で、岡本選手は7選手中最下位となっている。通算9年間の現役生活で、5つもタイトルを獲得しているのは凄い事だが、個人的に「勝負弱く、チャンスではポップ・フライが目立った。」という印象が強い原氏よりも、全体的に劣っているのだ。

因みに、村上宗隆選手(“NPBでの昨季迄の”現役年数は通算6年)の場合は、次の通り。

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村上宗隆選手
 ホームラン:191本(約31.83本/年)
 打点:514打点(約85.66打点/年)
 打率:.276
 OPS:.965
 獲得した主要タイトル:首位打者[1回]、本塁打王[2回]、打点王[1回]、三冠王[1回]
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村上選手、打率こそ下回っているものの、他の数字では岡本選手を上回っている。特に注目すべき点は、OPSの高さだろう。「.965」は、「チャンスに滅法強い。」というイメージの在る長嶋氏の「.919」よりも高いのだ。

岡本選手と村上選手を比較し、「何故、岡本選手に物足り無さを感じてしまうのか?」を考えてみた。「スランプ陥ると、復活する迄に時を要する。」というのは共通点の様に思うが、走攻守の「走」と「攻」に関して言えば、「良くない状態の時でも全力で走ったり、打て無くても悔しさや気迫が伝わって来る村上選手に対し、チンタラ走りが目立ったり、気迫等が伝わって来ない岡本選手。」という印象が強い。又、外角の落ちる球に手を出し、最後は絶好球を三振する(又は凡打する。)。」というパターンが、不調時の岡本選手の“デフォ”で在る事も、彼に物足り無さを感じてしまう要因だろう。

兎にも角にも、「岡本選手が打たなければ、ジャイアンツは勝てない。」と言って良く、(性格的に難しいとは思うけれど)もっともっと悔しさや気迫を前面に出して欲しいし、チンタラ走りは止めて貰いたい。頑張れ、和真!!!


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