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炙り出し:予め乾燥すると無色となる液体で文字や絵を紙等に書き(描き)、其れに熱を加えて炙る事で成分に酸化等の化学変化をさせて、見えなかった文字や絵を表示させる物。
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先日のラジオ放送で、清水ミチコさん達が「炙り出し」に付いて触れており、「懐かしいなあ。」と思ってしまった。子供の頃、「蜜柑の搾り汁を筆に浸し、紙に文字や“オバQ”の絵等を書いて(描いて)、表面的には真っ白の其の紙を蝋燭で炙り、浮かび上がった文字等を見て、楽しんだ事が良く在った。又、「小学生の時、裏面は炙り出し加工した真っ白の年賀状を作成し、友人に送った。」事も在ったっけ。昔の子供は良く炙り出しをしていた様に思うけれど、最近の子はそういう経験が無いのではないだろうか?
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日光写真: 薄紙に絵を印刷した種板(ネガ)を黄色い種紙(感光紙)に載せ、硝子板を嵌めた木枠に入れて日光に晒し、紫色に焼き付けて遊ぶ子供の玩具。
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「浮かび上がる」と言えば、子供の頃は「日光写真」(此方にも、詳細が記されている。)も良くした。当時の学習雑誌には日光写真セットが付録で付いている事が多く、「人気漫画&アニメのキャラクターが印刷された“黒いネガ”を少し黄ばんだ感光紙に載せて日光に当てると、キャラクターが浮かび上がる。」という段取り。此れも又、最近の子は知らないのではないだろうか?
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パラパラ漫画:場面が連続している複数の絵の束の端を素早く捲る事で、残像効果によって絵が動いて見える漫画の事。
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「浮かび上がる」というのとは少し違うかも知れないけれど、「パラパラ漫画」も子供の頃は良く描いた。「歴史の教科書に載っているフランシスコ・ザヴィエルや織田信長等の肖像画に、髪の毛や黒子を付け足すといった悪戯書きをした。」のと同様、教科書の端にパラパラ漫画を描いた御同輩は少なく無い筈。1つ1つは“静止した絵”なのに、パラパラと頁を捲る事で、“動く絵”が浮かび上がるのは、とても楽しかった。
御笑いタレント・鉄拳氏がパラパラ漫画を制作し、高く評価された事も在り、パラパラ漫画に関しては、最近の子でも親しみ深い事だろう。