「面影の女」以来の衝撃度

巷でかなり話題になっている様なので御存知の方も多かろうが、ＪＥＲＯ氏という演歌歌手が今月デビューした。デビュー曲は「海雪」（試聴、動画）。「初のアメリカ人演歌歌手」というのが彼の売りでも在るが、その風貌とヒップホップ系ファッションからは想像出来ない程、流暢な日本語で演歌を歌い上げている。大昔にチャダ氏というインド人の演歌歌手が居り、非常に流暢な日本語で「面影の女」（動画）というヒット曲を生み出したが、「見た目と歌声のギャップ」という点では、それ以来の衝撃度。＊１「こういう企画にはまず“あのおっさん”が噛んでいるだろうな。」と思っていたら、やはり作詞は“昭和の山師”こと秋元康氏だった。

因に、カップリング曲は「東西南北ひとり旅」（試聴、動画）。「この曲名及び曲そのものに聞き覚えが在るなあ。」と思っていたら、レツゴー三匹が嘗て歌った曲とか。彼等の歌では「新地ワルツ」が比較的有名だが、この「東西南北ひとり旅」は「面影の女」と同じく山口洋子さんが作詞を担当しているそうだ。

目を瞑って歌声を聞くと、日本人の演歌歌手が歌っているとしか思えない、ＪＥＲＯ氏の甘い歌声。氷川きよし氏以外では、演歌が売れないこの御時世。演歌好きとしては「ＪＥＲＯ氏が演歌再興の起爆剤になってくれたら。」と密かに期待している。

＊１　マギー・ミネンコさんも演歌っぽい曲を出していたっけ。