ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

相撲協会に自浄能力無し

2007年10月02日 | スポーツ関連
あのタイゾーちゃん自民党を離党し、次の衆院選宗男ちゃん率いる新党大地から出馬するのではないかという噂が飛び交っている。宗男ちゃん自身もタイゾーちゃんの後見人的存在で在る飯島勲氏(前内閣総理大臣秘書官)から、「彼を頼む。」という依頼が在った事を認めていた。先日のタイゾーちゃんと武部勤元幹事長とのバトルは今でもヤラセだったと思っているが、他の小泉チルドレンの多くと同様にタイゾーちゃんに確固たる選挙区が無いのも事実。政治面で実績を残している人間なら未だしも、その場凌ぎの調子良さしか感じられない彼(そう言えば彼は「夕張再生プロジェクト」なる物の座長に就任しただが、”やはり”開店休業状態なのだろうか?)なので、以前から言われている様な北海道の選挙区を振り分けられる事も難しいだろう。そうなると新党大地への”移籍”というのも現実味を帯びて来る訳だが、良くも悪くも叩き上げの政治家・宗男ちゃんの下では徹底的に扱かれるのは目に見えており、武部氏との茶番劇の後で自身の友人に「又、マスメディアに取り上げられちゃったよ、エヘヘ。」と語っていたとされるタイゾーちゃんがそんな環境に耐えられるとも思えない。1期限りで議員を辞めるのが国益に適う事だと思うのだが・・・。

閑話休題

****************************
時津風親方 斉藤さんを介抱せず見殺し」 【9月30日付けスポニチより】

大相撲の序ノ口力士・時太山(当時17歳、本名斉藤俊氏)が急死した問題で、死亡直前に師匠の時津風親方(元小結・双津竜)が兄弟子等を遠ざけ、斉藤さんと2人きりになり乍ら介抱せず、病院への搬送も直ぐに指示しなかった事が29日、関係者の話で判った。死亡後には金属バットでの暴行を警察に話さないよう兄弟子等に口止めしていた事も判明。愛知県警は立件に向けて詰めの捜査を進めている。

時津風部屋関係者等の証言で、斉藤さんが暴行を受けた際の様子が明らかになった。斉藤さんは死亡前日の6月25日、愛知県犬山市の部屋から”逃亡”。兄弟子等に連れ戻され、夕食時に罰として時津風親方の後ろに正座させられた。時津風親方は午後7時頃、飲み終わったビール瓶で斉藤さんの体を数発殴り、最後は額を強めに殴って出血させると、兄弟子等に「御前等もやってやれ。」と指示。3人が30分以上、素手や金属バットで暴行を加えたという。

翌26日の朝稽古後、親方の指示で兄弟子4、5人が斉藤さんとぶつかり稽古を始めた。1時間以上続けた後、戻って来た時津風親方はぐったりした斉藤さんを見て「後は俺1人で見るから、御前等は風呂に入れ。」と兄弟子等を遠ざけた。約20分間2人きりだったが、介抱する等救護措置は行われなかった。

その後、親方に呼び付けられた兄弟子等が意識が無い斉藤さんを発見。が浮き出て体全体が土気色だったという。水や湯が掛けられたものの意識は戻らず、弟子達は「救急車、救急車。」と騒ぎ始めた。親方は直ぐに呼ぼうとせず、同日午後0時50分頃にようやく119番通報。斉藤さんは午後2時10分、搬送先の病院で死亡した。

親方は28日に関取衆を除く弟子等を呼び、金属バットが使われた事や自分がビール瓶で殴った事を漏らさないよう指示。その後ほぼ連日、弟子等を集めて県警の聴取に何を話したかを報告させ、口裏合わせを求めた。或る弟子が金属バットに付いて話したと報告すると、親方は「何で本当の事を言うんだ!」と叱ったという。
****************************

「時津風部屋のリンチ殺人疑惑」が連日取り沙汰されている。この一件が表面化した6月下旬には、「大事な子供に暴力を振るう訳が無いでしょ。」と平然と応えていた時津風親方だが、もし上記の内容が事実だとすればとんでもない話だ。斉藤さんと2人きりだった約20分間、延々と斉藤さんの呻き声が聞こえていたという話も在り、それを放置していたならば親方としてどうこうという以前に人間として失格と言えるのではないか。

****************************
【9月29日付け東京スポーツ ビートたけし氏のコメントより抜粋】

時津風部屋の稽古場で起きた”リンチ殺人事件”は悲惨だけど、相撲って昔からこんな事件ばかりだよ。北天佑の弟はベンチプレスで殴られて、大怪我しただろ。片目潰された力士も居たよな。

結局さ、相撲の伝統で、昔から新弟子ってのは、田舎の貧乏な子が中学生位の時に、騙されて連れられて来たもんじゃん。「東京見せてやる。」とか「飛行機見せてやる。」とかって。それで、逃げられない様に裸にされてビシビシやられて。でも、その当時は「食えるだけ良いや。」って事だった。その当時からリンチは在ったけど、理由が在った。相撲部屋で絶対やっちゃいけない事ってのが在ってね。仲間内の金に手を付けちゃいけない。女将さんに手を付けちゃいけない。後、ホモ。それを破るとリンチを食らうんだ。それでリンチを食らいたくないから逃げるってのは在った。今回の被害者の斉藤俊君は、逃げたからリンチされたんだろうね。

(中略)

それにしても、親方は「何やってんだ。御前等がちゃんとしないから、逃げるんだろ。」って、弟子を説教しなきゃいけない立場なんだからさ、自らビール瓶で殴ったりしちゃいけないよ。

でも、相撲ってのはリンチだか、稽古だか判らないからな。張り手とか突っ張りってのは、要するに殴ってるって事だもんな。国技っていうけど、裏じゃ、田舎から子供を連れて来たり、リンチしたりとか、そんな事をずっと遣って来たんだよ。
****************************

言葉は悪いが、相撲界には”人買い”的な面が昔から在ったのは事実だろう。又、”可愛がる”という言葉を錦の御旗にしてリンチ等陰湿極まりない行為が相撲界でずっと為されて来たで在ろう事は、一般人の間でも広く認識されていた事だと思う。そういった暗い部分は、「伝統」や「国技」といった”看板”によって封じ込められて来たというのが相撲界だろう。実際問題、この一件が表面化して以降、相撲関係者の間からは時津風親方を擁護する様な声すら少なくなかった様に思う。(外国人力士が問題を起こすと”狂った様に”批判する癖に、同じ様な事を日本人力士がしてもだんまりを決め込む”捩れた愛国主義者”の内舘牧子女史が、この一件に付いて疑問を呈する様な意見を表しているのだろうか?自分が知る限りでは、特にコメントを出していない気がするが。)流石に”実態”が明らかになって来た最近でこそ「こんなのはでも何でも無い。許し難い行為だ!」等と時津風親方を批判している元小結の龍虎勢朋氏だが、2ヶ月前は大相撲には”可愛がる”という伝統が在りますからねえ。見込みの在る者に対して、兄弟子達が”可愛がる”のは良く在る事。あの高見山も来日した当初は股割りが出来ず、兄弟子達が竹刀で叩く等”可愛がって”いました。彼も当時は『何でこんな事をされなければいけないんだ。』と恨んだ事でしょうが、彼を一人前にしたいが為の兄弟子達の愛の鞭の様なもの。日本相撲協会スポークスマンとしか思えない発言をしていた程。良く事情が判っていない段階ならいざ知らず、「斉藤さんの遺体は耳が裂けており、太腿には煙草を押し付けた様な火傷の跡が3ヶ所在ったそうだが、それを踏まえた上で今回の件をどう思いますか?」と司会者が質問しているのに、平然と”可愛がる”という言葉を持ち出す”イカレ具合”に唖然とさせられたものだった。

相撲という世界の特殊性も在り、”常識的な範囲での”扱きを完全に自分は否定するものでは無い。心身共に”或る程度”追い込まれた状態の中から、強靭な心身が作り出される”可能性”は100%否定出来ない事も在るし。唯、ビール瓶や金属バットで打ん殴るなんていうのは愛の鞭でも何でも無く、単なるストレスの発散で在り、集団リンチに過ぎない。それによって一人の人間が亡くなったのは、暴行致死という殺人行為以外の何物でも無い。

事件発覚から一貫して、日本相撲協会の動きは緩慢で在る。八百長疑惑朝青龍問題等、古くから数多の疑惑や問題が表面化して来た相撲界だが、その悉くに関して日本相撲協会は「臭い物に蓋をする」逃げの姿勢を貫いて来た。「相撲で八百長が行われていない訳が無い。」と殆どの人間が思っているで在ろうに、開き直りで訴訟を起こしたりするから余計に相撲界の闇は深まるだけ。今回の事件への動きの緩慢さもだんまりで逃げを打つ何時ものスタイルとも言えるが、もしかしたら幼い時分から相撲界という特殊な世界にドップリ浸って成長して来た日本相撲協会の上層部には何でこんな事で大騒ぎしているの?今回は”たまたま運悪く”亡くなってしまっただけで、別にこの程度の”可愛がり”は普通なのに・・・。という思いが強いのかもしれない。相撲界の常識と一般社会の常識との乖離。そうだとすれば幾ら日本相撲協会が「今後はこういう事が無い様に、指導方針を徹底させたい。」と言った所で、大きく状況が変わる事はないだろう。良き伝統を守りつつ、悪しき伝統を改める意思が在るので在れば、”外部の血”を協会内に積極的に取り入れる可き。自分達の眼鏡に適う人物ばかりを集めた「横綱審議委員会」の様な組織では全く意味を為さないのは言う迄も無いが。

コメント (12)    この記事についてブログを書く
« あの女性が行方不明に | トップ | 感激、感激、そして感激! »

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (名無し)
2007-10-02 05:29:41
古い体質のまま来てしまった相撲協会。

「臭いモノには蓋をする」というスタイルは、日本高野連の連中と非常に似たものを感じます。



どちらも外部と連係を持たず、独裁的に運営してきた結果ですね。



相撲協会にしても高野連にしても外部の血を入れることが重要だと思います。

まあ既得権益で飯食ってる高野連なんてのは潰してしまったほうが良いとは思いますけどね
返信する
>名無し様 (giants-55)
2007-10-02 11:45:00
初めまして。書き込み有難う御座いました。

時津風親方だけでは無く、経緯を説明した広報部長の高砂親方もチラッと笑みを見せる等、人一人が亡くなった重さを相撲界の上層部が何処迄認識しているのだろうか?と疑問に感じてしまいました。こういう姿を見ても相撲界では今回の一件を「この程度の”扱き”は良く在る事。今回は”たまたま運悪く”亡くなってしまっただけ。」と潜在的に捉えている様な気がしてなりません。”加害者”の時津風親方が責任を問われるのは当然ですが、余りにも”闇”が多過ぎる相撲界だけにトップの北の湖理事長も責任を感じるのが普通だと思うのですが、昨日の会見を見る限りでは「責任は時津風親方一人に在り、自分は無関係。」というスタンスが見え見えで残念でした。

仰る様に高野連と同じ閉鎖性を日本相撲協会には感じますね。どちらも文部科学省から認可を受けた財団法人で在り、普通以上にその透明性が求められる可き組織なのに・・・。”競技者”に対して「品格」を過度に求める癖に、組織を牛耳っている連中が品格を感じさせない連中ばかりというのでは本末転倒かと。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
返信する
シンカク?ちゃんちゃらおかしいわい (Spa supernova)
2007-10-02 14:09:33
白鵬のパーテーにて利権に食いつき美味い汁吸ってる海老沢がイバラギ訛りで「ヨコズナのシンカクを…」と言っていたのを思い出しましたが、まあ21世紀日本では相撲等に品格などを求めるでしょうし、まあそういう「ミンチを轢く様に堅苦しく自己犠牲を強いる社会」(日本に留学経験のあるアメリカの作家の弁)なのでしゃーないのですが、相撲界の実際の姿はまるでそういったものとは遠いようです。まあ別の意味でミンチを轢く様に堅苦しく自己犠牲を強いる社会なのでしょうが。
個人的には文科大臣と北の湖の面会で大臣のほうが深々と頭を下げていてどっちが謝ってるんだかサッパリワカランのが印象的でした。

あとたけしのコラムに拍手!こういう本音ってこういうとこにしか出ないのは残念。どこもかしこも寝言みたいな文ばかりでしょう。竜虎みたいな。あ、でも杉山さんのことみたいに相撲界にちょっとでも逆らうと仕事がなくなるのかな。

これでは相撲嫌いも増えますよ。
自分の地元のわんぱく相撲も男の子が「かっこ悪いわー」「いややー」と逃げるのでホットパンツの元気な女の子抜きでは出来ないようです。
返信する
>Spa supernova様 (giants-55)
2007-10-02 15:09:57
書き込み有難う御座いました。

「報道内容に於いては日本で一番信憑性の高い新聞」と定評の高い(笑)東スポならではの記事ですよね。北の湖理事長に対する文部科学大臣の”平伏し方”もそうですが、時津風親方に対するマスメディアの取材振りも何か腫れ物に触れる様な感じが在るし、そういった姿勢が日本相撲協会を勘違いさせ続けて来た遠因ではないかという気がします。”エビジョンイル”もNHKという組織をあれ程迄腐らせておき乍ら、良くぞ品格云々なんて言えたもんだと呆れるばかりですが、それ位の図太さが無いとトップには上れないのでしょう(苦笑)。

若貴ブームで相撲界が沸いていた頃、捻くれ者の自分は「マスメディアが作り上げた虚像ばかりじゃないか。」と冷めた目で見ていましたが、”二子山部屋の崩壊”以降に漏れて来る実像に触れる度に、「やはり虚像の部分が多かったんだなあ。」と感じます。勿論、若貴の相撲自体を否定するつもりは在りませんが。相撲の闇の部分が次々に表面化した事で、相撲人気は一層下がる事でしょう。真に危機感を持って日本相撲協会が”膿”を出し切れるかに、相撲界の将来は懸かっているでしょうね。

時津風親方が逮捕される事態になれば、現役親方としては初の出来事ではないでしょうか?恐らくそういった不名誉さを避ける為、日本相撲協会としてはそれ以前に”縁を切り”、相撲界とは無縁の出来事というスタンスを採るのは目に見えていますが。表面的には解雇処分とし、裏では相撲界の”恥部”を語らせない口止め料を時津風親方に払うのではないかと想像しています。「時津風親方が逮捕されても、再び親方名を変えて相撲界に戻って来るのではないか?その際に名乗るのは逮捕された親方だけに、『二代目タイホー(大鵬)親方』だろう。」という某新聞のネタもあながち冗談とは思えない気が。
返信する
相撲小僧がいますが・・・ ((まめ)たぬき)
2007-10-02 22:27:36
近所の神社には土俵があるものでちびっ子相撲がスポーツ少年団にあり、息子どももお世話になっていますが、「わんぱく相撲」男子高学年の部は、参加者が集まりません。腕に覚えあり(つまりは息子と同じサークルの人間w)の数名で予選をする始末。
冷静な息子たちは小学生の間しか相撲をやるつもりはないようです(笑)
体力づくりとしては実に楽しい、のですけどねえ。
あ、次の週末はスポーツ少年団の模擬店だ。
他のご父兄からはこのネタは出ないでしょう。
・・・やばすぎるから。

それはさておき、優勝の瞬間、G+で見届けました。
ただ、欲を言えば、矢野君の一発で決めてほしかったですねえ。
返信する
Unknown (アラメイン伯)
2007-10-02 22:32:53
みなさん。コメントしてらっしゃいますので、もう言いませんが、相撲のありかたを考え直したほうがいいと思います。
田舎のお祭りなんかでやる相撲が本来「国技」というべきではないでしょうか?
相撲はあまり知らないので偉そうなこと言えないけど
協会の体質だけでなく協議としても非情に特殊ですよね。一般の人はまずしないし、江戸時代は大名のおかかえだったのでしょう?
それ以前はどうだったのだろう?
それが日本の伝統とか国技と言えるのだろうか?
根拠って薄いような気がするのだけど・・・

いずれにせよ。この件に比べたら朝青龍の問題はたいした問題ではありませんね。


返信する
Unknown (ハムぞー)
2007-10-02 23:06:15
「みんな耐えてきた。悔しかったら強くなれ」
昔はそうでしたが、今の子供はそれでは納得いかないでしょうね。

上の記述を見て他人事と思ったとしても
例えば会社で休みを取る人に
「いいな、長期休暇が取れて」
という空気がありませんか?

「オレも我慢するからお前も我慢しろ」
このような空気は、まだまだ日本には
残っていると思います。



さて、今回の時津風部屋の件は論外です。
レポーターに「今から師匠会だから」と怒ったように
発言する親方。
「責任は親方にある」と保身なのか冷酷に言い放つ
理事長。
内に向けたことばかり。
「世間を騒がせて申し訳ない」謝罪も無い。


このままでは入門する新弟子は皆無でしょう。
そのことを協会幹部はわかっていないようです。
ということは・・・
返信する
Unknown (宮司)
2007-10-03 01:07:49
僕は高校時代すさまじいというか、くだらなく残虐な後輩しごきの儀式をさる有名高校○○部についてさんざん当人から聞かされましたから、スポーツ界なんて無反省の戦争責任の当事者が生き延びて誤魔化してつくった残骸程度にしか思ってませんでした。

電車内で女性の前で下半身を出して大声で歌う、バーベルのプレートでなぐる、その他なぶり殺しばかりきかされて、監督を仕事料で殺してくれと何度も頼まれました。

返信する
Unknown (破壊王子)
2007-10-03 02:38:45
双葉山道場の看板を返上して貰いたいですね。
返信する
>宮司様 (giants-55)
2007-10-03 02:53:53
書き込み有難う御座いました。

所謂「体育会」に属した事が無いのですが、悪い意味での「体育会系のノリ」には辟易とした思いが在ります。「上下関係を体得する。」、「精神力を鍛える。」といった良い点も確かに在るとは思うのですが、人間性を否定する様な行為や「体育会系だから、何でも許される。」みたいなノリで他者への迷惑になる事でも平然としてしまうのは言語道断。そういった悪しき部分が色濃く残っている世界の一つが相撲界という感じがします。

今後とも何卒宜しく御願い致します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。