ジャイアンツの5年振りの胴上げが見られるかもしれないという事で、昨夜は東京ドームに「ジャイアンツv.s.スワローズ」戦を観戦に行った。入り口では係員が、ジャイアンツ選手達の名前と背番号が記されたオレンジの応援小旗を配布。手渡された1本を席に着いて広げてみた所、選りに選って当ブログで最も批判している人物の名前と背番号が記された物だった。この試合でのジャイアンツの苦戦を暗示する様な嫌な予感が胸に湧き上がる。
試合開始時間が近付くと共に、場内は盛り上がりを見せていた。そんな中に身を置ける幸せを感じつつ、優勝を逃し続けた過去4年の悔しさが急に込み上げて来て、不覚にもこの時点で涙腺が若干緩んでしまった。そして今季のジャイアンツの闘いを振り返っていた自分。
今季の優勝争いはジャイアンツとドラゴンズ、そしてタイガースという三つ巴で終盤を迎えた。残念乍らタイガースは最後の最後に来て息切れをしてしまい、ジャイアンツとドラゴンズの一騎打ちとなった訳だが、この両チームは昔から終盤に印象深い試合を繰り広げている。直近で言えば2000年9月24日行われた「ジャイアンツv.s.ドラゴンズ」の試合は、0対4とジャイアンツが負けた状態で9回裏の攻撃を迎えた。この試合でジャイアンツが負ければ本拠地・東京ドームでの胴上げが無くなってしまう状況で、「本拠地での優勝は無くなったな。」と諦めたジャイアンツ・ファンも少なくなかったと思う。しかし1死満塁のチャンスを作り、江藤智選手が同点満塁ホームランをかっ飛ばし、その興奮が冷め遣らない内に次打者の二岡智宏選手がサヨナラホームランを放って優勝を決めるという、漫画の様な凄い試合だった。
1994年10月8日に行われた所謂「10.8決戦」も「ドラゴンズv.s.ジャイアンツ」の試合で、日本プロ野球史上初めてシーズンの勝率が同率首位で並んだチーム同士での最終戦直接決戦。3対6で勝利を収めたジャイアンツが優勝を成し遂げ、今はドラゴンズの監督を務めている落合博満選手が感涙に咽ぶ姿が印象的だった。「メークドラマ」という言葉が流行語大賞に輝いた1996年、公式戦中盤で首位に11.5ゲーム差付けられていたジャイアンツが、結果的に10月6日に行われた試合に勝って奇跡の優勝を成し遂げた。これも相手はドラゴンズ。
此処迄はジャイアンツにとって良い話ばかりを書いて来たが、もっと遡れば1974年、ジャイアンツのV10を阻んだのもドラゴンズ。終盤迄熾烈な首位争いを繰り広げて来た両チームは、最終的に「1位:ドラゴンズ(70勝49敗11分け-勝率.588)、2位:ジャイアンツ(71勝50敗9分け-勝率.587)」という結果を残す。勝ち数では1つ上回り乍らも、僅かな勝率の差で涙を呑んだジャイアンツ。試合巧者のドラゴンズ故、今季も1974年の再現となるのではないかという不安を自分は終盤ずっと持ち続けていたのだ。
もし1つの勝利数の差でジャイアンツが優勝を掴んだとしたら、勝負の分かれ目は「9月11日の対スワローズ戦」だったろう。試合開始時から雨が降り続く最悪のコンディション下、ジャイアンツは3対6と3点リードで9回裏のスワローズの攻撃を迎える。マウンドに上がったのは豊田清投手だったが、足元がグチャグチャな状態からコントロールを乱して連続ヒットを浴び、急遽抑えの切り札・上原浩治投手が登板。しかし、やはりコントロールが定まらず、3ランを浴びて5対6と1点差に詰め寄られてしまう。その後は連続ヒットを浴び、1死1&3塁という絶体絶命のピンチ。此処で雨足が強くなり、試合は中断される。「次々打者はジャイアンツ戦に滅法強いアレックス・ラミレス選手だけに、同点どころかジャイアンツがサヨナラ負けを喫するのは間違いない。このまま中断が続き、何とかコールド勝ちになってくれ!」と祈り続けたものの、試合は46分の中断を経て再開されてしまった。結果的には上原投手が踏ん張りジャイアンツは勝利を収めた訳だが、ジャイアンツが負けていておかしくなかった試合だけに、この勝利は今季一番の重さを持っていたと思う。
逆に1つの負け数で優勝を逸したとすれば「8月14日の対カープ戦」での負けが大きく浮かび上がって来ただろう。初回に4点、3回に2点と効率良くカープから得点を奪ったジャイアンツ打線だが、ジャイアンツの先発・門倉健投手は立ち上がりから非常に調子が悪く、意味不明に延々と彼を引っ張った事でジャイアンツは勝てた試合をみすみす落とす事になってしまった。原監督の勝負勘の無さを当ブログでも何度か指摘して来たが、この試合はその端的な例と言えよう。
肝心な試合はジャイアンツの先発・内海哲也投手が1回表を三者凡退で切り抜けるも、3回表にスワローズ打線に捕まってしまう。ランナー2人を塁に置き、アレックス・ラミレス選手に3ランを浴びてしまったのだ。しかし3回裏にはルイス・ゴンザレス選手がソロホームラン、4回裏は李承選手が2ランをスワローズの先発・石川雅規投手からそれぞれ放ち、3対3の同点に追い付いた。此処迄は試合がどっちに転ぶか判らない展開。
ところが5回表以降、流れは完璧にスワローズに向いたまま。中盤から終盤にかけてのジャイアンツ・ファンは一喜一憂どころか、「憂」の場面しか無かったと言っても良い。2本のホームランを浴びたものの石川投手の好投は光っていたし、5回を終えた時点で降板したものの、そのまま彼が最後迄投げてもジャイアンツ打線は点を奪えなかった様に思う。又、彼の後を継いだ藤井秀悟&ブライアン・シコースキー両投手の出来はそれ以上に素晴らしく、彼等のどちらかが最後迄投げていたならば、やはりジャイアンツ打線はそのまま敗戦を迎えていた様に思えてならない。
対するジャイアンツは上記した内海投手のケース以外にも、9回裏に無死1塁で代走に出た鈴木尚広選手がアッサリと牽制で刺される(この選手、今季はこういったポカが非常に目に付く。良い素質を持っているのにレギュラー定着出来ないのは、こういった集中力の欠如も大きな要因なのだろう。)等、”負け試合に到る鉄則”をこれでもかという位に実践していた。
9回裏はスワローズの投手が4番手の館山昌平投手に代わったのだが、上記した様に鈴木選手のポカでジャイアンツの反撃ムードは一気に費えた様に感じた。李選手が四球を選び塁に出たものの、続く二岡選手が1死にも拘わらずバントで2塁に進める策を採った原采配。「4年前にサヨナラホームランで優勝を決めた選手に、此処でバントか!?」と唖然としてしまい、この段階で完全にこの試合の負けを感じた自分。「負ける瞬間を見たくない。どうせ負けるなら、帰りの電車が混み合う前に場外に出よう。」という思いから、席を立って通路へと向かった。そう、出口に近い通路で場内中継のTVを見る為にだ。
だから、次打者の矢野謙次選手が投手強襲の当たりを放ち、1塁ベースにヘッド・スライディングを見せてセーフになったのもTV画面で確認していた。これで2死満塁。彼の必死の思いに胸がグッと来たものの、試合の流れは相変わらずスワローズに在る様に思えた。次打者の清水隆行選手が打席に入った時、カメラはベンチの原監督の姿を何度も映していた。鬢に白い物が何本か混じっているのを見て、「原監督も精神的にかなり追い詰められているのだなあ。」と同情の思いが少し湧く。そうこうしている内に、追い込まれた清水選手が打球を放つ。名手・宮本慎也選手の前のへの当たりで万事休すかと瞬間思ったが、当たりはかなりボテボテだ。思わずTVの前を離れ、場内に駆け戻る。宮本選手の1塁への送球がとんでもない高さとなり、清水選手が1塁へヘッドスライディングしている姿が目に入る。慌ててホームベースに目を遣ると、阿部慎之助選手が両手を挙げ、転がる様にホームベースを踏む姿が。ジャイアンツ・ベンチから一気に選手達が飛び出して来る。5年振りにジャイアンツは優勝を果たしたのだ!!それからは唯、感涙に咽ぶだけだった。
ボストン・レッドソックスの選手達やファンの間で長年口にされて来た「バンビーノの呪い」。チームの主砲・ベーブ・ルース選手がトレードに出されて以降、ずっとこのチームがワールド・チャンピオンになれなかった事に起因している。しかし2004年にレッドソックスがワールド・チャンピオンになった事で、86年間に渡る呪いは解かれる事となった。そして「呪い」という訳では無いが、「松井秀喜選手がメジャーに移籍してから、ジャイアンツは優勝出来なくなった。」という思い(トラウマ?)を抱え続けて来たジャイアンツ・ファンは少なくなかったと思う。斯く言う自分もその一人だったが、今回の優勝でそんなマイナスの思いから解放された気がしている。
最後の最後迄頑張り続け、5年振りの優勝を成し遂げてくれた選手達に心からの感謝。そして采配振りには相変わらず疑問を感じてはいるが、優勝という成果をきっちり出してくれた原監督にも拍手を送りたい。此処迄来たらクライマックスシリーズの優勝、そして日本一の達成をジャイアンツには望みたい。有難うジャイアンツ!そして、頑張れジャイアンツ!!
試合開始時間が近付くと共に、場内は盛り上がりを見せていた。そんな中に身を置ける幸せを感じつつ、優勝を逃し続けた過去4年の悔しさが急に込み上げて来て、不覚にもこの時点で涙腺が若干緩んでしまった。そして今季のジャイアンツの闘いを振り返っていた自分。
今季の優勝争いはジャイアンツとドラゴンズ、そしてタイガースという三つ巴で終盤を迎えた。残念乍らタイガースは最後の最後に来て息切れをしてしまい、ジャイアンツとドラゴンズの一騎打ちとなった訳だが、この両チームは昔から終盤に印象深い試合を繰り広げている。直近で言えば2000年9月24日行われた「ジャイアンツv.s.ドラゴンズ」の試合は、0対4とジャイアンツが負けた状態で9回裏の攻撃を迎えた。この試合でジャイアンツが負ければ本拠地・東京ドームでの胴上げが無くなってしまう状況で、「本拠地での優勝は無くなったな。」と諦めたジャイアンツ・ファンも少なくなかったと思う。しかし1死満塁のチャンスを作り、江藤智選手が同点満塁ホームランをかっ飛ばし、その興奮が冷め遣らない内に次打者の二岡智宏選手がサヨナラホームランを放って優勝を決めるという、漫画の様な凄い試合だった。
1994年10月8日に行われた所謂「10.8決戦」も「ドラゴンズv.s.ジャイアンツ」の試合で、日本プロ野球史上初めてシーズンの勝率が同率首位で並んだチーム同士での最終戦直接決戦。3対6で勝利を収めたジャイアンツが優勝を成し遂げ、今はドラゴンズの監督を務めている落合博満選手が感涙に咽ぶ姿が印象的だった。「メークドラマ」という言葉が流行語大賞に輝いた1996年、公式戦中盤で首位に11.5ゲーム差付けられていたジャイアンツが、結果的に10月6日に行われた試合に勝って奇跡の優勝を成し遂げた。これも相手はドラゴンズ。
此処迄はジャイアンツにとって良い話ばかりを書いて来たが、もっと遡れば1974年、ジャイアンツのV10を阻んだのもドラゴンズ。終盤迄熾烈な首位争いを繰り広げて来た両チームは、最終的に「1位:ドラゴンズ(70勝49敗11分け-勝率.588)、2位:ジャイアンツ(71勝50敗9分け-勝率.587)」という結果を残す。勝ち数では1つ上回り乍らも、僅かな勝率の差で涙を呑んだジャイアンツ。試合巧者のドラゴンズ故、今季も1974年の再現となるのではないかという不安を自分は終盤ずっと持ち続けていたのだ。
もし1つの勝利数の差でジャイアンツが優勝を掴んだとしたら、勝負の分かれ目は「9月11日の対スワローズ戦」だったろう。試合開始時から雨が降り続く最悪のコンディション下、ジャイアンツは3対6と3点リードで9回裏のスワローズの攻撃を迎える。マウンドに上がったのは豊田清投手だったが、足元がグチャグチャな状態からコントロールを乱して連続ヒットを浴び、急遽抑えの切り札・上原浩治投手が登板。しかし、やはりコントロールが定まらず、3ランを浴びて5対6と1点差に詰め寄られてしまう。その後は連続ヒットを浴び、1死1&3塁という絶体絶命のピンチ。此処で雨足が強くなり、試合は中断される。「次々打者はジャイアンツ戦に滅法強いアレックス・ラミレス選手だけに、同点どころかジャイアンツがサヨナラ負けを喫するのは間違いない。このまま中断が続き、何とかコールド勝ちになってくれ!」と祈り続けたものの、試合は46分の中断を経て再開されてしまった。結果的には上原投手が踏ん張りジャイアンツは勝利を収めた訳だが、ジャイアンツが負けていておかしくなかった試合だけに、この勝利は今季一番の重さを持っていたと思う。
逆に1つの負け数で優勝を逸したとすれば「8月14日の対カープ戦」での負けが大きく浮かび上がって来ただろう。初回に4点、3回に2点と効率良くカープから得点を奪ったジャイアンツ打線だが、ジャイアンツの先発・門倉健投手は立ち上がりから非常に調子が悪く、意味不明に延々と彼を引っ張った事でジャイアンツは勝てた試合をみすみす落とす事になってしまった。原監督の勝負勘の無さを当ブログでも何度か指摘して来たが、この試合はその端的な例と言えよう。
肝心な試合はジャイアンツの先発・内海哲也投手が1回表を三者凡退で切り抜けるも、3回表にスワローズ打線に捕まってしまう。ランナー2人を塁に置き、アレックス・ラミレス選手に3ランを浴びてしまったのだ。しかし3回裏にはルイス・ゴンザレス選手がソロホームラン、4回裏は李承選手が2ランをスワローズの先発・石川雅規投手からそれぞれ放ち、3対3の同点に追い付いた。此処迄は試合がどっちに転ぶか判らない展開。
ところが5回表以降、流れは完璧にスワローズに向いたまま。中盤から終盤にかけてのジャイアンツ・ファンは一喜一憂どころか、「憂」の場面しか無かったと言っても良い。2本のホームランを浴びたものの石川投手の好投は光っていたし、5回を終えた時点で降板したものの、そのまま彼が最後迄投げてもジャイアンツ打線は点を奪えなかった様に思う。又、彼の後を継いだ藤井秀悟&ブライアン・シコースキー両投手の出来はそれ以上に素晴らしく、彼等のどちらかが最後迄投げていたならば、やはりジャイアンツ打線はそのまま敗戦を迎えていた様に思えてならない。
対するジャイアンツは上記した内海投手のケース以外にも、9回裏に無死1塁で代走に出た鈴木尚広選手がアッサリと牽制で刺される(この選手、今季はこういったポカが非常に目に付く。良い素質を持っているのにレギュラー定着出来ないのは、こういった集中力の欠如も大きな要因なのだろう。)等、”負け試合に到る鉄則”をこれでもかという位に実践していた。
9回裏はスワローズの投手が4番手の館山昌平投手に代わったのだが、上記した様に鈴木選手のポカでジャイアンツの反撃ムードは一気に費えた様に感じた。李選手が四球を選び塁に出たものの、続く二岡選手が1死にも拘わらずバントで2塁に進める策を採った原采配。「4年前にサヨナラホームランで優勝を決めた選手に、此処でバントか!?」と唖然としてしまい、この段階で完全にこの試合の負けを感じた自分。「負ける瞬間を見たくない。どうせ負けるなら、帰りの電車が混み合う前に場外に出よう。」という思いから、席を立って通路へと向かった。そう、出口に近い通路で場内中継のTVを見る為にだ。
だから、次打者の矢野謙次選手が投手強襲の当たりを放ち、1塁ベースにヘッド・スライディングを見せてセーフになったのもTV画面で確認していた。これで2死満塁。彼の必死の思いに胸がグッと来たものの、試合の流れは相変わらずスワローズに在る様に思えた。次打者の清水隆行選手が打席に入った時、カメラはベンチの原監督の姿を何度も映していた。鬢に白い物が何本か混じっているのを見て、「原監督も精神的にかなり追い詰められているのだなあ。」と同情の思いが少し湧く。そうこうしている内に、追い込まれた清水選手が打球を放つ。名手・宮本慎也選手の前のへの当たりで万事休すかと瞬間思ったが、当たりはかなりボテボテだ。思わずTVの前を離れ、場内に駆け戻る。宮本選手の1塁への送球がとんでもない高さとなり、清水選手が1塁へヘッドスライディングしている姿が目に入る。慌ててホームベースに目を遣ると、阿部慎之助選手が両手を挙げ、転がる様にホームベースを踏む姿が。ジャイアンツ・ベンチから一気に選手達が飛び出して来る。5年振りにジャイアンツは優勝を果たしたのだ!!それからは唯、感涙に咽ぶだけだった。
ボストン・レッドソックスの選手達やファンの間で長年口にされて来た「バンビーノの呪い」。チームの主砲・ベーブ・ルース選手がトレードに出されて以降、ずっとこのチームがワールド・チャンピオンになれなかった事に起因している。しかし2004年にレッドソックスがワールド・チャンピオンになった事で、86年間に渡る呪いは解かれる事となった。そして「呪い」という訳では無いが、「松井秀喜選手がメジャーに移籍してから、ジャイアンツは優勝出来なくなった。」という思い(トラウマ?)を抱え続けて来たジャイアンツ・ファンは少なくなかったと思う。斯く言う自分もその一人だったが、今回の優勝でそんなマイナスの思いから解放された気がしている。
最後の最後迄頑張り続け、5年振りの優勝を成し遂げてくれた選手達に心からの感謝。そして采配振りには相変わらず疑問を感じてはいるが、優勝という成果をきっちり出してくれた原監督にも拍手を送りたい。此処迄来たらクライマックスシリーズの優勝、そして日本一の達成をジャイアンツには望みたい。有難うジャイアンツ!そして、頑張れジャイアンツ!!
でも、クライッマックスシリーズこと敗者復活戦では覚悟してください
というか、その前に阪神が中日を破れるかの方が不安なんですけど。。。
次は日本シリーズ出場決定戦です。出場チームの監督は3人とも必ずしも名将とはいえないところがスリル満点ですね。
5年ぶりで感激されたとのこと。
是非今度は18年とか21年に挑戦して見て下さいませ。
がんばれー!!(←身勝手の極み)
ああでも大リーグでも一応地区優勝とかありますよね、そういう感じと捉えればいいのでしょうか。なんだか複雑です。
「こんな滅茶苦茶な采配をして”万が一”優勝しても、チームにとっては益にならない。」等と思っておりましたが、そうは言っても愛するチームがいざ優勝するとその嬉しさは半端では在りませんでした。全くファンというのは好い加減なものです。
原采配には一貫して苦言を呈して来たし、今でも「原監督が続投したら、来季も又チームは迷走するだろう。」とは思っていますが、でもチームを5年振りに優勝させてくれた事実は変わらないし、何よりもTV画面に映った指揮官の鬢に混じった白い物に精神的な苦労を感じて「可哀想に。」と”不覚にも”思ってしまいました。今はもう1年、彼に”騙されて”みようかなという気持ちになりつつ在ります。
時には捨て鉢な事を書き乍らも、愛するチームが優勝するとその嬉しさは半端では無いんですよね。原采配には今でも色々言いたい事が在るのですが、チームを5年振りに優勝させてくれた事に、心からの感謝を表したいと思っております。
それにしても御家族との生活を大事にしたいという気持ちは重々判るものの、ヒルマン監督の退任はプロ野球ファンの一人として残念です。メジャー流に固執し捲くった姿勢から、徐々に日本流をアレンジして行き、常勝チームを作り上げた彼の手腕はやはり「名将」と言って良いと思っています。
落合監督も名将の一人だと思いますよ。岡田監督も名将の域に到っているかは何とも言えませんが、でも確実に采配振りは進歩していますし。やはり短期決戦で最も不安を覚えるのは、我がジャイアンツの様な気がします。
確かにリーグ優勝の存在意義が、昔よりは軽くなってしまった感は在りますね。みのもんた氏が「半年近く必死で闘い続け、やっと優勝を掴み取ったチームが日本シリーズに出場出来ないというのは、そういうシステムとはいえ何か納得出来ない。」といった趣旨の発言をされていましたが、自分も同様の思いです。喩えとしては適切では無いのでしょうが、オールスターゲームの主催数が増えた事で出場する事の重みが薄れてしまった様に、「リーグ優勝、CSの優勝、日本シリーズの優勝、そしてアジアカップの優勝」と胴上げの回数が増えた事で、個々の重みが軽くなってしまった気が。考え方が古いと言われてしまえばそれ迄なのですが。
ところで”高校生ドラフト”ではセ・リーグ上位3チームが全て”討ち死に”してしまいましたね。バレンタイン監督の強運ぶりは一体何なのでしょうか(笑)?それに対して原監督の籤運の弱さは・・・。
嘗て荒木大輔投手の指名権を逃したものの、”外れ1位”で獲得した斎藤雅樹投手が大化けしたという事も在りましたので、それを期待してはいますが。
そして、胴上げが見れてよかったですね。
我々が子供の頃は、
ハンで押すように巨人が優勝してましたから
02年から、となるとかなり久々とも
思えてしまいます。
逆に阪神は「生きている間に優勝できるかな」
と思っていたので、今のように常に優勝争いに
参加できる日が来るとは思ってなかったものです。
全く月日はいろんなことを変えていきますね。
もちろんプレーオフがありますので
まだまだ油断できませんね。
しかし貰ったフラッグが、
何とも・・・