ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「暗黒自治区」

2021年07月21日 | 書籍関連

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隣国浸食された日本列島で、“拉致チーム”の一員スカウトされた佐野由佳(さの ゆか)は、旧東京で“中央”政府高官の拉致作戦に参加して失敗、警察身柄拘束されてしまう。ところが、神奈川公安局から国連警察への護送中、由佳を乗せた車両は高速道路で何者かに襲撃される。襲撃グループの目的とは?護送を担当していた神奈川公安局の雑賀充希(さいが みつき)は、と或る事情から、由佳を逃がすべく逃避行を開始する。
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第19回(2020年)「『このミステリーがすごい!』大賞」で、文庫グランプリに選ばれた小説暗黒自治区」(著者:亀野 仁氏)は、「国家としては既に消滅し、中国ならぬ隣国「中央」の支配に在る“元日本”。」が舞台となっている。

日本の地名が次々に登場するけれど、我々が良く知っている場所では無い。上記した様に、既に日本は消滅した世界なのだから。なので、治安衛生環境、規範意識等々、あらゆる事柄が崩壊した社会で、何だ彼んだ言って日本という国が大好きな自分としては、とても居た堪れない思いになった

謎解きで言えば、「雑賀は何故、こんなにも必死になって由佳を逃そうとしているのか?」というのが、一番ポイントになるのだろう。此の点に付いては、3分の2位読み終えた段階で明らかになるのだけれど、「矢張りな。」という感じで、驚きはそんなに無い

又、アクション映画の様な描写が多く、好きな人は好きだろうけれど、そうじゃ無い人だと飽きてしまいそう「此の作品で、著者が何を訴えたかったのか?」が判らないし、読後感も良く無い。文庫グランプリとは以前の優秀賞を指すが、態々書籍化する程の内容とも思えない。

総合評価は、星2.5個とする。


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