NTTの「電話加入権料(施設設置負担金)」が、2011年迄に廃止される事が決定的となった。この件に関して、「国家的詐欺だ!」という声が上がっている。
一般的な認識として、加入権は財産と捉えられていた。と言うのも、嘗てNTT自身が作成したパンフレットの中で、「何時迄も大切な資産になるから」と謳われていたし、NTTの窓口で「加入権が不要になっても、財産なので買収して貰える。」と言われた人も少なくないからだ。
加入権料は、1985年に電電公社が民営化されてNTTになって以降、7万2千円*1に固定されて販売されている。財産と認識されている加入権は、業者を通じて高値で取引されて来たし、税法上も「無形固定資産」として法人税の課税対象にもなっており、一般家庭に於いては相続税の対象にもなっている。又、税滞納者の差し押さえ財産にもなっているらしい。電話を所有する事がブルジョアの象徴とも目された1950年代には、電話質権が30万円台もしていたのだとか。これが、電話加入権料廃止と共に、ゼロ価値になるというのだ。
NTTの見解としては、「本来、加入権料は「施設設置負担金」と称し、財産ではない。一時期、紛らわしい表現を使っていたのは事実だが、施設負担金(7万2千円)は設備の新規投資に充てられており、基本料の値下げという形で利用者に還元して来た。」というもので、返金には全く応じない姿勢を見せている。
そうは言いながらも、加入権料の返還を求める煩い客や大企業に対しては、NTTが間に入って、別の顧客に転売する作業を行なっていたという話も有るという。これ等は、実質的にNTTが加入権を買い取っていたと言われても仕方ない、不公平な話である。
実を言えば、NTTには同じ様に料金を返還せずに、廃止した前科が有るのだとか。NTTドコモの携帯電話は、当初7万2千円の新規加入料を徴収していたのだが、段階的に値下げし、1996年に全面廃止したのだとか。この際にも、支払った人間に対して一切返還をしなかったらしいのだが、大きな問題とはならなかった。この件は、実際に携帯が一般に普及した頃には、7万2千円という馬鹿高い料金ではなかったろうし、皆が皆携帯を所有している訳でもなかったので、大きくは取り上げられなかったのかもしれない。
しかし、少なくとも一時的とはいえ、NTT自身が財産としてアピールし、社会通念上も財産として認知され、売買対象にもなっていた加入権を、全くのゼロ価値にしてしまうのはおかしいとしか思えない。「実体が無いモノに対して、さも実体が在る様に見せかけて金を巻き上げた。」と考えると、オレオレ詐欺や霊感商法といった悪徳詐欺と同根の気がする。国民大多数が支払っているという意味では、「国家的詐欺」と言われても仕方ないだろう。
この件、NTTの思い通りには進まないのではないだろうか。
*1 NTTに”無駄に”払っている料金の節約に付いて書かれたサイトを紹介したい。「キャッチホン・サービスの解約」、「プッシュホン回線からダイヤル回線への変更」、「屋内回線使用料の解約」全てを自分は行なったが、全くの不自由を感じていない。これで、年間9千円の節約になるのだから、馬鹿にならないと思う。
一般的な認識として、加入権は財産と捉えられていた。と言うのも、嘗てNTT自身が作成したパンフレットの中で、「何時迄も大切な資産になるから」と謳われていたし、NTTの窓口で「加入権が不要になっても、財産なので買収して貰える。」と言われた人も少なくないからだ。
加入権料は、1985年に電電公社が民営化されてNTTになって以降、7万2千円*1に固定されて販売されている。財産と認識されている加入権は、業者を通じて高値で取引されて来たし、税法上も「無形固定資産」として法人税の課税対象にもなっており、一般家庭に於いては相続税の対象にもなっている。又、税滞納者の差し押さえ財産にもなっているらしい。電話を所有する事がブルジョアの象徴とも目された1950年代には、電話質権が30万円台もしていたのだとか。これが、電話加入権料廃止と共に、ゼロ価値になるというのだ。
NTTの見解としては、「本来、加入権料は「施設設置負担金」と称し、財産ではない。一時期、紛らわしい表現を使っていたのは事実だが、施設負担金(7万2千円)は設備の新規投資に充てられており、基本料の値下げという形で利用者に還元して来た。」というもので、返金には全く応じない姿勢を見せている。
そうは言いながらも、加入権料の返還を求める煩い客や大企業に対しては、NTTが間に入って、別の顧客に転売する作業を行なっていたという話も有るという。これ等は、実質的にNTTが加入権を買い取っていたと言われても仕方ない、不公平な話である。
実を言えば、NTTには同じ様に料金を返還せずに、廃止した前科が有るのだとか。NTTドコモの携帯電話は、当初7万2千円の新規加入料を徴収していたのだが、段階的に値下げし、1996年に全面廃止したのだとか。この際にも、支払った人間に対して一切返還をしなかったらしいのだが、大きな問題とはならなかった。この件は、実際に携帯が一般に普及した頃には、7万2千円という馬鹿高い料金ではなかったろうし、皆が皆携帯を所有している訳でもなかったので、大きくは取り上げられなかったのかもしれない。
しかし、少なくとも一時的とはいえ、NTT自身が財産としてアピールし、社会通念上も財産として認知され、売買対象にもなっていた加入権を、全くのゼロ価値にしてしまうのはおかしいとしか思えない。「実体が無いモノに対して、さも実体が在る様に見せかけて金を巻き上げた。」と考えると、オレオレ詐欺や霊感商法といった悪徳詐欺と同根の気がする。国民大多数が支払っているという意味では、「国家的詐欺」と言われても仕方ないだろう。
この件、NTTの思い通りには進まないのではないだろうか。
*1 NTTに”無駄に”払っている料金の節約に付いて書かれたサイトを紹介したい。「キャッチホン・サービスの解約」、「プッシュホン回線からダイヤル回線への変更」、「屋内回線使用料の解約」全てを自分は行なったが、全くの不自由を感じていない。これで、年間9千円の節約になるのだから、馬鹿にならないと思う。
うちの姉はさらに黒電話として契約しています。
NHKは白黒の契約料と言うつわものです。
(今時白黒って・・・)
加入権ホント、売っておけばよかった・・・
ホント、返金してくれよ~って感じですよね。
7万だなんて高いし、財産になると言い張り、そのあげく廃止・・・。
この金額の高さも時代に合っていないとは思っていましたが、ちょっと身勝手すぎると思いますね~。
「電話加入権」に関しては、本当にひどい話ですよね。
いまだにNTTは「殿様商売」気分が抜けてないということでしょうか。
「生態系」に関しては、仰る通り人間の「自業自得」でしょうね。
生態系を破壊して、それで例えば「温暖化現象」が起こる。
ということは、やっぱり人間が生態系を破壊した罰は、
人間に返ってくる、ということでしょうね。
さて、コメント頂いた件ですが、妻の話によると
他の貼り紙は「スタッフ」になっていたそうなので、
やっぱり店側の「間違い」のようです。
え~、「おこめ券」に関しては…(笑)。
確かに僕もそういう風に見えるの、わかります。
私もせめて1年前に売っておけば…
ローンまで組んで買ったのに。
なんか、今度も「一般民衆」がバカを見るって感じで。
これで、本気で「加入権参入他社」への、
流入が大幅に起こったら、
今度は、加入権加入者に、
現金でも配られるのでしょうか??
そして文章を拝見し、勉強させてもらいました。パクりにならないように気をつけながら、これからも拝読させていただきますのでよろしくお願いします。
そんなことは置いといて。
なんかひどい話ですよね。
説明責任が全くなされていないというか、
自分の行う行為の周りに対する影響度合いが
全く把握されてないというか・・・。
その上で、大口顧客に対してだけ依怙贔屓をしようとする。
反発喰らって当然ですな。
結局、分割しても態度が変わらずサービスが悪くなっただけなのかぁ。ヽ(´ー`)ノ
何かあったときの対応もひどいし、
どうせなんだかんだ言ってもNTTのお世話にならなきゃならないんでしょ・・という態度が
末端の社員からも漂ってきますよね。
クレームを言うと謝りはしますが、
でも私のせいじゃないし・・・っていうのがミエミエです。
こんな大変な事を簡単にやってのけられると思っているところがまさにその通りだと思います。