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「全ての珊瑚礁、消失の危機 今世紀中にと国連報告書」(2月6日、共同通信)
「地球温暖化に伴う海水温の上昇により、今世紀中に世界の海で全ての珊瑚礁が消失する恐れが在る。」との報告書を、国連環境計画(UNEP)が5日迄に纏めた。「国際社会が化石燃料への依存を続けると、2034年には珊瑚礁の死滅に繋がる白化現象が常態化、消失の危機が高まる。」と警告した。
日本では沖縄県や鹿児島県、東京・小笠原諸島等に珊瑚礁が分布している。報告書は「日本の周辺海域でも、2024年に白化が常態化する可能性が在る。」としている。
報告書は「此の儘化石燃料への依存を続けると、毎年の様に深刻な白化が起きる。」と予想した。
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「珊瑚礁は光合成を行なう褐虫藻と共生する事で、独特の色を得ると同時に成長を続けているが、海水温が高い状態が続くと、此の褐虫藻が珊瑚の体内から脱出してしまい、珊瑚は色と同時に成長する伝を失い、程無く死に到る。」と言う。此の現象が白化だ。
珊瑚と言えば、若かりし頃に訪れたモルディヴを思い出す。信じられない程綺麗な海に、鮮やかな魚が一杯泳いでいて、「楽園って、こういう所を言うんだろうな。」と感動したが、遠浅の海岸には数多の珊瑚が生息しているので、泳いでいて手足に多くの傷を負った苦い思い出が在るので。
そんな珊瑚礁が、今世紀中には全消失する可能性が在るというのは、非常にショックだ。又、「日本の周辺海域では、3年後にも白化が常態化する可能性が在る。」というのだから、早急に有効な対策を打たないと、生態系が大きく崩れてしまい兼ねない。
悩ましいのは「化石燃料の依存度を下げ、別のエネルギー源への依存度を高めると、今度は新たな“自然破壊”が起こる可能性。」だ。様々な問題点を考え合わせ、より良いエネルギー源を見付けて行かなければならない。