ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「麒麟がくる」の総評

2021年02月08日 | TV番組関連

“昨年”の大河ドラマ麒麟がくる」が、昨日最終回を迎えた。大河ドラマの越年は「炎立つ」(1993年7月4日~1994年3月13日)が在るけれど、此の作品は最初から越年する事が決まっていた。今回の「麒麟がくる」は新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、収録延期が長期化した結果で在り、アクシデントによる越年は初の出来事。

前作の「いだてん~東京オリムピック噺~」は出演者の相次ぐトラブルに加え、配役ミスやストーリーの不出来さ等、自分が見続けて来た大河ドラマの中では一番酷い作品だった。今回の「麒麟がくる」は「“個人的に興味の在る武将の1人”で在る明智光秀が主役。」だし、「明智光秀役を演じるのが長谷川博己氏と、悪く無い配役だった。」事も在り、非常に期待していたが、放送前に濃姫(帰蝶)役の沢尻エリカ容疑者逮捕された事で、彼女の出演場面が撮り直しとなり、初回放送が2週間遅れとなってしまった。又、放送回数自体も例年(47回)より短い「44回」となる等、「大丈夫かなあ。」と不安が。

で、「麒麟がくる」の初回放送を見終えて思ったのは、「今回の『麒麟がくる』は良い!」と。斎藤利政(道三)役が本木雅弘氏、織田信長役が染谷将太氏、そして徳川家康役が風間俊介氏っていうのは、配役ミスじゃないかなあ。」と懸念していたのだけれど、「本木氏演じる斎藤利政役が、意外にも良かった。」し、ストーリー展開も良かったので。個人的にはホッとしたのだが・・・。

視聴率的には芳しく無かった。収録延期が長期化した影響で、第21回から第22回の間に約3ヶ月間も空いてしまった。」事で、視聴者の関心が薄れてしまった。事も大きいだろうが、配役ミスと設定ミスが致命傷になった。という気がしている。

配役ミスで言えば、織田信長役の染谷将太氏に尽きる。多くの人が織田信長に持っているで在ろうイメージと、余りに違っていたので。特に、冷酷さやエキセントリックさが感じられず、「織田信長とは思えないなあ。」というのが正直な思い。

そして、設定ミスは門脇麦さん)や望月東庵堺正章氏)、伊呂波太夫尾野真千子さん)、そして菊丸岡村隆史氏)等、架空の人物が多く、尚且つ彼等が結構重要な役回りで在った。という事。「歴史は“一般的良く知られている人物”だけで構成されているのでは無く、無名の民も構成員なのだ。」というのを訴えたかったかも知れないけれど、“一般人”で在る駒が15代将軍足利義昭滝藤賢一氏)と2人きりで話をしたり、望月東庵が正親町天皇坂東玉三郎氏)と
囲碁をしていたりというのは、余りに非現実的で在り、見ていて白けてしまった。架空の人物を登場させる事自体を否定する気は無いが、重要な役回りに据えるというのは、少なくとも大河ドラマでは好ましく無いだろう。

「前作の『いだてん~東京オリムピック噺~』よりは全然良かったし、面白かった。だが、配役ミス&設定ミスが残念だったなあ。」というのが、自分の総評“明智光秀が謀反を起こす事になっ理由”に関しては諸説在るけれど、松永久秀の存在が端緒だった。」とする今回の設定は、「非常に面白い。」と思った。

又、「豊臣秀吉本能寺の変が起きる事を、事前に知っていた。(寧ろ、彼が本能寺の変の黒幕では?)」と自分は思っているし、「天海=明智光秀説」が結構好きなので、そういう点に触れていたのはGood!何はともあれ、数々のトラブルに見舞われた事に関しては、「本当に御疲れ様。」と関係者に言いたい。

で、今年の大河ドラマ「青天を衝け」が来週から始まる訳だが、主人公が渋沢栄一氏という点で、正直地味さを感じている。「視聴率的に苦戦しそう。」という予感が。


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