チームで最も頼りになる投手を「エース」と呼ぶが、そのタイプも様々だ。エースと呼ばれる以上、相当の実力を有している者なのは確かだけれど、中には「強力な打撃陣に助けられて勝ち星を積み重ねて行くタイプ。」も居る。それはそれで低く評価されるべきものでも無いけれど、個人的には「決して強力とは言えない打撃陣を抱え、援護点も余り期待出来ない状況下で、必死に投げ抜いて勝ち星を積み重ねて行くタイプ。」により魅力を感じる。そういう意味では「セ・リーグでは5位のチーム打率(.245-5月27日現在)という状況で、チームの全勝利数20勝の4割に当たる8勝を上げた。」投手というのは本当に立派だし、実に魅力的。普段の言動も「可愛い奴っちゃなあ。」と感じてしまう前田健太投手には“カープのエースに留まらず、“日本のエース”になって欲しいと思っている。健太頑張れ!!!
閑話休題。
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「マルチ商法:「仮想空間」ビズインターナショナル社を捜索」(5月27日、毎日新聞)
インターネット上の仮想空間を巡るマルチ商法(連鎖販売取引)で、虚偽の説明をして会員を募った疑いが在るとして、埼玉県警は27日、IT会社「ビズインターナショナル」(さいたま市大宮区)と、関係先として仮想空間のシステム開発を持ち掛けたとされる「フレパー・ネットワークス」(東京都港区)等16ヶ所を特定商取引法違反(不実告知)容疑で家宅捜索した。会員勧誘の実態や、約2万8,000人から集めたとされる約100億円の流れを解明する。
捜査関係者や会員によると、ビズ社らは2007年6月~2009年11月、ネット上の仮想空間「エクシングワールド」に都市を構築し、会員は「アバター」と呼ばれる分身となってネット上の土地の売買等が出来るとの触れ込みで募集。説明会では「一般公開前に先住民(会員)になれば、土地取引や広告収入で必ず儲かる。」等と嘘を言って勧誘し、販促キットと呼ばれるDVDや架空の土地を購入させたと言う。
計画では「エクシングワールド」は東京の渋谷区、品川区、大阪市等全国の主要都市の街並みをパソコンの画面上に三次元映像で再現。アバターが所有地やビルを売却したり、広告収入で通貨を増やせば、実際の「円」に換金出来ると宣伝していた。ところが、2009年10月に公開された仮想空間は未完成で、東京・銀座や大阪・ミナミ等極一部の都市のオープンに留まった。更に宣伝文句だった「ネット上の土地取引」の機能も無く、会員はアバターで限られた地域を歩くだけだった。
ビズ社は2005年12月設立。ビズ社の説明によると、フレパー社から仮想空間の計画を持ち掛けられ、2007年6月に会員の募集を開始。同年7月に設立された別のIT業者(東京都港区)と開発の委託契約を結んだが、この業者はフレパー社の元社員が代表を務めている。
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実際に店舗を構える訳では無く、ネット上で“ヴァーチャル店舗”を構え、其処を通じてビジネスをするというのは普通に在る。だから「仮想空間」とはいえ、「一般公開前に先住民(会員)になれば、土地取引や広告収入で必ず儲かる。」と言われてしまうと「それは良いかも。」とフッと思わせてしまう巧妙さは在るのだろうけれど、それでも個人的には「何で騙されるかなあ?」と思ってしまう。上記した「ヴァーチャル店舗」や、実際に所有している金額以上を然も所有しているが如くに投資出来てしまう「FX」の存在等が在るので騙されてしまうのかもしれないけれど、「常に疑問を持つ姿勢」が在れば引っ掛からないと思うのだが・・・。
「月の土地」を買うという話なら“金額面も含めて”未だ「夢を買った。」と笑えるけれど、今回の事件には首を捻るばかりだ。
閑話休題。
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「マルチ商法:「仮想空間」ビズインターナショナル社を捜索」(5月27日、毎日新聞)
インターネット上の仮想空間を巡るマルチ商法(連鎖販売取引)で、虚偽の説明をして会員を募った疑いが在るとして、埼玉県警は27日、IT会社「ビズインターナショナル」(さいたま市大宮区)と、関係先として仮想空間のシステム開発を持ち掛けたとされる「フレパー・ネットワークス」(東京都港区)等16ヶ所を特定商取引法違反(不実告知)容疑で家宅捜索した。会員勧誘の実態や、約2万8,000人から集めたとされる約100億円の流れを解明する。
捜査関係者や会員によると、ビズ社らは2007年6月~2009年11月、ネット上の仮想空間「エクシングワールド」に都市を構築し、会員は「アバター」と呼ばれる分身となってネット上の土地の売買等が出来るとの触れ込みで募集。説明会では「一般公開前に先住民(会員)になれば、土地取引や広告収入で必ず儲かる。」等と嘘を言って勧誘し、販促キットと呼ばれるDVDや架空の土地を購入させたと言う。
計画では「エクシングワールド」は東京の渋谷区、品川区、大阪市等全国の主要都市の街並みをパソコンの画面上に三次元映像で再現。アバターが所有地やビルを売却したり、広告収入で通貨を増やせば、実際の「円」に換金出来ると宣伝していた。ところが、2009年10月に公開された仮想空間は未完成で、東京・銀座や大阪・ミナミ等極一部の都市のオープンに留まった。更に宣伝文句だった「ネット上の土地取引」の機能も無く、会員はアバターで限られた地域を歩くだけだった。
ビズ社は2005年12月設立。ビズ社の説明によると、フレパー社から仮想空間の計画を持ち掛けられ、2007年6月に会員の募集を開始。同年7月に設立された別のIT業者(東京都港区)と開発の委託契約を結んだが、この業者はフレパー社の元社員が代表を務めている。
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実際に店舗を構える訳では無く、ネット上で“ヴァーチャル店舗”を構え、其処を通じてビジネスをするというのは普通に在る。だから「仮想空間」とはいえ、「一般公開前に先住民(会員)になれば、土地取引や広告収入で必ず儲かる。」と言われてしまうと「それは良いかも。」とフッと思わせてしまう巧妙さは在るのだろうけれど、それでも個人的には「何で騙されるかなあ?」と思ってしまう。上記した「ヴァーチャル店舗」や、実際に所有している金額以上を然も所有しているが如くに投資出来てしまう「FX」の存在等が在るので騙されてしまうのかもしれないけれど、「常に疑問を持つ姿勢」が在れば引っ掛からないと思うのだが・・・。
「月の土地」を買うという話なら“金額面も含めて”未だ「夢を買った。」と笑えるけれど、今回の事件には首を捻るばかりだ。
昨日の報道ステーション、自分も見ておりました。新技術が人類に対して「明るい未来」を与え得る(時には暗い未来をも与え得るけれど。)のは確かなのですが、常に念頭に置いておかなければならないのは、その新技術をハンドリングするのは人間で在るという事。何を言いたいかと言えば、人間には様々な者が居り、必ずしも善意だけの人間では無く、その辺をしっかり見極めて行かないといけないでしょうね。とは言え、概して高齢者の場合は「新技術」にどうしても疎くなり勝ちで、それに付け込んで騙そうとする輩が出て来るもの。「法による取り締まり」はどうしても後追いになってしまうし、悪意の手口が現れた際には、マスメディアが早め早めに警鐘を鳴らして欲しいですね。
宝くじ、最大限に(怪しげでは無い)公共事業や福祉に廻されるので在れば、払い戻し割合が現状程度でも構わないと思っているのですが、訳の判らない天下り組織を肥やす為にあれ程廻されているのは言語道断。本当に今回の結果を以てして、抜本的改善を図って欲しいです。
「もう一度、これらの街を歩いてみたかった。現実では叶わぬことだから、せめて仮想の世界で夢を叶えたかった。」
と涙ながらに語っていた(記憶違いの部分もあるかもしれません)のですが、今や高齢者にとってもパソコンなどのITツールは必需品となりつつありますね。今日のニュースでもipadを巣鴨のおばあちゃんたちに試用させる様子が紹介されていました。彼らを狙う新たな悪の手口が広まらなければいいですが。
宝くじについては、かつて安部譲二氏が、
「売り上げの倍以上を胴元が取るなんて、ヤクザでもそんな悪どいことはしないぞ!」
と批判していたのを思い出します。今回の仕分けでその点が少しでも改善されたらいいですが。
宝籤の払い戻し率が低いのは知っていたのですが、今回の事業仕訳けで約45.7%(4,762億円【総払い戻し金額】÷1兆420億円【総売上げ額】×100 - 2008年度実績)と50%を切っていたというのは予想以上でした。それでも「外れても、投じた御金は公共事業や福祉に或る程度廻されているのだから、寄付したと思えば良い。」という思いでいたのだけれど、訳の判らない天下り組織、それも半端じゃない数にばら撒かれていたという事実には唖然。こちらの記事(http://blog.livedoor.jp/hri826/archives/2007-01.html#20070118)によると、期待していた福祉にも余り廻されていないというのですから、本当にがっかりです。
記事で触れました様に、「仮想の対象」(100%仮想とも言えないケースも在りますが。)を用いてのビジネスというのは存在しますので、その意味で今回の話を100%否定は出来ないし、びすこSTi様が書かれておられる様に「心がふらっとしてしまう。」という気持ちも判らなくは無いので、その辺が「巧妙だなあ。」と思う所です。
何事も始めた時点では胡散臭い目で見られるもので、それが市民権を得て行く過程で胡散臭さも消えて行ったりするのも事実。今回の件、「最初から騙す意思しか無かった。」のか否かは今後の調べを待つしか無い訳ですが、仮に騙す意思が無かったとしても「計画が杜撰過ぎた。」という点では非難されても仕方無い気がします。
P.S. 他のギャンブルに比べて払い戻し率が格段に低い宝くじですけれど、「1年間に払い戻される金額」という観点から「宝くじは圧倒的に損の少ないギャンブル。」と主張されている方も居られますね。
http://iwatam-server.sakura.ne.jp/column/11/index.html
でも、「同額」を投資したとしたら、結局は「払い戻し率」と同じく、割の低さが在ると思うのだけれど・・・。
集めたお金を預けた人の数で割ると約35万円/人。これがもし100万円に化ける可能性があるなら、期待値0.2であっても、理論上は宝くじよりプラスです。あとは預けた人が期待値をどれだけと踏んだかですね。
先んずれば人を制す、何か新しいことをしないと(ムーブメントを起こさないと)、いわゆる計算可能な給与以外の収入はないわけで、「自分だったらしない」とは思っても、新しさに望みをかけるちょっとしたスケベ心から預けてしまう気持ちもわかります(高学歴の政治家さん方でさえ、表の収入だけでなく…略…)。しかも、バーチャル都市、3Dでリアルに再現など、今後、人が寄り付きそうな計画ですし…。もし本当に実現したなら興味はありますし、私で考えれば、投資はしませんがぶらつき(閲覧?)くらいには行くと思います。
しかも一人当たり35万円とは微妙にいい金額ですよね。余剰金がある人なら「パチンコで10日連続負けたと思えば」と、投資してしまう人もいるかもしれません。(^^;
コンセプト的には楽しいので、嘘から出た真で、誰か本当に実現してしまいませんかね。100億円が集まる市場だということを証明してくれたわけですし。