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「家庭の不用品 66兆円分」(2023年12月31日付け東京新聞[朝刊])
フリー・マーケット・アプリ大手メルカリは30日迄に、「家庭で使わず保管されている不要品が、日本全体で66兆6,772億円に上る。」との試算を公表した。国民1人平均53万2千円、1世帯平均で110万6千円となる。「物価高の影響で、不要品を換金して、家計の足しにし様との需要が増える。」と見て、メルカリや中古品売買を手掛ける企業が、取り組みを強化している。
10代~60代の男女約2,400人が持つ不要品を調査し、アプリでの各品目の平均取引価格を基に試算した。試算は、ニッセイ基礎研究所が監修した。不要品の内訳は「服飾雑貨」が38.9%で首位。「書籍・CD・ゲーム」が26.4%、「家具・家電・雑貨」は17.5%と続いた。1980年代~1990年代のゲーム機やブランド物のバッグ等が「昭和平成レトロ」として人気で、アプリで高値取引される例が目立つと言う。
メルカリは、使わなかったり捨てられなかったりする物を保管する容器「メルカリエコボックス」を、連携する全国23自治体の庁舎等で、11月から約1万5千個を希望者に順次配布している。不用品を「見える化」して、売却に繋げて貰う考え。
中古品売買のゲオホールディングスも、家庭に眠る不用品の買い取りを強化している。傘下で古着や家具、家電等を扱う「セカンドストリート」の店舗は9月時点で823店と、約半年間で20店増やした。ブックオフグループホールディングスは東京都内を中心に、ブランド品や腕時計、宝飾品の買い取りに特化した小型店舗を、順次出店する。
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飽く迄も“試算”では在るが、「家庭で使わず保管されている不要品が、日本全体で66兆6,772億円に上る。」、「国民1人平均53万2千円、1世帯平均で110万6千円となる。」というのは、「そんなにも在るのか!」という驚きが。「2023年9月末時点で、日本の個人金融資産残高は、前年比約101兆円増(約5.0%増)の2,121兆円。」という報道が昨年末に在ったけれど、家庭で使わず保管されている不要品にせよ個人金融資産残高にせよ、“持つ者”と“持たざる者”との差が格段に在る様な気がする。
不用品の買い取りと言えば、昨年1月の記事「買い取り終了」で紹介した様に、「音楽CDの買い取りを止めた業者。」も在る。嘗ては爆発的に流通していても、時代の流れと共に「買い取っても、最早売れない。」という物も在るのだ。
又、(6年前の記事「懐かしい“昭和の玩具”」で書いた様に)「自宅に眠っていた『ゲーム&ウォッチ』6台が、予想外の超高値で売れた。」という経験も在るが、(2年前の記事「古物売買」で書いた様に)「母が保管していた状態の良い洋服20点程を買い取り業者に持って行き、査定して貰ったら、全部で300円という信じられない安値を付けられた。」事や「悠々遊様が所有していた天文機材を、時偶利用していた天文機材専門の中古ショップで買い取って貰った所、“結果的には”可成りの安値だった。」という事、(先月の記事「悔しいです!!」で書いた様に)「保管していた掛け軸が、状態は良く無かったとはいえ、余りの安値で買い取られた。」事等、安く買い叩かれるのが一般的と思われる。