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「7,000年近く前に外科手術=前腕切断の人骨発見-仏」(1月19日、時事通信)
フランスのパリ南方70キロのセーヌエマルヌ県内で、左腕が肘関節上部で直線的に切断され、前腕の無い推定6,700~6,900年前の成人男性の骨が見付かった。仏国立予防考古学研究所(INRAP)がエックス線検査等で調べた結果、切断は重傷の男性を救う為の外科手術によるものと結論付けられた。
同研究所の人類学者等が英考古学誌アンティクイティの昨年12月号に発表した論文によれば、これは「フランス最古の切断手術の成功例」。外傷で破損した関節の残存部分が切除され、止血、感染症予防等高度な医療処置も施されたらしい。当時の欧州は新石器時代で、手術は鋭利な石器で行われたと見られる。
遺骨は2005年、砂利採取場の拡張に伴い遺跡の有無を調べる調査で、地下1.5メートルの縦穴式の墓内から発掘された。歯が抜け落ちており、高齢だったらしいが、手術後も数ヶ月から数年間は生存していた模様だ。
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約7千年前と言えば、我が国は縄文時代に在った。そんな時代にフランスで外科手術が行われていたとしたら、これは驚きだ。「重傷を負った人間の生命を救う為には、前腕を切断しないといけない。」という判断を下したばかりか、止血や感染症予防等の極めて高度な医療処置も施していた、そして何よりも結果的に“患者”が数年間生存していた可能性が在るとなると、約7千年前のブラック・ジャックといった感も在る。
“実際の事例として行われた”世界最古の麻酔手術は、江戸時代の外科医・華岡青洲によって為されたと言われている。(“記録”だけで言えばもっと最古のケースは在るけれど、“実例”として証明されているのは華岡青洲のケースが最古とか。)日本人としては誇らしく思う記録だけれど、今回の様なニュースに触れると、「将来、世界最古の麻酔手術記録が塗り替えられる実例が現れるかもしれないなあ。」という気もする。
「7,000年近く前に外科手術=前腕切断の人骨発見-仏」(1月19日、時事通信)
フランスのパリ南方70キロのセーヌエマルヌ県内で、左腕が肘関節上部で直線的に切断され、前腕の無い推定6,700~6,900年前の成人男性の骨が見付かった。仏国立予防考古学研究所(INRAP)がエックス線検査等で調べた結果、切断は重傷の男性を救う為の外科手術によるものと結論付けられた。
同研究所の人類学者等が英考古学誌アンティクイティの昨年12月号に発表した論文によれば、これは「フランス最古の切断手術の成功例」。外傷で破損した関節の残存部分が切除され、止血、感染症予防等高度な医療処置も施されたらしい。当時の欧州は新石器時代で、手術は鋭利な石器で行われたと見られる。
遺骨は2005年、砂利採取場の拡張に伴い遺跡の有無を調べる調査で、地下1.5メートルの縦穴式の墓内から発掘された。歯が抜け落ちており、高齢だったらしいが、手術後も数ヶ月から数年間は生存していた模様だ。
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約7千年前と言えば、我が国は縄文時代に在った。そんな時代にフランスで外科手術が行われていたとしたら、これは驚きだ。「重傷を負った人間の生命を救う為には、前腕を切断しないといけない。」という判断を下したばかりか、止血や感染症予防等の極めて高度な医療処置も施していた、そして何よりも結果的に“患者”が数年間生存していた可能性が在るとなると、約7千年前のブラック・ジャックといった感も在る。
“実際の事例として行われた”世界最古の麻酔手術は、江戸時代の外科医・華岡青洲によって為されたと言われている。(“記録”だけで言えばもっと最古のケースは在るけれど、“実例”として証明されているのは華岡青洲のケースが最古とか。)日本人としては誇らしく思う記録だけれど、今回の様なニュースに触れると、「将来、世界最古の麻酔手術記録が塗り替えられる実例が現れるかもしれないなあ。」という気もする。
「仁・・石器時代編」??うーん。キャストに悩む・・。
「Trial and Error」は医学の現場でも言える事で、マヌケ様が書かれておれらる様に、先人達は数多の試行錯誤を繰り返し、その結果「正なる方法論」を確立していったのでしょう。何事にも言えるけれど、初めての試みに踏み切った人って、本当に凄いと思います。
でも医学は古いようですね。
麻酔も相当前からありましたし、メスが出てきたという話もよく聞きますものね。
生きるうえで、医学は必要ですからね。
でも昔はその一方で「祈祷」をあてにしたのもありますよね。
我が国に於いては現代でも権力者や富裕な人間しか最高レベルの医療を受けられない現実は在るでしょうが、それでも昔に比べたら一般人が一定レベルの医療を受けられる環境になったと思うし、それはそれで感謝しなければいけない事なのでしょうね。一般人が一定レベルの医療すら受けられない国が、世界には未だ在るのですから。
戦争とは、人を狂気に追い込む世界。そんな中でも友情等から、自らの危険を顧みずに他者を救える人が居たというのは、心より敬意を覚えます。自分がそういった立場に在ったら、他者を救えるかどうか・・・。