昨年の「M-1グランプリ2022」で、審査員の山田邦子さんが優勝したウエストランドに、「2人は、仲が悪いと見ました。」と発言した事が、強く印象に残っている。冗談で言ったのかも知れないけれど、御笑いの世界に長年身を置き、数多くの漫才コンビを見て来た彼女だけに、“仲が悪そうな雰囲気”を感じ取ったのかなあと。
昨年、TV番組で矢鱈と見掛ける様になった漫才コンビが居る。個人的には“好きなタイプの笑い”では無いのだが、「こんなにも露出度が高いというのは、一般受けするって事なんだろうなあ。」と思っていた。
其の漫才コンビ「コウテイ」が、今月を以て解散する事になった。昨年12月に、漫才の方向性の違いから衝突し、溝が埋められなかった結果だとか。ボケ役・下田真生氏(29歳)は、ピン芸人として活動。又、体調不良にて休養中のツッコミ役・九条ジョー氏は、回復を待ってピンで活動する予定。
同コンビは2013年に結成されるも、NSC在学中に喧嘩を切っ掛けとして解散。半年後に再結成するも、2016年3月に再びコンビ仲が悪化し、2度目の解散。7ヶ月後に再々結成するも、今回3度目の解散と相成った。7度引退した大仁田厚氏には及ばないものの、3度の解散というのも相当な物だ。
解散理由は“漫才の方向性の違い”という事だが、はっきり言うと「ずっとコンビを続けられない程、仲が悪かった。」という事なのだろう。古くは「獅子てんや・瀬戸わんや」や「若井小づえ・みどり」、最近で言えば「(仲直りする前の)おぼん・こぼん」等、仲が非常に悪い漫才コンビというのは珍しく無い様だ。
以前、アンガールズの2人を追っ掛けたTV番組が放送されていたけれど、移動中の車内の中では一切口を利いていなかったし、「電車等では、離れた席を取って貰う。」と語っていた。致命的に仲が悪いという事では無い様だが、「良い大人が殆ど一緒に居れば、“御友達”で居られるという訳にはいかない。」と思う。キャイ~ンの2人やバナナマンの2人は、普段でも仲が良い。」と聞くが、極めて稀な例なのだろう。