以前「エンバーミング」という記事を書いた。エンバーミングとは「薬品等を用いて、主に遺体に対して防腐・保存処置を施す。」という行為で、遺族の気持ちを和らげてくれるものとして、日本でも一般化しつつ在るという事だった。そして昨日の東京新聞には、「遺品整理業者引く手数多」という記事が。人生の終着点で在る「死」。エンバーミングも遺品整理サービスも、共にその死に纏わるビジネスでは在るのだが、遺品整理サービスにはより色濃く、現代社会の歪みが反映されている様に感じた。
「遺品の荷造り、運び出しから部屋の清掃、遺品の処理。」等を代行するのが遺品整理サービス。費用は部屋の大きさや遺品の多寡によって異なるが、平均すると20万円程度とか。専門業者の一つ「キーパーズ」によると、月に約100件の依頼が在り、その3分の2は独り暮らしの高齢者世帯の遺品処理。依頼主は故人の遺族がメインだが、中には30年以上も故人とは会っていなかったというケースも在るそうだ。「誰にも発見されないで数日経過して見付かる孤独死、変死の様なケースが増えている。」と同社の社長は語っている。
記事の中でも、都内に住む60歳代の女性の話が載っている。彼女には横浜市内の団地で独り暮らししている叔母(88歳)が居たのだが、4月中旬頃から連絡が取れなくなり、結局約3週間後に管理人によって布団の上で亡くなっているのが発見されたという。自分以外に身内が居なかったという事も在り、彼女が争議を執り行ったのだが、問題は遺品の片付けに在った。叔母の部屋を片付けようと思ったものの、流しには食器が積み上げられ、約3年分の新聞、ビールの空き缶等のゴミが散乱している状態に、何処から手を付けて良いものか困り果ててしまったのだ。そして人形作りが趣味だった叔母の部屋には、十数体の日本人形が飾られており、「叔母と最後迄一緒だった人形を、そのまま捨てるのは嫌だった。」という彼女の思いも在った。そこで、彼女は遺品整理サービスを利用する事にした。人形は供養した上、処分されたそうだ。*1
全国の65歳以上の高齢者が居る世帯の内、独り暮らしの高齢者世帯は1986年には約120万世帯だった。そして、2004年には何と約3倍の373万世帯に増加している現実。今後、益々こういったサービスの需要は増えて行くのだろう。
もし自分が独居老人として生を終える事となったら、遺品整理サービスを利用される事になるのかもしれない。整理している中で秘蔵のAV等、他者に見られたくない物がバンバン見付かって、作業員が自分の遺影を見ながら「エロい爺さんだなあ。」等と漏らしているのを、あの世から見守るのも気恥ずかしいなと思ったりも。
*1 形見分けの品を遺族に届ける一方、遺族が不要と判断した遺品は処分したり、リサイクル品として買い取る事も在るのだそうだ。
「遺品の荷造り、運び出しから部屋の清掃、遺品の処理。」等を代行するのが遺品整理サービス。費用は部屋の大きさや遺品の多寡によって異なるが、平均すると20万円程度とか。専門業者の一つ「キーパーズ」によると、月に約100件の依頼が在り、その3分の2は独り暮らしの高齢者世帯の遺品処理。依頼主は故人の遺族がメインだが、中には30年以上も故人とは会っていなかったというケースも在るそうだ。「誰にも発見されないで数日経過して見付かる孤独死、変死の様なケースが増えている。」と同社の社長は語っている。
記事の中でも、都内に住む60歳代の女性の話が載っている。彼女には横浜市内の団地で独り暮らししている叔母(88歳)が居たのだが、4月中旬頃から連絡が取れなくなり、結局約3週間後に管理人によって布団の上で亡くなっているのが発見されたという。自分以外に身内が居なかったという事も在り、彼女が争議を執り行ったのだが、問題は遺品の片付けに在った。叔母の部屋を片付けようと思ったものの、流しには食器が積み上げられ、約3年分の新聞、ビールの空き缶等のゴミが散乱している状態に、何処から手を付けて良いものか困り果ててしまったのだ。そして人形作りが趣味だった叔母の部屋には、十数体の日本人形が飾られており、「叔母と最後迄一緒だった人形を、そのまま捨てるのは嫌だった。」という彼女の思いも在った。そこで、彼女は遺品整理サービスを利用する事にした。人形は供養した上、処分されたそうだ。*1
全国の65歳以上の高齢者が居る世帯の内、独り暮らしの高齢者世帯は1986年には約120万世帯だった。そして、2004年には何と約3倍の373万世帯に増加している現実。今後、益々こういったサービスの需要は増えて行くのだろう。
もし自分が独居老人として生を終える事となったら、遺品整理サービスを利用される事になるのかもしれない。整理している中で秘蔵のAV等、他者に見られたくない物がバンバン見付かって、作業員が自分の遺影を見ながら「エロい爺さんだなあ。」等と漏らしているのを、あの世から見守るのも気恥ずかしいなと思ったりも。
*1 形見分けの品を遺族に届ける一方、遺族が不要と判断した遺品は処分したり、リサイクル品として買い取る事も在るのだそうだ。
できれば、私は自分がもうだめかも・・ということがわかった時点で、「やばい」もの(笑)は処分しておくでしょう。まぁ、やばいもの・・・ないですけどね(苦笑)こういうのって、恐らく女性よりも男性の方が心配でしょう(笑)あとは、もうだめだ!って直前までブログを書き綴ろうと思ってマス。
故人の愛用品は科学的根拠なしで使用を躊躇ってしまうものです。
それはそうと、一人暮らしの孤独死って全部変死なんですよね。司法解剖入るはずだし。あと、死後数ヶ月経過してしまうと部屋の修復にとんでもない費用がかかるそうで、清掃・脱臭・修復と大変だそうです。
今、一番やばいのはパソコンのHDDでしょうか?いろいろな意味で人に見られるわけにはいきませんw。
私は、おかげさまで孫までいますので、まあ、遺品整理屋さんのお世話になることは無いと今のところ思っておりますが、友達には、女も男も独り暮らしが多いので、その友たちの行く末を思うと他人事ではなく思えました。
<あと、死後数ヶ月経過してしまうと部屋の修復にとんでもない費用がかかるそうで、清掃・脱臭・修復と大変だそうです。>これもその通りで、大変でしょうね。
偶然拝見いたしました、宜しければブログもご覧くださいませ。
宜しくお願いします。
キーパーズ 吉田
これからも宜しくお願いします。