球界の中心に居てはいけない人 Ｐａｒｔ１

北京オリンピックの野球、３位決定戦に臨んだ日本代表チームはアメリカ代表チームと闘い、「４－８」で敗れ去った。４点は取ったものの、力負けしたのは否めない試合内容。念願の金メダルどころか、銅メダルにすら手が届かない結果に終わった。

今大会に於ける日本代表チームの戦績は「４勝５敗」と負け越し、且つ準決勝に進出した残りの３チーム「韓国」、「キューバ」そして「アメリカ」には一つも勝てなかったという、ハッキリ言えば惨敗と言える内容。唯、勝負事には勝者が居れば、同時に敗者も居る訳だし、「時の運」という物も在る。ＷＢＣで初代チャンピオンになった事で、「日本代表チームには負けたくない！」と他国が必死で挑んで来たというのも在ったろう。先ずは「日本代表チームの面々、御疲れ様！」と。

そして次に、選手達には猛省を求めたい。「怪我人が出た。」とか「ストライク・ゾーンに戸惑った。」等の理由も在ろうが、それにしても余りに負け方が悪過ぎた。他の競技の中には資金が無い為、募金や選手自身の持ち出しによって選手の参加費用を捻出している物も在ると聞くのに、野球の日本代表チームに関しては宿泊先を含めて非常に恵まれた環境に在った筈。それを考えれば今回の惨敗に付いて、選手達は国民に対してでは無く、「他の競技者達に申し訳無い。」と猛省すべきだろう。唯、猛省は求めるものの、選手達には下を向いて帰国して欲しくない。一生懸命闘ったで在ろう事は否定しないし、それに付いては誇りを持って欲しい。

正直言うと今大会での野球に関して、記事にするのを大分躊躇した。日本代表チームの問題点を指摘する事は、イコール星野仙一監督を俎上に載せない訳にはいかないからだ。当ブログを古くから覗いて下さっている方ならば御存知とは思うが、自分は「星野仙一」という人物が大嫌い。（「星野氏のジャイアンツ入りに断固反対します！」という記事等、その理由は何度も書いて来たので此処で改めて書くのは控える。）感情に先走ってしまった部分も否定はしないが、基本線は「彼によって球界が牛耳られたら、球界の未来は決して明るくない。」という思いからの記述だったが、「単に個人の好き嫌いだけで書いている。」と思われるのが非常に不本意で、故に記事にするのを躊躇していた次第。

本題に入る前にこれだけは判って欲しいのだが、「自分は星野氏が大嫌いだけれども、彼の全てを否定している訳では無い。」という事。好きな対象（王貞治氏等）で在っても、おかしいと思った事柄に関してはこれ迄もきちんと批判している。是々非々で論じて行くというのが己がポリシー。以前、破壊王子様が「（特定の対象に付いて）『坊主憎けりゃ袈裟迄憎い』で在ってはならないのと同様に、『恋は盲目』で在ってもならない。」と記しておられたが、正に同感だ。又、「対象が何で在ろうが、批判するのにも精神的な疲れを要する。」という事も理解して戴きたい。嬉々として批判記事を書いている訳でも無く、出来る事なら何の配慮も要さない楽しい記事を書きたいというのが本音で在る。

さて本題に入る。今大会での野球、個人的には今一つ燃える物が無かった。日本代表チームの選手達が必死で闘っているのを目にすると「頑張れよ！」と思うのだが、星野氏が監督を務めているというのがどうしても“純粋な気持ち”で応援し辛くしていた。

「燃える物が無いのは自分だけだろうな。」と思っていたのだが、どうもそうでは無い気が。マスメディアで「星野ＪＡＰＡＮ」と騒ぎ立てている割には、概して国民は盛り上がっていなかったのではないだろうか？これは「日本代表チームの調子が思わしくないから。」というのでは無く、最初から何処か冷めている人が多かった様に思うし、実際に野球系のブログでも関連記事は予想外に多くなかった。その理由は色々在ろうが、「日本代表チームの中、否、もっとハッキリ言ってしまえば星野監督に何とも言えない“生臭さ”を感じた人が少なくなく、それに違和感を覚えた。」というのも在ったのではないかと自分は考える。カープ・ファンの知人が言った言葉は、その表れだ。

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「金本知憲選手が２千本安打を達成した際、星野氏が『カネはワシの最高傑作や！』って言ったでしょ？あれ読んで『ふざけるな！』って思ったカープ・ファンは多かったと思う。カープが一生懸命育てた選手を取り上げて、その完成した選手を『ワシの最高傑作や！』ってどういう事？カープやカープ・ファンに対して、余りに思い遣りの無い言葉だなあって感じた。そんな人だからメダルでも取ったら、全て自分の手柄にするだろうね。日本代表チームには頑張って欲しいけど、あの監督が率いていると思うと応援はしたくないよ。」
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「冗談を一々真に受けるの？」、「金本選手への深い愛情が在ってこその言葉でしょ。」等、あの発言を擁護する方も居られるとは思う。唯、星野氏の過去の言動を良く知っている身からすると、あれが冗談で言った言葉とはとても思えない。「自分の手柄は自分の物。人の手柄も自分の物。」といった言動が多い（「ウサイン・ボルト選手が世界記録を樹立したのは、ワシの教えをしっかり守ったからや！」と真顔で言いそうな気も。）からだが、仮に冗談だったとしてもカープやカープ・ファンの気持ちを思えば口にする言葉では無かった。それだけの立場の人なのだから。