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「5年前にタイの洞窟から救出の少年が死亡 サッカー留学中の英国で」(2月16日、朝日新聞)
2018年にタイ北部チェンライ郊外の洞窟に閉じ込められたサッカー・チームの少年の1人が、英レスターシャー州で死亡した。英BBCが15日に伝えた。此の少年はサッカー留学の為、奨学金を得て、同州のサッカー・アカデミーに昨年入学した許りだった。
BBCによると、亡くなったのは、ドゥアンペット・プロムテップさん(17歳)。12日に寮で倒れているのが見付かり、病院に搬送されたが、2日後に死亡した。頭を負傷していたとの情報も在るが、地元警察は「プロムテップさんの死に、不審な点は無い。」としている。
プロムテップさんは2018年、地元サッカー・チームの少年11人と男性コーチと共に、急な増水の為、洞窟に閉じ込められた。タイ海軍の他、米軍や英国の探検家、日本の国際協力機構(JICA)等も救出に協力し、遭難から18日目に13人全員が生還した。救出の様子は世界各国のメディアで報じられ、少年達は一躍注目を集めた。
渡英前、プロムテップさんはチェンライのユース・チームに所属。昨年8月にインスタグラムで、奨学金でのサッカー留学が決まった事を報告し、「今日、僕の夢が叶いました。」と投稿していた。
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5年前の「タムルアン洞窟の遭難事故」は当時、大きく報道された。救助隊の2人が亡くなられたのは非常に残念な事だったが、閉じ込めらていた全員が生還した事に「良かったなあ。」と思った物。
「彼の時に生還した少年が亡くなったのかあ・・・。」と、今回のニュースで複雑な思いになった。此の手のニュースに触れた際、毎回同じ思いになる。「一旦は幸運に恵まれたのに、亡くなってしまったとは・・・。こういう運命って、生まれ乍らに決まっているのかなあ?変え様が無いのかなあ?」と考えてしまうのだ。
「搭乗予定の飛行機に、突発的な理由から搭乗を取り止めた所、其の飛行機が墜落した。そういう経験を、同じ人間が複数回経験した。」という話を読んだ事が在る。実話かどうかは判らないけれど、少なくとも「1度はそういう経験をした。」という人は居る。こういった幸運も、生まれ乍らに決まっていたのだろうか?
「中学時代の同級生が、成人前に海に遊びに行った際、溺死したという話を聞いた。」というのは、自分が実際に経験した事。彼がそういう形で亡くなる事は、生まれ乍らにして決まっていたのだろうか?
「答えを知り様が無い問題。」で在る。突き詰めて言えば、「神は存在するか?存在しないか?」という所に行き着くのだろう。個人的には「其の人の運命は、生まれ乍らに決まっている訳では無い。」と信じたい。「其の人の行動や考え方等によって、運命は幾らでも変わる。」と思わないと、生きて行く事に虚しさを感じてしまうから。