ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

怒るのも当然

2011年12月30日 | スポーツ関連

子供の頃、夢中になって見ていた「ウルトラマンA」(動画)。脳裏に刻み込まれたシーンや名台詞は幾つも在るが、自分が最も心を揺さぶられた台詞は、地球を去る事になったウルトラマンAが子供達に語り掛けた最終回の物先達て亡くなられた市川森一氏が記した、名台詞中の名台詞。

 

昨年の12月25日、「伊達直人」を名乗る正体不明の人物から、群馬県中央児童相談所にランドセル10個が送られた事に端を発し、全国各地へと広がって行った「タイガーマスク運動」。今年もクリスマス前から善意の贈り物が各地で届けられている様で、こういうニュースを見聞すると胸が熱くなってしまう。

優しさを失わないでくれ。弱い者を労り、互いに助け合い、何処の国の人達とも友達になろうとする気持ちを失わないでくれ。仮令其の気持ちが何百回裏切られと。其れが私の最後の願いだ。」動画

 

 

 

ウルトラマンAの言葉ではないけれど、「優しさを失わない人達」が少なくない一方で、「他者の気持ちを意図的に傷付け、傷付けられた人や其の事を知った人々が怒るのを見聞する事でしか、充足感を覚えられない下種な人間。」も、残念乍ら世の中には少なからず存在する。

 

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「悪質ファンが卑劣ツイートJRA騎手は怒り心頭」(12月28日、Sports Watch)

 

JRA騎手・福永祐一嘗て天才と呼ばれ、1970年代に9年連続リーディング・ジョッキーを獲得するも、落馬により引退を余儀無くされた福永洋一氏の息子で在る。

 

今年は全国リーディング・ジョッキーを獲得する大活躍の1年となり、全レース終了後の25日に、自身のツイッターから2回に分けてファンに感謝のコメントを掲載した。

 

「今年の競馬終了しました!おかげさまで16年目にして初めて全国リーディングを取ることができました(^-^)v。もちろん全てのレースで満足できる騎乗が出来たわけでなく、取りこぼしたレースはたくさんありました。」、「現状に満足することなく、来年もさらにスキル・アップして一頭一頭丁寧に乗っていきたいと考えてます。応援してくれた人達。ほんとに感謝です。これからの福永祐一に期待しててください(^-^)/。」と綴った。

だが、このツイートに悪質なファンが卑劣で品性欠片も無いリツイート

 

「変な縁故だけでリーディングになる、世界一ド下手な騎手、うんこ福永、1日も早く落馬負傷して、再起不能になり、完全引退して競馬界から、完璧に消え去る事を心から願ってますね。」

 

此の様な福永を愚弄するツイートを行ったのだ。

 

既に此のユーザーアカウントは消されているものの、福永の怒りは収まらず、「おまえ俺に本気でけんか売る気で言ってんのか?」、「なんでここまで言われなあかんわけ?意味わからんわ。」、俺は自分のこと嫌いな人もいるやろうし、みんなに好きになってもらおうとも思ってない。でも、ほんとに競馬好きな人が、たとえダメな騎手でも命をかけて頑張ってる人間にかける言葉とは到底思えない。等と続けてツイートし、激高した様子を窺わせた。

 

其の後、「昨日は一時の感情で恥ずかしいツイートをしてしまいました。相手にするだけ自分が損をするってわかっていたのに・・・。でも、たくさんの皆さんの言葉に励まされました。ありがとうございます。」と改めてツイートした福永だったが、怒るのも当然。此の話題に触れたネットの掲示板上でも「此れ切れて良い。」、「目の前来て言ってみろや。」、「此れは単なる批判を通り越して犯罪レヴェル。」と、其の怒りに同調する声が寄せられた。

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三冠馬誕生か?」に「浪速のジョーJr.がボクシングの道へ」、「2つの『おめでとう!』」等、過去に何度か記事で触れたのだけれど、自分は福永祐一騎手を応援している。其の理由は「三冠馬誕生か?」等の記事で詳しく書いた様に、「子供の頃、彼の父で在る福永洋一騎手が落馬したシーンをTV中継で見ていた事」、「再起不能となった洋一騎手が必死になってリハビリしている横で、幼子だった祐一君がじっと見守っている姿に涙した事。」、「無念の内に引退せざるを得なかった父の姿を目にして、父と同じ道に進む決意をした祐一騎手の気持ちに心打たれた事。」等が挙げられる。

 

人間誰しも、好き嫌いは在る。だから他者を嫌ったり、批判したりするのは個人の自由だが、「落馬負傷して再起不能になり、騎手を引退せざるを得なかった父親。」を持つ祐一騎手(彼の母親の弟、詰まり祐一騎手にとっては叔父に当たる北村卓士騎手も落馬負傷して再起不能になり、引退している。)に対して、「1日も早く落馬負傷して、再起不能になり、完全引退して競馬界から、完璧に消え去る事を心から願ってますね。」という言葉を投げ掛けるのは、人間としてどうかと思う。「自分が祐一騎手と同じ立場で、同じ言葉を投げ掛けられたら、どう思うのか?」を考えられないのだろうか?考えられない程の下種さだから、平気で書けたのかもしれないが・・・。

 

祐一騎手が怒るのも当然。だが、此れ程下種な人間が世の中で多数を占めているとは信じたくないし、少なくとも競馬を愛する人ならば、今回の件で祐一騎手を支持する人が少なくないと思う。全国リーディング・ジョッキーを獲得した事で、来年は更に飛躍して欲しいもの。頑張れ、福永祐一騎手!!


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