昨夜、覚醒剤取締法違反（所持）容疑で、清原和博氏が逮捕された。衝撃的なニュースでは在るのだけれど、２年前に週刊誌で彼の薬物使用疑惑が報じられて以来、「恐らく使用しているんだろうな。」という思いが在ったので、「矢張りなあ。」と納得する気持ちの方が強かった。
去年、記事「光風霽月」で、清原氏に付いて書いた。ＰＬ学園からライオンズ在籍時辺り迄は彼のファンだったが、“番長”と呼ばれ出した頃から、好きでは無くなった。「番長たる者は、～で無ければいけない。」的な言動を意識して“演じる”様になり、“男気”といった物を好んで打ち出す様になった彼が、余りにも痛々しく、又、に鼻に付く様になったからだ。
過去の“恨み言”を切り売りする様になった事で、彼を益々嫌いになった。「自分を飾り立て、強く見せ様とする。」や「過去の恨み言を、何時迄も口にする。」等から、「彼は、心が非常に弱い人間なんだろうな。」とは思っていたけれど、結局は其の心の弱さが覚醒剤使用に走らせてしまったのだろう。
先月に行われた名球会のイヴェントで、長嶋茂雄氏から「野球人生は此れから。兎に角、頑張りなさい。」と激励されていた清原氏。背筋を伸ばし、嬉しそうにしていた彼の姿が忘れられない。「長嶋さんから言葉を掛けて戴き、本当に感謝で一杯。長嶋さん、王さんと同じグラウンドに立てただけで、足が震えた。」と喜びを語ってもいたのに・・・。
自らの心の弱さから、手を出してはいけない物に手を出してしまい、結果として、積み上げて来た栄光を失ってしまう。今回のニュースを受け、彼に対しては“愚か”の一言しか無いし、大好きだった野球選手の１人なだけに残念でならない。
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清原氏と同世代以上だと、彼の高校時代からずっとリアル・タイムで見て来た訳で、そうなると３０代以下とは異なる、非常に強い思いが在るでしょうね。ドラフト会議での一件等、清原氏には良くも悪くも“ドラマ”を感じる部分が在ったし、そんな彼に自身の境遇をも重ね合わせて見て来た人達も、少なく無かっただろうから。
ふとニュース記事を見たら、著名な、でも最近あまりお姿を見なかった「スポーツ評論家」が「五輪に影響」と言っていて呆れた。そんなこと言っていたらサッカーやテニス、ドーピングの話題の絶えぬ自転車、陸上の一部種目はとっくのとうに・・・。
やはり外国では「日本ではこういうケースは珍しいから・・」と報道されているという。要は欧米諸国・南米では大金を１８歳から４０歳まで得ていた者が悪い誘惑のために逮捕される事件というのは珍しくない。
コカインと著名スポーツ選手というとマラドーナが知られるが、マルチナ・ヒンギスや欧州の著名サッカー選手（英国の国民的スターだった者も）もコカインで摘発されているし、この手の人たちが配偶者として得る美女モデル、芸能人（女性スポーツ選手なら他に社交界の男性や資産銀行職員などか）は大抵何らかの麻薬の常習者。金持ちのパーティとコカインは切っても切れない、と本で読んだが、金持ちに限らず、それに近いことはあるんでしょうね。
そう考えると日本はまあ色々あるが超平和なんだなーと変なところで実感。でも昔雑誌ネタになった「巨人選手と覚せい剤の成分と同じ興奮剤」がホントの話で、それが清原と覚せい剤の始まりなら、あそこまでの重度の中毒者じゃなくても、かじった奴は結構いる、ことになりますが・・・。（まあ市販の風邪薬などの中にもそういう成分の薬はあるが）
＞不倫
随分、原理主義的というか厳格なんですね＾＾；。
まあ今時身分差や国籍の違いが男女を隔てて、更には当人に制裁すら課せられる過酷な恋愛メロドラマ、など難しいが、不倫ならこの条件が適用できますから・・・。
自分は物心付いてからずっとジャイアンツを応援して来た人間ですが、そんな自分でもライオンズとジャイアンツとの日本シリーズで清原選手が落涙しているシーンには貰い泣きしてしまったし、「ライオンズが日本一になって良かった。」と心から思った口です。
彼は“無冠の帝王”と良く呼ばれますが、タイトルよりもチームの為のプレーに徹したという面も在りますし、彼が超一流選手だったのは間違い無い。其れだけに、今回の愚行が悔しくてならない。
坂上忍氏が「『何とか更生して、又、遣り直して欲しい。』なんて言葉を言いたくは無い。遣ってはいけない事をしたのだから、猛省しなければ駄目。『何とか更生して、又、遣り直して欲しい。』なんていう“優しい言葉”を掛けるのは、（彼が更生の道を歩み出した）後での話だと思う。」といった趣旨の発言をしていましたが、全く同感です。
元妻も気の毒ですが、一番気の毒なのは清原氏の子供達。実父が逮捕されたというだけでも相当なショックだろうし、周りから白い目で見られる様な事は在って欲しく無い。
ＰＬ時代からライオンズで活躍していた辺り迄の清原選手は、爽やかなイメージが在ったし、又、ドラフトの件も在って、「頑張って欲しい。」と応援していました。記事にも書いた様に、彼が妙な方向に演じ始めた事で好きでは無くなったし、今回の報道を受けて「愚かだなあ。」とは思ったものの、同時に何とも言えない寂しさを覚えたのも事実。
話は逸れてしまうのですが、某歌手と不倫騒動を起こし、休養する事になった女性タレントが居ますよね。自分は“不倫”という行為が嫌いだし、「離婚」を「卒論」と表現して相手の妻を愚弄する様な無神経さ（自分が逆の立場だったら、どう思うのだろうか？）には不快感しか無いけれど、でも、当ブログでも何度か書いている様に、男女間の問題は明々白々に違法行為では無い限り、当事者間で決着すれば良い話で、第三者がどうこう言う事では無いと思っています。
で、此の不倫騒動に関して多くのメディは、「とんでも無い奴だ！」みたいな感じで件の女性タレントをバッシングしている。でも、ドラマ等で「不倫は素晴らしい！」みたいな感じで散々取り上げて来たのは、一体誰だったのか？自分達がそういう事を面白おかしく取り上げて来た癖に、不倫騒動が起こると鬼の首を取ったかの様にバッシングするメディアには、「何だかなあ・・・。」という感じが在る。
話を戻すと、清原氏に付いて“番長”だ“男気”だと、散々持ち上げて来たのは誰だったのか？“本当の男らしさ”を持ち上げていたならいざ知らず、彼の無軌道な言動すらも面白おかしく持ち上げていなかったか？そんな連中が、手の平返しをする。そういうのも「何だかなあ・・・。」と思ったりします。
巨人との日本シリーズで、あと１アウトで日本一という時に、泣いていたのを今でも思い出します。
野球選手としては、超一流だったのは間違いないでしょう。
ところが、引退してからの行状はおよそ社会人としての適格性に欠ける事ばかり。
giants-55様が「光風霽月」で書かれてた事なんかはまだやさしい方で、
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/153408/1
↑この記事によると、
「０８年にオリックスを引退後、右足のふくらはぎに竜のタトゥーを彫った。これに激怒したのが亜希夫人で、親しい関係者に『主人は指導者として野球界に復帰したいと言っている。バックアップしてやってください。足のタトゥーは私が責任を持って絶対に消させます』と涙を浮かべて言ったそうだが、そんな夫人の思いを清原は裏切った」
「また亜希夫人に対する“暴行”も壮絶だ。（中略）すぐに激昂し、亜希夫人を刃物を持って追いかけ回すこともあったという」
これでは亜希夫人が離婚を申し出るのも当然ですね。子供もいるというのに何やってるんでしょうか。
「今、清原の体には上半身にも彫り物がある。目撃した人間によれば、左胸から背中に向かって竜が這うそれは、タトゥーというより、ヤクザも顔負けの入れ墨そのものだという」
顔負けというより、刺青に暴力、それにあのサングラス風体。どう見てもヤクザそのものです。
また、プロ野球中継の解説者の仕事が入っても、ドタキャンすることが何度もあったそうで、各テレビ局も「生中継では使えない」と口をそろえてるそうです。
これでは、仕事がなくなるのも当然ですね。すべて身から出たサビ。
例え、覚醒剤をやってなかったとしても、こんな人格欠落者には、応援する気は失せますね。
野球選手は、子供たちのあこがれでもあります。夢を与える職業です。その意味で、一般人よりも余計に、言動には最新の注意をはらい、人の模範となるよう常に心がけるべきです。も
今の清原の惨状は、野球全体のイメージを地に落した、万死に値する愚挙だと言っても言い過ぎではないでしょう。
厳しい事を言いますが、例え罪を償い社会復帰したとしても、“今の生活態度を根底から（当然刺青は全部消して）悔い改めない限り”、二度と野球に関わらないのは無論のこと、テレビにも出て欲しくないですね。悲しいですが。
しかしある程度わかっていたとはいえ、このニュースにはショックで、不覚にも涙が出ました。どうしてでしょう。
そういう考えの人が多いからだろうか、ワイドニュースの取り上げ方も同情的です。酒井法子の時とは違うなあ。こういうニュース、芸能界の不祥事には女に厳しくなりがちだからもあるからだからか、酒井法子は逃亡したのがいかんかったか。女房に薬勧めるような悪い亭主もった弱い女という切り口はなかった。（と思う）
なんだか清原の訃報をずっと流してるような雰囲気。でも本当は我々が好きだった清原像は森監督が去った後か巨人に入ったころにいなくなったのではないか・・・。
そう思いつつ、彼の失敗を嘲笑して貶め、囃すような人間の屑のような者もいるだろうからと、あまりネットを閲覧できません。何も成し遂げないただの無名の傍観者のくせにそういうことをやる奴は許せません、とすら思う。
江夏の時はそう思わなかったのに、なんでだろうか・・・。（江夏がつかまった時は私はまだネット時代ではなかったですが）