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ニッチ:「隙間」を意味する用語。市場で、大企業が進出しない小規模な分野。又、一般に、普通には気付き難い所。
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昔、仕事でタイに長期滞在する事が何度か在った。「人が優しい。」、「食べ物が美味しい。」、「史跡巡りやムエタイ観戦等、観光の選択肢が多い。」、「マッサージが安く受けられる。」等、個人的に好きな国の1つなのだが、街頭の売店で“死体写真を専門に載せている雑誌”が普通に売られているのは、どうしても馴染めなかった。当時、タイに駐在していた同僚から聞いた話では、「タイ人は死体が好きな人が結構居り、そういう雑誌の需要は少なからず在るのだとか。又、バンコクに在る「シリラート病院」に内は、「凶悪犯罪者の木乃伊やホルマリン漬けされた死体が展示されている、通称“死体博物館”と呼ばれる施設。」が在り、観光スポットになっているとも。観に行く事は無かったし、観に行きたいとも思わなかったが、世の中にはそういう変わった博物館が結構在る様だ。
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「『ニッチ過ぎだろ!』と思う博物館ランキング」(4月23日、gooランキング)
2位: ほたるいかミュージアム(富山県滑川市)[60票]
4位: たばこと塩の博物館(東京都墨田区)[48票]
5位: 岩下の新生姜ミュージアム(栃木県栃木市)[45票]
6位: 薪ストーブミュージアム(福島県岩瀬郡)[42票]
8位: ダスキンミュージアム(大阪府吹田市)[37票]
9位: 鳥取二十世紀梨記念館/なしっこ館(鳥取県倉吉市)[34票]
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何れも行った事は無いが、目黒寄生虫館とたばこと塩の博物館、岩下の新生姜ミュージアムは知っていた。たばこと塩の博物館に関しては、移転前の渋谷区に在った時、何度か横を通り、気にはなっていた。此の中で行くとしたら、目黒寄生虫館だ。
博物館は、企業や大学のプレゼンテーションの場と思いますし、時間と共に、研究も進み、それに従って、改善されて行くのが、博物館の展示品でしょう。何度も行きたくなる博物館というのは、その利用者との距離や需要を読んでいるものと思います。ただし、そんなものを観たがるタイ人の気持ちは全く読めませんね。
隆様から頂戴した書き込みで気付いたのですが、今回の様な記事を書いたにも拘らず、自分は以前「人体の不思議展」を観に行き、興味深く感じた事が在りました。「怖い物見たさ的な感覚が零だったか?」と問われれば、正直完全否定は出来ない。でも、実際に観に行ったら、人体の作りの精緻さを痛感させられ、感動に似た思いが在りました。そして、「こういう展示を子供の頃に観ていたら、若しかしたら医学の道に進みたいと思ったかも。」とも。其れ程、人体の作りの精緻さに感動しました。
タイの“死体博物館”がそういうコンセプトで成立しているなら話は別ですが、どうなんでしょうね。