先日、近所のスーパーに買い物に行った時の話。パンが売られているコーナーに向かった所、「チャリーン。」という音が。ふっと横を見ると、70代位の女性が財布を開けた状態で下を向いていた。「コインを落としたのだな。」と気付き、一緒になって捜すも見付からず。「もう良いですよ。100円玉ですから。捜してくれて在り難う。」と言って、小母ちゃんは去って行った。
目的の食パンを買い物籠に入れ、レジに向かおうとしたら、床に落ちている1枚の100円玉を発見。さっきの小母ちゃんが落とした物に違い無い。慌てて小母ちゃんを捜しに行くも、店内に見当たらなかった。
「落とし物という事で、店に届けておくか。」と思い、パン・コーナーに戻ると、100円玉が落ちていた場所に2人の子供を連れた女性が。子供は。幼稚園入園前位の年頃の姉妹。母親は30代位で、見た感じは気位の高そうな、“ママ軍団”の中ではボスを務めそうな雰囲気。
自分(giants-55)が近付いて来たのに気付いた其の母親、慌てて右足で落ちている100円玉を踏んだ。余りにも不自然な程、大股開きで踏んでいるので、「此奴、100円玉を盗む気だな。」と思った。「貧しそうな人だったら見逃がして上げ様かとも思うが、そうでは無いし、又、気位だけは高そうな奴だから、絶対に見逃すものか!」と“意地悪な気持ち”が湧いて来た。彼女達の直ぐ傍に行き、パンを物色している振りをし乍ら、彼女の様子を見る事に。
上でも書いた様に、「余りにも不自然な程、大股開きで踏んでいる。」ので、「直ぐに諦め、足を退けて去って行くだろうな。」と思いきや、彼女は無言&余りにも不自然な体勢の儘、ずっと動かない。30秒位経って、彼女の方を見ると、「此奴、早く動かねえかなあ。」という表情を浮かべている。そうなると此方も、「意地でも動いてやるものか。」という気になる。
そんな感じで1分位経った頃だろうか、長女と思われる幼子が大きな声で「ママ~、何でずっと御金踏んでるの~?」と叫んだ。「『ママはね、100円玉を盗もうと頑張っているのよ。』とは、絶対に言えないよなあ。」と“心の中”で突っ込みを入れ、再び母親の方を見ると、顔を真っ赤にした彼女は子供達の手を引っ張り、慌てて去って行った。
あはは・・・これは恥ずかしいですねえ。
堂々と拾って何食わぬ顔をして立ち去る、までの厚かましさ、根性はなかったんですね。
後ろめたい事を全くしないで来た人生では無いので、偉そうな事は言えないのですが、件の女性は戴けなかったです。幼いとはいえ、子供の前で遣っては駄目。子供って、見ていない様で、親の言動を確り見ていますからね。