ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

物価高倒産

2023年05月13日 | 時事ネタ関連

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「『物価倒産』、累計1,000件を突破 4月は75件発生、10ヶ月連続で最多を更新」(5月11日、帝国バンク

4月の「物価高倒産」は75件となり、急増した3月の67件から更に12%増加。2018年1月に集計を開始して以降、累計で1,000件を突破した。全体の倒産件数が2月の574件から800件に急増した3月には、「物価高倒産」も前月を大きく上回ったが、4月は全体の倒産件数は610
件と前月を下回る中でも、「物価高倒産」は増加した。倒産件数全体に占める「物価高倒産」の割合は、3月の8.3%から、4月は12.3%と大きくなっている。

業種別に見ると、建設業」(23件、構成比31%)がトップ次いで製造業」、「運輸業」(各13件、同17%)、「サーヴィス業」(12件、同16%)、「小売業」(7件、同9%)と続いた。トップの「建設業」では、資材高の影響を受けた木造建築工事業者や土木工事業者が多く、「製造業」では食料品や印刷等、多方面に亘っ「運輸業」は燃料高に加え、「2024年問題」も抱える等、業界環境は非常に厳しい状況が続いている。

要因別に見ると、エネルギーコスト」と「人的コスト」が25.0%で最多となり、「運輸業」では此の2要因が大部分を占めた。次いで、「包装・資材」(22.7%)、「原材料」(20.5%)と続き、「食品」や「建設」関係で多かった

帝国データバンクが4月30日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によれば、2023年も2万品目を超える食品の値上げが予想されている。値上げに於ても原材料高、包装資材高の影響は大きいが、倒産を見る上でも、物価上昇分を価格転嫁が出来ずに倒産に到るケース散見され、今後も「物価高倒産」は高水準推移するだろう。
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「物価高倒産」、イメージはパッと浮かぶものの、良く良く考えると「具体的にどういう判断基準から、そう判断するのだろうか?」と思った。其処で調べてみた所、帝国バンクでは次の様に定義している事が判明

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物価高倒産:法的整理(倒産)企業の内、原油や燃料、原材料等の「仕入れ価格上昇」、取引先からの値下げ圧力等で価格転嫁出来なかった「値上げ」等により、収益が維持出来ずに倒産した企業。
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元記事にも在る様に、物価高倒産の集計は2018年1月から開始されたとの事で、比較的新しい概念と言える。

帝国バンクの定義、「まあ、そういう事だろうな。」と思う一方で、矢張りしっくり来ない部分が。、倒産って“複合的な要因”が在って生じる物で、其の企業の倒産が“絶対的に主要な要因”と決め付ける事が出来るのだろうか?という思い“も”在るので。

「物価高も大きな要因だけれど、一番は経営者放漫経営。」や「時流を読めなかった事が、本当は一番の要因。」等、「“止めを刺した”のは物価高かも知れないが、其処に到る最大の要因は別に在る。」というケースも結構在りそうな気がする。

とは言え、“其の道プロ”が判断している事だろうから、判断が大きく間違っているという事は無いのだろうけれど・・・。


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