ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

煙草1箱1,000円

2008年06月11日 | 時事ネタ関連
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愛煙家イジメ!?タスポの次は、たばこ1箱1000円」(6月6日、ZAKZAK

“愛煙家包囲網”が急拡大している。日本財団会長の笹川陽平氏が煙草1箱1,000円を提唱し、超党派の国会議員も「煙草税引き上げ議連」を発足して追随する等、現実味を帯びて来たのだ。その論拠は(1)税収増(2)医療費減の両輪で、「国を救う名案」等と持て囃されている。だが、少ない小遣いで煙草代を遣り繰りするサラリーマンや煙草関係者からは、早くも“断末魔”の叫びが聞こえて来た。

「これは禁酒法時代の米国と一緒で、ファシズムそのもの。非喫煙者に迷惑を掛けずに共存してい乍ら、増税を押し付けられる愛煙家は可哀相じゃないのですか!?本当に豊かな社会とは、多様な存在やマイノリティーを許容するもの。酷い話ですよ。」。こう怒りに声を震わせるのは、日本たばこ産業(JT)OBで経済アナリスト森永卓郎氏。今でも1日最低2箱は手放せないヘビースモーカーだ。

煙草の税収は、2005年度で2兆2,400億円(日本総合研究所調べ)。これに対し、1999年に医療経済研究機構が試算した喫煙による医療費増加や早期死亡による所得損失等の社会コストは、年間6兆6,897億円という。だが、これには喫煙者が健康で長生きした場合に、新たに発生する社会保障や医療保障が含まれていない。

森永氏も疫学研究では、喫煙者は5年寿命が短くなると言われています。煙草税だけで既に2兆円も国家に貢献している上、5年も早死にする事で将来に亘る医療費や年金給付が減り、10兆円は貢献している。と反論する。

全国13万店の煙草店を統括する「全国たばこ販売協同組合連合会」の力石大助次長も、値上げと税収増は関連しないと断言する。

煙草は自主値上げした事は一度も無く、全て増税。実際には喫煙者が減ってしまい、税収増に結びついた事は無い。現在は6割が税金で、煙草店の利益は1割程度。税収増の効果は全く期待出来ない上、売り上げ減は煙草店にとって死活問題。

ファイザー製薬の調査では、1箱当たりの価格が1,000円になった時点で、約8割の喫煙者が「禁煙する。」と回答。1割超を値上げした2003年の場合、約3%(749億円、JT資料)の税収増に留まっており、笹川氏が描く「9兆5000億円の税収増」には疑問符が付く。

一方で嫌煙派は大歓迎だ。「嫌煙権確立をめざす法律家の会」代表の弁護士、伊佐山芳郎氏は1箱1,000円なら未成年は簡単に手が出せず、タスポ導入より余程効果的。日本は煙草が安過ぎで、自販機が60万台もバラ撒かれている異常国。喫煙者は『喫煙依存症患者』という病人で在り、値上げが虐めならこれ迄非喫煙者が被って来た被害の方が余程虐め。喝破する。消費税増税を避けて社会保障を増やすには、煙草位しか財源が見当たらないのも事実だが、JT広報部は「市場全体の煙草離れを考えれば、最早税負担は限界。増税の論拠は全く当て嵌まらず、安直な議論は止めて欲しい。」と話している。
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小学校の高学年か中学校1年の時だったか記憶は定かで無いが、灰皿に残っている吸殻をこっそり持ち出し、マッチで火を点けて吸った事が在る。煙を思いっ切り喉奥に吸い込んだ瞬間、ゴホゴホと噎せ返ってしまい、暫く気分が悪かった。元々喉が弱い事も在り、それ以降は一切煙草を吸っていない。筋金入りの嫌煙派と言って良い自分だ。学生時代には、しばしば足を運んでいたパチンコ店。しかし或る時期から行かなくなったのには、安い費用で遊べなくなったというのも在るが、煙草の臭いに耐えられなくなったというのも大きい。

歩き煙草をしていたり、非喫煙場所で平然と煙草を吸っている人物が、それを注意されると「俺達は煙草税を一杯払っているんだ。それだけ国に貢献しているんだから、人から文句を言われる筋合いは無い!」と開き直っているのを見聞すると、「煙草税を多く払っていると言うが、副流煙を吸わされている周りの非喫煙者に与える健康被害額はそれ以上じゃないか!」という憤りを常に覚えていた。だから“感情面で言えば”、「煙草1箱1,000円」は大賛成だ。

しかし“現実的な面から言えば”、煙草に過度な課税をした場合、結果的には“闇”で煙草を安く流す裏組織を肥えさせるだけの様に思うし、“きちんと規則を守って喫煙している”人間迄を追い込んでしまうのも気の毒に思う。「生活必需品や或る範囲迄の医療費には低い課税乃至は無税とし、高級品や嗜好品に高い課税。」というのは個人的に在りだと思うし、好きな酒や紅茶がそれなりに高い税が課せられるのも覚悟はしているが、でもそれも限度が在る。

「煙草の税率アップは賛成なれど、1箱1,000円というのは課税し過ぎ。」というのが、非喫煙者で在る自分の考え。喫煙者の方々からは「これ以上の課税なんか冗談じゃない!」という意見が多く出そうだが。

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10 コメント

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Unknown (ハムぞー)
2008-06-11 04:45:20
きちんとしている残りの喫煙者、
とかばうにはあまりに多い
「歩きながらのタバコ」。

手に火種を持ち(危い)
煙と灰を撒きながら、
最後に吸殻を歩道に捨てる。
マナーの問題で済ませるには
あまりに多い人数です。

区の条例で罰金を作っても
あまり効果あるようには思えないし。
もともと、罪の意識がないのですから
現状ではお手上げです。
近くに来たら、逃げるしかありません。

こちらを先に
何とかして欲しいです。

急激に値上げしたら
言われるように「ヤミ問題」が
出てくるでしょうし。
一箱1000円は、
その問題をクリアしてからでも・・
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Unknown (tak)
2008-06-11 07:45:44
>医療経済研究機構が試算した喫煙による医療費増加や早期死亡による所得損失等の社会コストは、年間6兆6,897億円

じゃあ、飲酒による社会コストはいくらかto
か、そういうことも算出してほしいですね。

今の嫌煙運動って副流煙の健康被害云々より(これも本当はどうかな?個人的には車の排気ガス以上のものは無いと思うけど)単に自分が嫌だっていう感覚の押し付けの理由探しを懸命にやっているように思えてね。ほんとファシズムですよ。アタシは一箱1万円になっても吸いますが。
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>tak様 (giants-55)
2008-06-11 11:37:33
書き込み有り難う御座いました。

百薬の長とは言われますが、度の過ぎる飲酒は健康を阻害する物。飲酒による社会コストのアップ度合い(医療費の増大等。)を算出すると、これ又結構な額になるでしょうね。又、深酒をした挙句、他者に直接的な被害を与えるケースもまま見られ、これも当然乍ら問題だと思います。煙草の被害だけを声高に叫ぶのも、どうかと自分も感じます。

唯、エロ番組が嫌な人にとってはチャンネルを変える事で回避、即ち「見ない」という選択肢が取り得ますが、「煙草や飲酒の場合は、非喫煙者乃至は非飲酒者が直接的乃至間接的被害を避けるには極めて限りが在る。」という“現実”を考慮しなければならないと思うんです。きちとルールを守っている“善良な喫煙者(乃至は飲酒者)”は該当しませんが、そうではない連中が未だに多く見られる状況。「善良な喫煙者にとって、過度な制限(煙草税の極端な増大等)はファシズムで在る。」のと“同様に”、「非喫煙者が、ルールを守らない喫煙者によって無理矢理嫌な思い(健康被害も含む。)をさせられている状況もファシズム。」な筈。「個人が好きで吸ってるのだし、嫌だったら外に出なければ良いのだ!」と言うのでは(勿論、tak様がそういった御考えだとは全く思っていませんが。)、ユダヤ人を迫害したヒットラーの論理と何等変わらないと。

喫煙者も飲酒者も、きちんとルールを守っている人間に“過度な負担”を与えない様に、又同時に非喫煙者も非飲酒者も“過度な要求”をしない様にと、適度な所で折り合いを付けるのが“大人の社会”だと考えます。
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Unknown (薔薇)
2008-06-11 12:42:06
禁煙のきっかけとしてはいいかも。 酒とか排気ガスとかまで持ち出すのもどうかと思うし、増税しても政権に批判が及ばないやりかたはこれしかないだろう。 酒は酒でメーカーがどんなに工夫を凝らしても結局は増税されてる。 発泡酒だとか雑酒とか苦心惨憺した後に生み出したても、税務署がいちゃもんつけて酒税法改正。 とりやすいところからかたっぱしから取っていく、ハゲタカ。 タバコがどうのとか酒がどうのではなく、場当たり的な税制と不均衡や不公平を問題にしないといけないのではないかい。 国の借金返済に国民みんなが均等に苦難を背負うでなし、大企業の設備投資なんかえらく寛大な減税で、まったく理にかなわない。 設けた企業は社員になんら還元せず、中には輸出ばかりで、内需にも貢献してない。 タバコ1000円とは実に単純バカな発想だと思うが、吸わないのでまあ、別にいい。
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吸わない人間は (赤い三角定規)
2008-06-11 13:43:35
まあ、勝手にどうぞ、という気分ですね…。
すいませんけど。
それでも吸われる方、中毒ですから大変ですね、お国のために頑張ってね、ぐらいの気持ちです。
まあ、タバコ吸いどもに長年、迷惑被ってきましたから。
昔は野放しでしたし、タバコが吸えない大人の男を馬鹿にする雰囲気すらありましたよね

最近は女性の喫煙者が多いのが心配。
昼間のファミレスへ行くとヤンママたちがスパスパという光景が以前良く見られました。
今はチェーン店レストランの多くは禁煙ですが。
あと困っているのは近所にある看護専門学校の学生さんのタバコマナーです。最近は新卒者と言うよりは、准看護士の再教育が多いのか、比較的年齢が高そうな方が多いのですが、
学校終わりの夕方には沢山の人が(男女比は3:7ぐらい。若い人だと男性多いです)歩きタバコ、コンビニ、駅前、公園でスパスパ。
いろいろ大変なんでしょうが、職業柄を考えますと愕然とします。
何度かあまりの酷さに苦情の電話をかけてやろうかと思うほどです。
看護士さんの喫煙率って高い、と何かに載ってました、そういえば。
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Unknown (のびぃ太)
2008-06-11 17:30:43
釣り記事だね。
税金の無駄使いのニュースがかすんでら~。
見事なマスコミ操作です。
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>薔薇様 (giants-55)
2008-06-11 22:13:11
書き込み有り難う御座いました。

古今東西を問わず、「取り易い所から徹底的に取り上げる。」というのが為政者による徴税法と言えますね。

「煙草のみならず、酒も含めた嗜好品に関して、“常識的な範囲内”での高税率は致し方無いかなあ。」と個人的に思ってはいますが、唯、生活必需品や最低限の医療費は低税率乃至無税で在って欲しいですね。

教育改革もそうですが、余りに場当たり主義的な政策が目立ちます。現場を知らない人間達が、現場を熟知している人間の意見を吸い上げる事無く、机上の空論で事を推し進めて来た結果と言えますが、これじゃあ国は滅びますよ・・・。
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>赤い三角定規様 (giants-55)
2008-06-11 22:28:08
書き込み有り難う御座いました。

映画「相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」を観てその面白さに嵌り、過去に遡って「相棒シリーズ」(TV版)をDVDで見ております。飄々とした雰囲気の岸部一徳氏がこの作品でもなかなか良い味を出しているのですが、「孫から嫌がられるので、彼の目の前では煙草を吸わない様にしている。」と旧友に話した所、「男だったら、煙草を吸う事に文句を言わせるな。」と返されるシーンが在りました。(うろ覚えの記憶ですから正確な台詞では在りませんが、そんな様な趣旨だったと。)これなんかも「一人前の男=喫煙者」という前提での発言“とも”言えますね。

昔の“無法状態”からすると、近年は喫煙に対してそれなりの“縛り”が在ると思いますし、きちんとルールを守って喫煙している方も増えているとは思います。唯、残念乍ら、相変わらずルールを守らないで喫煙している人間も少なくなく、その事でまともな喫煙者迄もが肩身の狭い思いをしているのは気の毒ですね。
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日本人ならすべからく煙管を用いるべし (破壊王子)
2008-06-12 22:16:42
紙巻とちがい吸殻も出ない。量は少なくてすむ。とメリットだらけなので最近よく使ってるアタシが参りました。ま、シガーを購入する金がないだけなのですがね。

笹川議員に「競艇は湖水などにダメージを与えるから売り上げの9割くらいを国に拠出せよ」という豪傑はいませんかねえ(笑)
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>破壊王子様 (giants-55)
2008-06-12 23:53:37
書き込み有り難う御座いました。今回はこちらにレスを付けさせて貰いますね。

好きなTV番組の1つ「探偵!ナイトスクープ」。先だっての放送(御存知とは思いますが、関東圏では関西圏よりも何週か遅れての放送。)で、「一般家庭で昔良く置かれていたけれども、最近は全く見掛けなくなった物を捜せ!」という事で、「平和鳥」(http://www.starkids.co.jp/gang/heiwatori/1.html)と「子供の人形が手を繋いで周りを囲っている針山」を“探偵”が捜していました。その過程で或る古い家を訪れたのですが、その家の御婆さんが火鉢の横で煙管を吹かしている姿が何とも粋でした。煙草は嫌い乍らも、風情を感じさせる所作は好きです。

笹川議員への申し出、父上が「世界は一家。人類は皆兄弟。」と叫んでいた“博愛精神溢れる”方でしたから、必ずやそれを受けてくれる事でしょう。
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