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「今の若者には理解出来ない一昔前の煙草事情 『職員室が煙で濛々』、「親の煙草買いに行くのは子供の仕事』」(3月18日、キャリコネニュース)
時代の変化がハイスピード過ぎて、一昔前の「当たり前」が、今では「考えられない事」になっていたりする。先日のガールズちゃんねるで「今の若者には理解出来ない事」というトピックが立つと、「一昔昔前は、こうだったんだよ。」という内容のコメントが殺到した。
特に多くの書き込みが在ったのは、煙草事情だ。禁煙推奨し捲りの今ではとても考えられないが、一昔昔前(1990年代迄位)の煙草ルールは緩々だった。「電車やバスの中でも、普通に吸えた。」、「(公共交通機関で)近くに子供が座ってても、普通に煙草吸ってる小父さんが居た。」という声が集まったが、当時は割と自然な光景だった様に思う。今の若者からすれば、考えられないだろう。
抑今は、喫煙しない若者が絶賛増加中で煙草は「臭い。」、「有害。」、「格好悪い。」と嫌悪されている向きが在るが、一昔前は「男のイケてるアイテム」だったりした。コメントの中には「『煙草を吸ってる男の人って格好良いよね。』という女が存在した。」という物が在ったが、確かにそんな雰囲気は在った。子供心にも、「煙草吸ってる御父さんて、嫌いじゃ無い。」みたいな・・・。
又、「親の煙草を買いに行くのは、子供の仕事だった。」、「子供向けのテレヴィ番組(ウルトラマン【動画】とか)でも、喫煙のシーンが在った。」という声も。思い出してみれば、小銭を握り締めて煙草屋さんや自販機に走っていた子供は多く居た。私も父親のパシリだった。煙草屋の小父ちゃんが「御遣いかい?偉いねぇ。」とか言って、飴ちゃんくれたりしていたなァ。
今だったら「子供に、そんな物買わせて!」と罵られるだろうし、第一、売ってくれない。テレヴィでも喫煙シーン自体が無くなって来ている今(ドラマ「火花」【動画】ではバンバンだけど)、子供向け番組での堂々喫煙シーンなんて、矢っ張り考えられない。
其れ以上に「今では有り得ない。」のが、学校の先生の煙草事情だ。先生が生徒の前で煙草を吸うのは珍しい事では無く、「職員室が、煙草の煙で濛々。小1の時の担任は、缶ピース吸ってて、職員室行くと顔に吹き掛けられた。『先生臭っさー。』って。親も其の事を知ってたが、だからってどうって事も無かった。」という声も。今仕出かしたら、大問題になりそうだ。筆者の中学時代も、そうだった。職員室どころか、校庭で煙草をプハーっとしてた数学の先生は、吸った後の唾迄地面にペッ!と吐いてた。(嫌じゃなかった。)
煙草以外で「今の若者に理解されない事」として挙げられたのは、「駅に、伝言板が在った事。」、「ゴールデンの時間帯に、(テレヴィで)普通に女の人がおっぱい出してた。」、「飲酒運転でも酔っていなければ、セーフみたいな風潮が在った。」、「君島十和子というカリスマが居た。髪型は、十和子巻きが流行った。」、「缶ジュースのタブが、全部取れた事。」等々。嗚呼懐かしい!35歳筆者からすれば、何のコメントも「判る。」と納得してしまうのが一寸悲しい。「此のトピ、加齢臭が酷いです!」、「此のトピの9割の事が判らない(笑)。」という若者のコメントの声がツンツン響く。
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「今の若者に理解されない事」なんて、幾らでも思い浮かぶ年代の自分。名古屋に住んでいた幼少期、「近くの川は塵が大量に捨てられていて、腐敗臭が漂っていた。」、「家には溝鼠が出没するので、自治会から定期的にピンクの殺鼠剤が配布されていた。」、「銀蠅が町中に多く飛び交っており、蛆虫を殺す白い液体を、役所の人間が定期的に側溝に撒いていた。」、「父親から頼まれ、子供だった自分が普通に、煙草屋に『ピース』を買いに行っていた。」等々。
学校の先生絡みで言うと、「母が小学生だった時、生徒が悪さをすると窓際に立たせ、其の頭上に虫眼鏡を翳し、太陽光を集めて、生徒の髪の毛や頭皮を焼く先生が居た。頭から煙が立ち上り、『熱い!!!』と叫ぶ生徒を、其の先生は恍惚の表情で見据えていた。」というからゾッとする。
自分の場合、小学校の時の担任がヘヴィー・スモーカーだった。贔屓が酷く、優秀な生徒は猫可愛がりする一方で、自分の様な劣等生は適当にあしらう様な人間だったが、彼は職員室のみならず、教室で授業をする際にも煙草を吸っていた。今じゃあ、考えられない光景だろう。