昨夜の「カープvs.ジャイアンツ」戦、試合前にグラウンドでシートノックを行っていたジャイアンツの木村拓也コーチ(37歳)が突然倒れた。直ちにAEDによる蘇生措置が施されるも意識は戻らず、駆け付けた救急隊員によって病院に搬送。病院ではクモ膜下出血と診断され、未だに意識不明の重体と言う。現役時代は、「元気者」というイメージの在った木村コーチ。それだけに今回のニュースには驚かされた。後遺症が残る事無く、一日も早く元気になってくれる事を祈るばかりだ。
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「若林元農相が辞職、隣のボタン押し10件」(4月2日、読売新聞)
自民党の若林正俊・元農相(長野選挙区)は2日午前、参院本会議での採決で不在だった隣席の青木幹雄・前参院議員会長の投票ボタンを押した問題の責任を取って参院議員を辞職した。
参院議員の押しボタンによる「二重投票」が問題になった例は無く、参院選を前に自民党にとっては大きな打撃となりそうだ。
若林氏は2日午前、江田参院議長に議員辞職願を提出、続く参院本会議で辞職が全会一致で認められた。
若林氏はその後、国会内で記者会見し、3月31日の参院本会議で改正雇用保険法、改正介護保険法施行法、NHK予算等10件の採決で、青木氏の投票ボタンを押した事を認めた。
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四半世紀以上前になるが、我が家に遊びに来た友人達と徹夜で或るシミュレーション・ゲームをした。PC9800シリーズ用の「信長の野望」がそれで、天下統一に向けて各人が必死で“策”を弄していたのだが、ゲーム開始から数時間が経過した頃から誰かがトイレに立つと、その人間が不在の間に順番が回って来た際、不在者に不利な策を残った人間が黙って為す様に。「(不在者の)自国内の民に無茶苦茶な高税率を課し、一揆発生の環境を作る。」、「他国に暗殺部隊を送り込み、その関係を悪化させる。」等々、まあ陸でも無い事ばかりしていた。
今回の若林氏の一件、信長の野望的な悪戯では勿論無いだろう。彼に悪意が在ったとも思わないけれど、決して許される行為では無い。「二重投票が在ったからといって、投票結果への影響は皆無に等しいのだから、そんな騒ぐ事では無い。」といった声が自民党内に在ったそうだが、「投票結果への影響の大小」や「何処の党の議員だから」といった理由で、二重投票の善悪が語られるべきものでは全く無く、国民から付託された一票を蔑ろにしたという点で悪質と言える。
議員辞職後の記者会見で若林氏は「魔が差した。」と釈明していたけれど、10回も他人のボタンを押しておいて「魔が差した。」というのは通らないし、「過去に同様の事をしていたのでは?」という疑念すら抱いてしまう。今回の不祥事を受けてスパッと議員を辞めたのは評価するが、自民党の某若手議員が盛んに「潔くて立派。」等と大絶賛していたのには違和感が。と言うのも、そもそも若林氏は昨年の時点で「次の参院選に出馬しない。」と引退宣言をしており、子息への“世襲”の流れも出来上がっている状態故、単に引退が3ヶ月程早まっただけの話なのだから。本当に潔くて立派ならば、世襲なんぞしなければ良いと思うが。
・・・と此処迄若林氏に関して記して来たが、真に触れたかったのは採決時に不在だった青木氏の事。どういった法案の採決で在れ、その時に不在というのはどういう事か?これは彼だけに限らないが、国会が開かれている最中に出席していなかったり、途中で堂々と抜け出す議員が結構居る。小沢一郎幹事長もそんな一人だが、例えば「外国の要人との会談が在り、どうしても他の時間にずらせなかった。」等、欠席乃至は途中退席止む無しといった理由が在るならば別だが、どう考えても皆が皆そういった理由とは思えない。審議中に眠りこけている輩は言う迄も無いが、止む無しとは思えない理由で欠席乃至は途中退席する輩も「職場放棄」していると言って良いだろう。まともな組織ならば、こんな職場放棄をしたら普通は馘首だ。
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「若林元農相が辞職、隣のボタン押し10件」(4月2日、読売新聞)
自民党の若林正俊・元農相(長野選挙区)は2日午前、参院本会議での採決で不在だった隣席の青木幹雄・前参院議員会長の投票ボタンを押した問題の責任を取って参院議員を辞職した。
参院議員の押しボタンによる「二重投票」が問題になった例は無く、参院選を前に自民党にとっては大きな打撃となりそうだ。
若林氏は2日午前、江田参院議長に議員辞職願を提出、続く参院本会議で辞職が全会一致で認められた。
若林氏はその後、国会内で記者会見し、3月31日の参院本会議で改正雇用保険法、改正介護保険法施行法、NHK予算等10件の採決で、青木氏の投票ボタンを押した事を認めた。
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四半世紀以上前になるが、我が家に遊びに来た友人達と徹夜で或るシミュレーション・ゲームをした。PC9800シリーズ用の「信長の野望」がそれで、天下統一に向けて各人が必死で“策”を弄していたのだが、ゲーム開始から数時間が経過した頃から誰かがトイレに立つと、その人間が不在の間に順番が回って来た際、不在者に不利な策を残った人間が黙って為す様に。「(不在者の)自国内の民に無茶苦茶な高税率を課し、一揆発生の環境を作る。」、「他国に暗殺部隊を送り込み、その関係を悪化させる。」等々、まあ陸でも無い事ばかりしていた。
今回の若林氏の一件、信長の野望的な悪戯では勿論無いだろう。彼に悪意が在ったとも思わないけれど、決して許される行為では無い。「二重投票が在ったからといって、投票結果への影響は皆無に等しいのだから、そんな騒ぐ事では無い。」といった声が自民党内に在ったそうだが、「投票結果への影響の大小」や「何処の党の議員だから」といった理由で、二重投票の善悪が語られるべきものでは全く無く、国民から付託された一票を蔑ろにしたという点で悪質と言える。
議員辞職後の記者会見で若林氏は「魔が差した。」と釈明していたけれど、10回も他人のボタンを押しておいて「魔が差した。」というのは通らないし、「過去に同様の事をしていたのでは?」という疑念すら抱いてしまう。今回の不祥事を受けてスパッと議員を辞めたのは評価するが、自民党の某若手議員が盛んに「潔くて立派。」等と大絶賛していたのには違和感が。と言うのも、そもそも若林氏は昨年の時点で「次の参院選に出馬しない。」と引退宣言をしており、子息への“世襲”の流れも出来上がっている状態故、単に引退が3ヶ月程早まっただけの話なのだから。本当に潔くて立派ならば、世襲なんぞしなければ良いと思うが。
・・・と此処迄若林氏に関して記して来たが、真に触れたかったのは採決時に不在だった青木氏の事。どういった法案の採決で在れ、その時に不在というのはどういう事か?これは彼だけに限らないが、国会が開かれている最中に出席していなかったり、途中で堂々と抜け出す議員が結構居る。小沢一郎幹事長もそんな一人だが、例えば「外国の要人との会談が在り、どうしても他の時間にずらせなかった。」等、欠席乃至は途中退席止む無しといった理由が在るならば別だが、どう考えても皆が皆そういった理由とは思えない。審議中に眠りこけている輩は言う迄も無いが、止む無しとは思えない理由で欠席乃至は途中退席する輩も「職場放棄」していると言って良いだろう。まともな組織ならば、こんな職場放棄をしたら普通は馘首だ。
木村拓哉コーチの報、びっくりしました。37歳という若さなのに。何事もなければいいのですが。
若林氏に悪意が在ったとは感じられないし、画面から窺い知れる範囲では人柄も悪くなさそうなので「馬鹿な事をしたなあ。」と苦笑で済ましてしまいたくもなるのだけれど、でも彼の今回の行為は民主主義の根幹を覆す事なのは事実で、決して看過出来る物ではないでしょうね。
そして青木氏が口にした途中退席の理由も、果たしてそれが最優先されるべき物だったのか疑問。国民の代表として国会の議事に出席するのは最優先の筈。「俺が居なくても、どうせ結果は変わらない。」とか「面倒臭いから、一寸抜けちゃえ。」といった思いが青木氏に無かったのか?又、選挙に勝つ事を最優先に考えている様な小沢幹事長も、良くその手の打ち合わせで途中退席している様な感じが在り、これもどうかと思っています。
あと木村コーチの件、本当にビックリしました。今朝の報道を見ると「昨日から頭が痛くて、昨夜は2時間位しか眠れなかった。」と昨日は関係者に体調の不良を訴えていたとか。責任感の強さから、そしてスポーツ選手が持ち勝ちなのだけれど「これだけ鍛えて来た自分が、病気になんかなる訳が無い。」といった過信も在ったのでしょうが、無理をしてしまったのかなあという気がします。早く元気になって欲しい。願うのは、それだけです。