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「ケネディ暗殺の資料1.3万点公開、オズワルドの政府記録も」(12月16日、ロイター通信)
米国国立公文書館は15日、1963年の「ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件」に関する文書を1万3,000点余りを公開した。バイデン大統領が公開を認める大統領令を発行し、一方で残る数百点の機密文書は引き続き非公開とした。
今回公開された文書には、「『元海兵隊員リー・ハーヴェイ・オズワルドによる単独犯行。』と結論付けた当時の調査を覆す内容は無い。」とされているが、事件の周辺に注目する歴史家には、有益な資料と見られる。
文書の多くは中央情報局(CIA)に属する物で、オズワルドの動きと其の接触者に関する物も在る。オズワルドは1959年に旧ソ連への亡命を試みたが、政府が暗殺の約3年前に当たる1960年12月に、オズワルドに関する個人情報ファイルを作成していた記録等も公開された。
残る文書も昨年10月に公開される筈だったが、バイデン大統領が新型コロナウイルス禍の影響を理由に延期。CIAによると、「今回の公開で関連文書の95%が公開された。」事になり、「残りに付いても、来年5月迄に、公文書館等が検討作業を行う。」と言う。
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国内外で“未解決とされる謎多き事件”は少なく無いが、「ケネディ大統領暗殺事件」もそんな1つ。犯人としてリー・ハーヴェイ・オズワルドが逮捕(其の2日後に射殺。)されているが、事件発生から59年が経った今も、様々な陰謀論が囁かれている。
今回公開された事により、残る未公開文書は約5%となったと言うが、其の内容が非常に気になる。とは言え、「残る文書も、昨年10月に公開される筈だった。」という事から、「当時の調査を覆す程の内容は、もう無い。」と考えた方が良いのかも。
何はともあれ、長い期間が経ったとはいえ、こういう文書をきちんと公開するアメリカは大した物だ。“機密費”の内容が非公開だったり(2018年に一部だけ公開されたが。)、文書が公開されても“黒塗り”で消され捲っていたりと、日本の情報公開は非常に遅れているので。アメリカのする事が全て素晴らしいとは決して言えないけれど、情報公開に関しては我が国も見習って欲しい。
公文書の公開請求のたびに黒塗りされてくるのを見て、腹立たしく思う一人です。
公文書とは国民の税金によって行われていることの記録として作られるものだから、当然国民共有の財産。
それを公務員が自分たちの私有物のごとき扱いをするのは、彼らが「官は民よりも上位」という明治脳の支配をいまだに受けているということ。
現在進行形のもので今公開するのは弊害が大きい、と判断せざるを得ない物は20年、50年の時が必要かもしれないが、そんなものはごく限られているだろうに。
この一点だけでも日本は民主主義国家ではないと思ってしまいます。
書き込んで下さった事、全く同感です。日本は昔から、当たり前の様に“御上”という言葉を用いますが、こういう部分から変えて行かないと、“勘違い体質”は変わらないでしょうね。
記事でも書きましたが、2018年に機密費の用途が一部開示されましたが、「何故、こんなレヴェルの事柄に、機密費を投入したのか?」という思いと共に、「そんな物を、“国家機密”として秘匿して来た。」という事に、心底呆れ果てました。
以前にも書いた事ですが、機密費は時に“スパイ活動”等、「表に直ぐ出すには問題が在る。」というケースも在り得ます。でも、血税を投入している以上、“一定期間”が経過したら、全面的に開示すべきです。