ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

ブックサンタ

2022年12月17日 | 其の他

片親、又は親のない子供が、困窮した生活を送っている。」というニュースを近年見聞する機会が増えた。、両親共に居る家庭の子供でも、“貧困”に喘いでいるケースが、決して少なく無いと聞く。昔に比べて“貧富の差”は格段と開き、“セーフティー・ネット”が充分機能しなくなっている現在、誰もがとは言わないけれど、少なからずの人が“貧困に喘ぐ側”に回ってしまう可能性は在る。

過去に何度か書いたけれど、自分は10代半ばで、父親を病気で亡くしている。病気とは無縁と言って良い人だっただけに、病気による急死は本当にショックだった。

父が急死して初めて判ったのは、我が家の貯金の少なさだった。「父が、ギャンブル大枚を費やしていたから。」とか言うのでは無く、「家族思いだった父は、家族との旅行や外食が大好きだったし、未だ若かったので『貯金に励むのは、もう少し後で良い。』と考えが在ったのではないか。」と思っている。金銭に関わる事は全て父任せだったので、母も父が亡くなって初めて、「貯金が、こんなにも少ないのか。」と驚いたそうだ。

生命保険其れなり掛けていてくれたので、遺された家族が路頭に迷うという事態は避けられたものの、「先の事を考えると、不安を感じる状況だった。」のは確かだ。けれど、親類、特に祖父母が何彼に付け助けてくれた事で、アルバイトはし乍らでも大学に進む事は出来た。年代で親を亡くした子供達からすれば、自分は恵まれ過ぎた環境だったと思うし、助けてくれた親類には、今でも感謝の思いしか無い。

「自分は、恵まれ過ぎた環境だった。」という思いは強く、社会人になって以降、募金寄付活動に触れると、出来る限りの協力をさせて貰って来た。近所で「未使用の文具類等を困窮家庭に寄付する活動」が行われているのを知り、つい最近協力させて貰った。

昨夜、NHKの「ニュースウォッチ9」で、ブックサンタなる活動を知る事に。プロジェクト概要此方に記されているが、様々な事情から、厳しい状況に置かれている全国の子供達に本を届ける事を目的とし、全国のNPOと書店が連携して2017年に開始したプロジェクト。となっている。具体的システムとしてはパートナー書店で子供達に贈りたい本を購入、レジで其の本を寄付すると、(プレゼントを希望する)全国の子供達にサンタクロースが本を届けてくれる。という物。書店に足を運ぶのが難しい方のに、「専用オンライン書店クラウドファンディングでも寄付が可能。」となっている。

「生活が余りにも苦しく、子供にクリスマス・プレゼントを贈るどころでは無い。」という家庭。親の懐事情を知り、クリスマス・プレゼントの事なんか話せない子供が少なからず居るで在ろう事を思うと、堪らなくなってしまう。1人でも多くの子供が、ブックサンタによって本のプレゼントを受け、笑顔になってくれるので在れば、其れは本当に嬉しい事。

今年に関しては「11月1日~12月24日」がブックサンタの期間となっており、残り日数は余り無い。自分は今日、パートナー書店に出向き、数冊を購入&協力させて貰おうと思っている。此の記事を読んで、同じ思いになってくれる方、又はTwitter等を遣っていない超ローテクな自分に代わって、此のプロジェクトの事を“拡散”して貰える方が居られたら嬉しい限り。

今年だけでは無く、来年以降も協力したい。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2022-12-19 23:49:30
こんばんは
そういう取り組みがあるんですね。
私はこの春、京都のある大学のゼミで、資金難から図書の購入が思うようにできない朝鮮小中学校に、本を寄贈する取り組みをしていると新聞で知りました。
心臓の手術で入院をする前に、大事に残してきた本のうち状態の良いものをリストアップしてゼミに問い合わせ、慌ただしくも50冊ばかり寄贈しました。
こちらは断捨離で身軽になれるし、先方には喜んでもらえるしで一石二鳥(笑)。
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>悠々遊様 (giants-55)
2022-12-20 01:03:31
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

とても意義深い事をされましたね。両者にとって、メリットしか在り得ない。

自分は以前、蔵書の一部を児童養護施設に寄贈する事を考え、実際に色々調べたのですが、思っていた以上に“縛り”が多く、残念乍ら断念した経験が在ります。「ボロボロになって塵としか思えない様な衣服を、塵出しの様な感覚で送り付ける人。」も居る様ですから、或る程度の縛りは仕方無いと思うのですが、「何とか役立てて欲しい。」という切なる思いからの寄贈が、もっと簡単に出来る様になって欲しいです。
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