一昨日の訃報欄に、羽生未来さんが肺癌で亡くなった事が報じられていた。NHK教育テレビの「英語であそぼ」やTBS系列の「NBA MANIA」等に出演していた彼女だが、未だ30歳の若さでの死だった。奇しくも「AERA(2月21日号)」の「女性の寿命は短くなる?」という記事を先日読んだばかりだったので、その死は特に印象に残った。
ここ数年、所謂”働き盛り”と呼ばれる30~40代の女性の急死が目立つなあという思いは在った。記事内で紹介されているだけでも、ニュースキャスターの久和ひとみさん(享年:40歳)、消しゴム版画家でコラムニストのナンシー関さん(同:39歳)、長嶋茂雄番で有名だった元ラジオ日本スポーツ・キャスターの岩田暁美さん(同:41歳)、女優の金久美子さん(同:45歳)、ノンフィクション作家の井田真木子さん(同:44歳)、そして「オヤジギャル」等の流行語を流行させた漫画家の中尊寺ゆつこさん(同:42歳)も先日亡くなれらたのは記憶に新しい所。この他にも、自ら命を絶たれた方を含めると、その数は決して少なくない。
中尊寺さんは以前、或る雑誌にこんなコメントを残しているという。
「親になるまでわからなかったけど、ホントにマジ『勝ち犬』は忙しい。余裕ゼロ。独身の友人はもう別世界の人のようだね、でもがんばるぞ。子ども2人を風呂に入れて寝かしつけてから、クラブに出かけていくもん!私は。」
彼女は仕事関係者には最後迄病名を明かしていなかったという。知り合いの一人は、「癌だと伝えたら仕事を休む事になり、病気と闘う気力を無くしてしまうので、言わなかったのだと思う。」と語る。「ポスト均等法世代は、手を抜けば辞めさせられるかもしれないという恐怖も在って、歯止めが利かず、眠らないで頑張ってしまう。」という声も在る。
厚生労働省の調査によると、1999年度及び2003年度の女性の過労死数と精神障害の労災認定数は以下の様に大幅に増えている。(数的には男性の方が圧倒的に多いが。)
女性の過労死数 女性の精神障害の労災認定数
1999年 3件 2件
2003年 15件 31件
又、女性労働協会が昨年実施した「働く女性の健康に関する実態調査」によると、ストレスを「とても感じる」&「感じる」人は35~40歳未満が最も多く、約76%。40~45歳未満も約67%に上ったそうだ。又、80年代以降、心身症の男女の受診率が逆転している事実も在る。鬱病で受診する女性は男性の1.8倍、自律神経失調症は4.5倍に当たる。
ストレスや過労は過労死を誘発するだけではなく、発癌のリスクも高めるとされる。過度なストレスが続く生活を送っていると、免疫力が下がり、風邪をひき易くなったり、下痢を起し易くなったりする。又、睡眠不足になると修理されない細胞が溜まり、こうした状態が長く続くと、癌の予備細胞が癌細胞に成長する事も在るのだそうだ。
忙しさに感けて定期的に健康診断や癌検診を受けそびれてしまう働く女性が少なくない事も在るが、女性にとって悩みを抱える事が多い婦人科が多くの会社の定期健診に含まれていない事も、過労死の増加に影響を与えているのではないかとしている。
そして、「独身女性」に関して最もショッキングな統計結果は、明治大学の安蔵伸治教授(人口学)が纏めた人口統計資料集04年度版の配偶関係別平均余命だ。「40歳時女性の平均余命は未婚では37.18年(1995年のデータ)で、配偶者が居る人の45.28年だけではなく、死別&離婚に比べて最も短い。」*1
「オニババ化する女たち」の著者である免疫学専門家の三砂ちづるさんの言葉は印象的だ。
「近代産業社会では、女性は『自分が女性である』と意識する様な『身体性』に向き合うと『損をする』、そういう意識を持たないとやっていけなくなっている。月経、妊娠、出産は、男並みに産業社会でやって行く為には全てマイナス。『無い物』として前に進むしかなかった。」
女性達の過労や未婚等が健康リスクを高めているとしたら、これ迄伸び続けていた日本女性の寿命も何時か反転し、短命化するのではないかと記事は書いている。
女性のみならず、男性も含めた労働環境の抜本的&構造的改善を図らないと、近しい人間を若くして亡くし、悲嘆の涙に暮れなければならない者の数は増える一方だろう。
ここ数年、所謂”働き盛り”と呼ばれる30~40代の女性の急死が目立つなあという思いは在った。記事内で紹介されているだけでも、ニュースキャスターの久和ひとみさん(享年:40歳)、消しゴム版画家でコラムニストのナンシー関さん(同:39歳)、長嶋茂雄番で有名だった元ラジオ日本スポーツ・キャスターの岩田暁美さん(同:41歳)、女優の金久美子さん(同:45歳)、ノンフィクション作家の井田真木子さん(同:44歳)、そして「オヤジギャル」等の流行語を流行させた漫画家の中尊寺ゆつこさん(同:42歳)も先日亡くなれらたのは記憶に新しい所。この他にも、自ら命を絶たれた方を含めると、その数は決して少なくない。
中尊寺さんは以前、或る雑誌にこんなコメントを残しているという。
「親になるまでわからなかったけど、ホントにマジ『勝ち犬』は忙しい。余裕ゼロ。独身の友人はもう別世界の人のようだね、でもがんばるぞ。子ども2人を風呂に入れて寝かしつけてから、クラブに出かけていくもん!私は。」
彼女は仕事関係者には最後迄病名を明かしていなかったという。知り合いの一人は、「癌だと伝えたら仕事を休む事になり、病気と闘う気力を無くしてしまうので、言わなかったのだと思う。」と語る。「ポスト均等法世代は、手を抜けば辞めさせられるかもしれないという恐怖も在って、歯止めが利かず、眠らないで頑張ってしまう。」という声も在る。
厚生労働省の調査によると、1999年度及び2003年度の女性の過労死数と精神障害の労災認定数は以下の様に大幅に増えている。(数的には男性の方が圧倒的に多いが。)
女性の過労死数 女性の精神障害の労災認定数
1999年 3件 2件
2003年 15件 31件
又、女性労働協会が昨年実施した「働く女性の健康に関する実態調査」によると、ストレスを「とても感じる」&「感じる」人は35~40歳未満が最も多く、約76%。40~45歳未満も約67%に上ったそうだ。又、80年代以降、心身症の男女の受診率が逆転している事実も在る。鬱病で受診する女性は男性の1.8倍、自律神経失調症は4.5倍に当たる。
ストレスや過労は過労死を誘発するだけではなく、発癌のリスクも高めるとされる。過度なストレスが続く生活を送っていると、免疫力が下がり、風邪をひき易くなったり、下痢を起し易くなったりする。又、睡眠不足になると修理されない細胞が溜まり、こうした状態が長く続くと、癌の予備細胞が癌細胞に成長する事も在るのだそうだ。
忙しさに感けて定期的に健康診断や癌検診を受けそびれてしまう働く女性が少なくない事も在るが、女性にとって悩みを抱える事が多い婦人科が多くの会社の定期健診に含まれていない事も、過労死の増加に影響を与えているのではないかとしている。
そして、「独身女性」に関して最もショッキングな統計結果は、明治大学の安蔵伸治教授(人口学)が纏めた人口統計資料集04年度版の配偶関係別平均余命だ。「40歳時女性の平均余命は未婚では37.18年(1995年のデータ)で、配偶者が居る人の45.28年だけではなく、死別&離婚に比べて最も短い。」*1
「オニババ化する女たち」の著者である免疫学専門家の三砂ちづるさんの言葉は印象的だ。
「近代産業社会では、女性は『自分が女性である』と意識する様な『身体性』に向き合うと『損をする』、そういう意識を持たないとやっていけなくなっている。月経、妊娠、出産は、男並みに産業社会でやって行く為には全てマイナス。『無い物』として前に進むしかなかった。」
女性達の過労や未婚等が健康リスクを高めているとしたら、これ迄伸び続けていた日本女性の寿命も何時か反転し、短命化するのではないかと記事は書いている。
女性のみならず、男性も含めた労働環境の抜本的&構造的改善を図らないと、近しい人間を若くして亡くし、悲嘆の涙に暮れなければならない者の数は増える一方だろう。
フジテレビの深夜放送の成功番組をゴールデンに持っていくという手法は実績も多く自分も好きな番組が多いです。昔、ボキャブラ、今トリビア。
カミングダウトも若手中心ということで、「万引き」ぐらい誰でもやっているから昔のことだし放送しても問題ないと判断したんでしょうかね。偏見かもしれませんがTV局で仕事しようと考える人は目立ちたがり屋で派手なことが好きな人が多いのではないでしょうか。そういう人は若いときは「ヤンチャ」でしたとしれっと言う人もいるかもしません。やはり偏見ですねw。
仕事を任すというのと放任あるいは丸投げは全然意味違いますから!!残念!!
閑話休題。自分はさばさばした性格なのでウエットな人間関係は大嫌いなのですが、別に仕事後に飲みに行くのは嫌いじゃないというかむしろ大好き(酒呑めないけど)。どうも、50代以上の人は馴れ合いとチームワークを混同している人が多くて・・・。ネガティブな愚痴を聞くのは大嫌いなのであまり行きたくないんですよね。
女性が働きやすい環境づくりをさぽーとする会社に
ダブルスクエアという会社があり。ドコモの社員が社内起業で作った会社です。
会社環境に対する不満を自分で改革すべく動いたすばらしい人ですね。愚痴を言っても始まらず、まず、どうすればいいか考え、動ける人間になりたいなぁと思います。
更年期が早い。
それだけいろんなゆとりがない時代。
そして食生活や発育時の職だけでない環境によって外に見えない部分では大変なことになってます。
少ずつ女性本来の持ち味が復活するような社会になるとよいのですが。
消費経済の中では女性性も消費されていき難しいです。
社会に出ている限り、男も女も関係ありません、一緒に頑張りましょう!なんて言ってていいのかな?って思ってます。
私も30歳、(自分もですが)同級生の友人でも未婚の女性はいますが、結構バリバリと働いたり、キャリアアップなんて言って資格取りに行ったりと忙しくしてます。そういう女性はまだ、結婚なんて言う状態じゃないみたいですね。
おもろさんの「自分の子を産んでもらうには女性に託すしかないのですから、守ってきたんです。」というコメントは私も感じます。
今や女性の社会進出によって、これが子供を生まない、埋めない原因になり、また若い人でも死亡する確率を高めていることになってるとしたら残念です。
女性にとって子供を生むということはどういうことなのかはよくわかりません。義務だとは思っていませんが、それを喜びに感じない人のほうが多いのかなとか思ったりもします。
余裕がないのは、女性だけでなく、男性もそうで、今の情勢において、仕事にありつけない男性も多いわけですから。
そういえば、今日の朝ラジオを聴いていたら、最近は男性の主夫(厳密に言えば、夫が妻の扶養になっている夫婦)が増えているということです。でも、なかなか男性が家庭を預かるというのは、いろいろ難しい面もあるのだという人もいます。
既婚の自分の妹に言わせれば、女が家庭はもう古い、男こそ飯作れなんだとか。
私は妻になる人がいれば、仕事はしてもらってもいいけど、主たる稼ぎはやっぱり自分でという気がしていますけどね・・・。それに飯作れない女とは一緒になれないという気もしてますし(私は古いのか?)。
...などを
>食生活や発育時の職だけでない環境によって
...食だけではない他の環境的要素によって
どうやらかなり寝ぼけていたらしぃです。
スイマセン。
ちなみに女性だから必ず母性があると自動的に考えるのは間違いで、全然家庭の中の仕事や子育てに向かないタイプの女性もいます。
男性が家族を守る!というのも同じようなものかも。守られたい男性が増えたみたいだし。