ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

人生とは判らないもの

2005年08月17日 | TV番組関連
昨夜、本来見てはいけないチャンネルで「第37回思い出のメロディー」という番組が放送されていた。途中から見たのだが、一昔前のこの手の番組では、自分の親達の世代が懐かしさを覚える歌手や歌が取り上げられていたのだが、今や確実に自分の様な中年世代をターゲットに”懐かしい光線”を放つ番組内容になっている様だ。懐かしい曲を聴きながらその当時を思い出したり、”ビッグ”だった男性アイドルの前頭部の後退具合に、時の流れの残酷さを感じたりしつつ見入っていたのだが、中でも山本コウタロー氏(実際には山本コウタローとウィークエンド。)が歌う「岬めぐり」が堪らなく懐かしかった。学生時代、合唱コンクールに参加する為に何度も何度も練習した歌だからだ。思わずTVを見ながら口ずさんでしまったのだが、歌いながら同時に別の記憶も蘇って来た。

午後は○○おもいッきりテレビ」と言えば、今やあの”絶倫おじさん”が司会の番組というイメージしかないが、20年程前に番組が始まった際は山本コウタロー氏が司会を務めていた。当時は、森田一義氏の「森田一義アワー笑っていいとも!」が視聴率的に一人勝ち状態で、他局の同時間帯の番組は壊滅状態だった。しかし、山本コウタロー氏の司会で始まった”おもいッきりテレビ”は”いいとも”には遠く及ばないものの、地道に少しずつ視聴率を上げていった。巨大な象に対する蟻の様な存在では在ったが、業界では「怪物番組の”いいとも”の視聴率を、少しづつとはいえ食い千切って行っているのは凄い。」という話が出ていた様にも記憶している。

地味では在るが少しずつ視聴率を伸ばして行っていた”おもいッきりテレビ”だったが、或る日突然に司会者の山本コウタロー氏が降板する事となった。確か選挙に出る為だったと思うが、「せっかく此処迄視聴率を上げたのに勿体無いなあ。」と自分は思ったものだった。実際問題、”おもいッきりテレビ”を放送していた日本テレビも、「此処で彼を逃してなるものか。」と彼の翻意を執拗に迫っていた様だった。しかし彼の意思は固く、結局司会から降りる事となり、その代わりに‌みのもんた氏が抜擢された。当時のみの氏は、「プロ野球ニュース」で人気を博してはいたものの、今程の人気司会者ぶりではなく、世間の声も「”いいとも”に少しずつとはいえ対抗する存在になった”思いッきりテレビ”も、司会者交代でもう駄目だろう。みのもんたも貧乏くじを引かされたな。」というのが多かった様に思う。少なくとも、自分の廻りではそういう声が大半だった。

ところが蓋を開けてみれば、みの氏が司会者になって以降”おもいッきりテレビ”の視聴率は上昇の一途を辿り、今や”いいとも”と互角に張り合う迄となり、その過程でみの氏は押しも押されぬ人気司会者となった。彼の顔を見ない日は無いと言っても良いだろう。

そしてかたや山本コウタロー氏は、選挙で落選(うろ覚えで在るが、多分間違っていないと思う。)して以降はTVで御見掛けする機会がメッキリ減ってしまった。大学教授を務める一方で、地球環境問題に関しての講演活動に勤しまれている様なので、御本人的には充実した日々を送られているのだろうが、個人的にあの飄々としたパーソナリティーが好きだったので、TVで見掛けられなくなってしまったのが残念でも在る。

「勝ち犬」とか「負け犬」という言葉は嫌いなのだが、敢えてこの言葉を使うならば、勝ち犬と思われた人間が表舞台から消え去り、負け犬になると思われていた人間が此の世の春を謳歌している現実。勿論長い人生の事、これからどう有為転変して行くか誰しも予想出来ない所では在るが、人生とは全く判らないものである。
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6 コメント

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コメント有難うございます。 (分家屋治三郎)
2005-08-17 14:00:30
山本コータロー氏が「おもいっきりTV」の司会者

を務める前、確かスタートして間もない「笑って

いいとも」の金曜日のレギュラーでしたよね.....

現在、長野県知事のお仕事で、「脱~」で世間を騒がしていた、田中康夫氏と共演していたと思います。

<金曜日の焦点“フォーカス”>なるコーナーを、コータロー氏、康夫氏、タモリ氏で世間を斬るみたいな感じの硬派なワンコーナーだったと記憶しております。(現在のいいともじゃ考えられないコーナーですね。)あの頃の「いいとも」は、どちらかと言うと、深夜番組専門だったタモリ氏が、危ない昼下がりを提供してくれる

ワクワクドキドキした番組だったんですけどね.....

タモリ氏も丸くなったのでしょう.....。



しかし、ガングロ絶倫“みのもんた”氏は、コータロー氏のおかげで、今の地位があるようなものなんですね......。“みのもんた”氏もかなりの努力と昼下がりの主婦をなびかせる彼独特の話術も功を奏したのでしょうが、“みのもんた”は最近露出が多すぎて、

ウザイ気持ちより、「みのさん...身体大丈夫?」とさえ問いかけたくなります。



コータロー氏は、今の状況でも、彼なりにそれなりに、飄々と楽しく過ごしている様な気がしますが...

また、国政に出るぞ!!とアドバルーンを揚げる日が来るかもしれません......。



郵政民営化反対派を潰す為の“対抗馬”の人選の痛さについてですが、それなりにこれからの日本や国政を真剣に考えている人間にとって、“またその手かよぉ~”と突っ込み入れたくなりますよね.....。

小手先の兵法ではなく、10年、30年、50年先を見捉えた、“対抗馬”の人選を考えて頂きたかった.....。

残念です。やはり“コネ”“身内”の身近所からの出馬要請いい加減にしてくれ!!といいたい!!

ホリエモンも国政に躍り出る事にまんざらじゃなさそうですが、やめてくれ!!己の会社の面倒だけ見ときなさい!!
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Unknown (餅きなこ)
2005-08-17 20:24:27
 誰にでもチャンスがあるってことですね♪

「な、み、だ、の、テイカチャン、テイカチャン」って感じです!

 みのもんたっていろいろ言われていますが、彼の「聞く技術」って、きなこ、ケッコウすごいなぁ~って思うの。そこは見習いたいねぇ~

 だって、誰もがしゃべりたいから。聞き上手ってカッコイイもん!



 きなこも「ホリエモン国政反対!」そして「郵政民営化賛成!」ムダ金を道路公団に使わせんぞ!きなこが阻止する、選挙に行くぞぉ~、必ず!!
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はじめまして (K-Marine)
2005-08-17 22:37:40
 トラックバックさせて頂きます。これを見た後だと、私がブログで書いた文章が恥ずかしく思えてしまいます。



 私は若いということもあって山本コータローさんといえば「走れコウタロー」「岬めぐり」を歌ってた人、という位でラジオパーソナリティーとして人気があったり、「おもいっきりテレビ」の司会をしてたり、選挙に立候補して落選してたことは知りませんでした。



 番組で歌ってる彼の笑顔は素敵だなあという印象でした。本人をTVで見ることは少ないですが(むしろ見た記憶がない…)それでも本人は案外充実してるのでしょうね。みのもんたなんか毎日朝に昼にTVに出て収録して、確かにかなり心配です。生放送中に仮眠してたとかいう話もありますし…。
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走れ!コータロー (syuu)
2005-08-18 08:21:25
おはようございます。山本コータローさんが、最初の「思いっきり・・」の司会を務めていたとは存じませんでした。でも、「岬めぐり」懐かしいですね~、いい曲です。風景が脳裏に浮かぶ曲です。

 山本コータローさんは表舞台から姿を消してしまったのかもしれませんが、表舞台だけが「勝ち犬」とは限らないかもしれませんよ。彼は、自分のしたいことをして、今は地球環境という大事なテーマについて活動をしている。よくよく考えると、毎日朝から晩までテレビに出て「表舞台」に出ずっぱりのみのさんより、充実した生活を送っているのかも知れません。でも、山本コータローさんの「潔さ」、是非清原氏にも見習ってもらいたいものです。
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バスは走る (higu)
2005-08-18 22:41:08
「岬めぐり」いい歌ですね~。私もその番組は途中から見ていました。「つぐない」、「愛人」のイントロがかかった時は思わず体が反応。

70年代歌はいい歌が多いですね。ガロの「学生街の喫茶店」、チェリッシュ「なのにあなたは京都へ行くの」、ユーミン「あの日に帰りたい」。フォークソングは好きです。「なごり雪」、「22歳の別れ」、「無縁坂」などなど。

最近の歌(オレンジレンジなど)は音楽であることは間違いないでしょうが、“歌”や“詩”となるとちょっと……。暗い世相なので明るい歌が多いのは分かりますが“幸せバカップル”には感情移入できません。出会いがあれば別れがあるでしょう、と。

とは言え、2次会のカラオケで私が歌うのは中森明菜「北ウィング」、村下孝蔵「初恋」。

私は80年代も大好きなのです(笑

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>higu様 (giants-55)
2005-08-19 01:44:15
書き込み有難うございました。



フォークソング良いですね。個人的に、曲調が単調なものと詩に意味合いを感じられないものがどうにも駄目なので、フォークソングを基本とした昔の歌に惹かれます。昨日辺りから”嫌な意味で”話題の人になっている松山千春氏も、こと曲に関しては大好きです。カラオケでも彼の歌は外せないです。



村下孝蔵氏の「初恋」も大好きです。最初に耳にしたのは三田寛子さんが歌う「初恋」だったのですが、年を経る毎に村下さんの歌うヴァージョンが心に響く様になりました。「踊り子」も良い曲ですよね。機会が在れば彼のコンサートに行ってみたかったのですが、若くして御亡くなりになられたのが残念です。



後、所謂ムード音楽も好きで、こんな時代だからこそああいった音楽は意外と受けるんじゃないのかなあと、この番組を見て感じました。
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