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活字離れ:識字率が高い国や地域に於て、特に新聞や書籍等、紙に印刷された文字媒体の利用率が低下する事を指す。
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子供の頃より本や新聞を好んで読んで来た自分にとって、活字離れというのは理解出来ない事。本や新聞を読まないなんて、可能性の広がりを自ら放棄している様な物だと思う。
活字離れが指摘されて久しいが、其の結果として苦境に陥っている出版社や新聞社。日本新聞協会が公開している「新聞の発行部数と世帯数の推移」によると、昨年時点での我が国の全新聞発行部数は「30,846,631部」で、1世帯当たりの部数としては「約0.53部/世帯」になるのだとか。2000年時点で言えば、全新聞発行部数は「53,708,831部(約1.13部/世帯)」。部数に関しては、22年間で約57.4%に迄落ち込んでしまった事になる。
先日、朝日新聞が購読料の値上げを発表した。同新聞の購読料値上げは2021年7月1日以来、1年10ヶ月振りの事。「朝夕刊セットで月額4,400円(税込)が、5月1日から4,900円に、朝刊のみ(統合版)の地域は3,500円から4,000円へと、其れ其れ値上げされる。」そうだ。朝夕刊セットで言えば約11.3%、朝刊のみで言えば約14.2%の値上げとなるので、結構な上げ幅。
値上げの理由に付いて朝日新聞は、「新聞用紙等の原材料の高騰に加え、配達経費の増加。」を挙げている。確かにそういう面は在るのだろうけれど、“発行部数が落ち込み続けている事による経営環境の悪化”も大きいのだろう。
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「囲碁の本因坊戦、賞金・日程共に大幅縮小へ 『苦渋の決断』」(4月8日、中日新聞)
囲碁の7大タイトル戦の内、最も歴史の在る本因坊戦が、来期の第79期から大幅に縮小され、2日制7番勝負から1日制5番勝負になる。主催の毎日新聞社が7日、共催の日本棋院、関西棋院と発表した。
優勝賞金も、2,800万円から850万円に減額。棋戦の序列は、現行の3位から5位となる。挑戦者を決める本戦は、リーグ戦からトーナメント戦に変わる。
本因坊戦は、江戸時代から続く囲碁の家元の名跡を継承し、1939年に創設。7大タイトル戦で唯一、戦前から続いている。 棋聖戦、名人戦と合わせて「大三冠」とも呼ばれ、特別視されて来た。記者会見した毎日新聞社の末次省三東京本社代表は、事業見直しの一環で、総合的に検討した結果と説明。「今後も本因坊戦を継続して行く為の、苦渋の決断だった。」と話した。
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囲碁のルールも知らない自分だが、本因坊戦の存在は知っている。其れ程、知名度や格式度が高いタイトル戦だ。そんな本因坊戦が来期から、規模&優勝賞金共、大幅に縮小される。優勝賞金に関して言えば、現在の3分の1以下になってしまうのだから、棋士達のモチヴェーションはぐっと下がってしまう事だろうし、延いては棋士を目指す人の数にも影響を及ぼしそう。
経営環境の悪化が指摘される新聞社に在って、特に毎日新聞の苦境は屡々噂されて来た。毎日新聞社の末次省三東京本社代表は今回の決定に付いて“事業見直しの一環”としているが、其れ程に経営環境は厳しいのだろう。好感を持っている新聞社の1つなので、何とか頑張って欲しい。
やはり、羽生善治や藤井聡太といったスター選手がいるからか?将棋はおーいお茶とかALSOKとか新聞に頼らないスポンサーがついてる
近所の囲碁、将棋センター行ったら、ほとんど将棋しか指してる人がいません。悲しみ🥲
自分は囲碁も将棋もルールを知らない門外漢なのですが、亡き父は将棋が好きだった様です。「様です」と書いたのは、自分(giants-55の前で将棋を指している姿を見せた事が無く、亡くなって以降、父方の祖母や叔父&叔母等から聞いたからです。(父方の親戚には将棋を嗜む者がちらほら居る一方で、母方の方は何故か囲碁を嗜む者が多い。)
上記した様に囲碁や将棋に関する知識が皆無に等しい人間なので、偉そうな事は書けないのですが、以前、或る小説に書かれていた記述が強く印象に残っています。曰く「囲碁の世界は、宇宙を相手にする様な広大さが在る。」と。将棋の世界も非常に奥深いけれど、囲碁の世界ももっと奥深いと言うのです。本当にそうなのかどうかは判りませんが、忘れられない記述です。
どういう世界も、1人のスターが出現する事で、一気に脚光を浴びるというのは在りますよね。其れが長続きするかどうかは、後進の育成等に掛かっているとは思うんですが、確かに将棋の世界の今を思うと、意義の世界にもスターが必要なのでしょう。
今後とも、何卒宜しく御願い致します。