タス通信が伝えた所によると、
ロシアのウスチノフ検事総長が「テロ事件発生時には、
テロリストの肉親を拘束する事で、人々の生命を救う事が出来る。」と延べ、テロ事件解決の為ならば強硬措置で臨む姿勢を示した。又、この発言に対して、下院のぐりグリズノフ議長も「肉親拘束の為の修正法案が提案されれば、下院で審議する。」と前向きな姿勢を示した。
ハムラビ法典の「
目には目を、歯には歯を」を思わせる話だが、冷酷
無比なテロ行為の続発を考えた場合、この様な措置を採らざるを得ないのも判らないではない。唯、この事で、個人の意見や人権が著しく制限されていた”
暗黒の時代”への逆戻りに、拍車がかからなければ良いのだが・・・。
ですが果たして効果があるのでしょうか…。
テロリストどもは有る意味「殉教者」を気取っています。
すでに死人と化しているような人間に向かって
肉親を拘束して脅したところで効き目があるのかな。と少し思います。
おっしゃるようにこの考えがエスカレートして
「暗黒の時代」に逆戻りしてしまう危険性は私も全く持って同感です。
テロリストの側から見ても
「我々と戦っている国の国民を拉致、殺戮することは正義だ」と思っており、テロリスト側にこそハムラビ法典の精神があるように思います。
だいたい、お前の息子は犯罪者だから、お前は死ね
ってむちゃくちゃだと思うのですが。
もはや法治国家じゃないですな。ロシアは
テロリストというのは、自分たちの正義・信念・理想などの「価値観」というものに
基づいて活動していて、それが絶対であると信じていますからね。
ですから、例え肉親を人質にとられようとも、それにより
事件が解決する、とはあまり考えられないですね。
むしろ、より一層「敵」だとみなした、激しいテロ活動を呼ぶ
危険性もあるように思います。だからといって、簡単に屈することが
いいとも思えないですし、難しいですよね。