*********************************
「絶好調のテレ東 局内で囁かれる快進撃の“本当の理由”」(3月12日、日刊ゲンダイ)
テレビ東京の好調振りが、彼方此方で報じられている。「社員数も制作費も、他局の半分。」(同局関係者)というのに、先月第3週のゴールデン・タイム 視聴率でTBSを抜いて民放4位に。
「女子アナ人気で常に上位の大江麻理子アナがNYから凱旋帰国した事で、更に弾みが付くでしょう。真面目な話、此の儘テレ東の快進撃が続いたら、フジテレビを抜いて3位浮上も在るかもしれませんよ。」。(在京キー局関係者)
嘗て経営不振で「NHKに吸収合併を御願いするも、断られる。」という“黒歴史”が在った事が嘘みたいだ。
「『テレ東は御金が無いから、企画力で勝負。』なんて褒めて貰っていますが、本音を言えば、有名タレントを使ってど派手な番組を作りたい。遣りたくても出来ないから、素人を使ってみたり、中高年向けの“緩い”旅番組を作り続けて来たというのが、正直な所です。其れが視聴者の高齢化という流れに嵌まっただけですよ。」。(制作スタッフ)
結果的にテレ東の“独自性”を生み、視聴者に支持されている訳だから、終わり良ければ、だろう。他局には一寸真似出来ない中高年向けのドラマ「三匹のおっさん」【動画】も、平均視聴率10%を超える人気振りだ。
「他局に比べて制作費が少ない“御蔭”で、スタッフの企画力が磨かれた事は確かです。其れに内の社長は代々、大株主の日本経済新聞からの天下り。現社長の高橋(雄一)さんも日経の元顧問で、昨年6月に就任した許りです。TVの現場を良く判っていないから、彼此口を出して来ても、的外れだったりする。聞き流す事も多いので、トップの意向に影響され難いというか、割と現場の判断で遣れるんですよね。」。(同局関係者=前出)
一般企業にも当て嵌まるが、口煩い“お台場の天皇”や“赤坂の天皇”が居る他局と違って、現場が伸び伸びしているから、テレ東では斬新な番組が作れる。其れが、快進撃に繋がっているのかもしれない。
*********************************
「東京12チャンネル」の時代から、テレビ東京にはマイナーなイメージが付き纏っていたが、或る時期から「独自路線を行く、ユニークなTV局。」というイメージに変わって行った。「他局が横並びで同様の内容を延々と放送している中、テレビ東京はアニメを放送していた。」等、テレビ東京の独自性を表す逸話は結構在るが、具体的なTV番組としては1994年から放送開始となった「開運!なんでも鑑定団」【動画】の成功が、テレビ東京の快進撃の発端だった様に思う。
其れ迄は「高価な物を安く買い叩いたり、二束三文な物を高く売り付けたりと、何と無く胡散臭く、“日陰の身”的なイメージが一般的には在った『骨董品の鑑定』。」をTV番組、其れもヴァラエティー仕立てで取り上げるという「開運!なんでも鑑定団」は、実にエポックメーキングだったから。
所謂“雛壇芸人達”を寄せ集め、全く代わり映えのしない、箸にも棒にも掛からない様な番組許りを“垂れ流し”ている事から、近年は地上波の番組を見る機会がめっきり減った自分だが、民放の中では例外的にテレビ東京の番組を見る機会が増えている。「独自路線を行く番組が多い。」というのが理由で、「和風総本家」【動画】や「日経スペシャル ガイアの夜明け」【動画】、「ワールドビジネスサテライト」【動画】、「日経スペシャル カンブリア宮殿」【動画】、「世界ナゼそこに?日本人 ~知られざる波瀾万丈伝~」【動画】等は実に面白くて、良く見ている。
嘗ては低視聴率のTV局を、「振り向けば、其処にテレビ東京。」なんぞと揶揄した時代が在ったけれど、今や「前を見れば、其処にテレビ東京。」という状況に。テレビ東京には今後も、独自路線を突き進んで貰いたい。
うがった見方をすれば、地上波放送はつまらない番組にして、優良な番組はBSなど有料放送に釣り上げようとの魂胆か。
その点確かにテレビ東京制作の番組は例外で、よく見ていますわ(笑)。
自分の周りでも、「地上波の番組は、何れも似た様な内容許りで詰まらない。バーターで寄せ集められた様なタレント達(吉本興業やらジャニーズ事務所やら。)や所謂雛壇芸人達が出演し、どうでも良い事を話しているだけ。だから、CS放送を見ている。」という人が多いです。
そんな中、例外的なのがテレビ東京で、「独自的な番組が多いよね。」と。最近はテレビ東京の人気番組を、他局がパクるケースも見られますね。記事で紹介した「世界ナゼそこに?日本人 ~知られざる波瀾万丈伝~」や、矢張り好きで欠かさず見ている「(蛭子能収氏と太川陽介氏の)ローカル路線バス乗り継ぎの旅」なんぞも、パクられましたし。
「経済番組も結局は企業宣伝で、番組其の物が大きなコマーシャル。」、確かにそういう面は在るでしょうね。「カンブリア宮殿」も結局は、「成功者から学ぶ」というスタンスですし、そういう中で村上氏等の阿りを感じなくも無い。
唯、個人的には「成功者は、失敗をどう乗り越えたか?」というのが非常に興味深く、其れを知りたいが為に見ているというのが大きいです。
「TV番組なんて、所詮は見世物小屋と一緒。」なんて言った人が居た様ですが、言い得て妙かも。
テレビ東京は親会社が日経だからか一社提供番組が健在ですよね。費用も他局より安いのかしらん。(BSも一社提供結構あります)。
パクるといえばテレビ東京をよくパクってる=TBSでしたが、最近は他局もそういう傾向が…。TBSは古いのでネット局だけは多いんですが、愛知県の大学を出た後当該ネット局入った同級生に寄れば「ネット局の側も古いし、バックに地元新聞もついてるからTBSとは仲悪い。だからTBSの番組流さないで独自番組多い。昔はテレビ東京か大阪の番組流したりもしていた!」と言っていました。「TBSは不動産で食っとる。ネット局もそうだが、ゴルフ場経営で躓いたり散々なところ多い!」と言っていました。そいや「放送局名+ハウジングセンター」って多いですよね。
海外、特にアジア圏では近年、日本でヒットした番組をパクって放送しているケースが結構目に付きますね。最近ヒットした番組も然る事乍ら、1980年代から1990年代に掛けてヒットした番組を“リメイク”した様な番組も在ったりして、良くも悪くも当時流行った番組は勢いが在ったと言えるのかもしれません。
昔のイメージとは全く異なるビジネス、其れもそういった物をメインで行っている企業が在る。富士フィルムなんて、おっさんの自分からしたら未だに「フィルムを製造している会社」というイメージが強いのだけれど、化粧品ビジネスが主体になって来たりしているし。(有名な話ですが、化粧品の製造&販売を行っている「DHC」も、元々は「“大”学“翻”訳“セ”ンター」という名称で、洋書の翻訳委託業を行っていたのだけれど、サイドビジネスで基礎化粧品の通信販売事業を始めた所、其れが大ヒットし、転身。)AK様が記されている放送局の例も、そんな感じですね。
何度か書いている事ですが、自分が幼少期の頃のTBSは、本当に魅力的な番組を多く制作していた。歌番組にドラマ、報道、ヴァラエティー番組と、百花繚乱の感が在ったのに・・・。
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/performance_and_finance/sales_trends_by_products/index.html
化粧品を含む部門が「インフォメーション」部門のメディカルサイエンス云々ですね。
グループ全体だと富士ゼロックスが相当屋台骨を支えていますが、富士フイルム本体に関しては説明が難しいですが医療機材とか工業用フィルムとか…色々。
(実は私、株主^^;単元ギリギリですが)
写真を撮る習慣も無く、矢鱈と化粧品のCMを見る様になった事から、「フィルムが売れなくなった事も在り、富士フィルムも化粧品主体の企業になったんだなあ。」と思っていましたが、必ずしもそうじゃないんですね。
ビジネスって、本当に難しいと思う。古くからの本業が芳しく無く、新しい分野に進出して、経営を立て直すというのも在りだと思う一方で、余りにも異分野に手を広げてしまうと、肝心の本業すらも怪しくなり、結果的に全てが駄目になってしまうケースも在りますしね。其の辺を的確に見極めるのが、優れたトップなのでしょうが。
http://blog.goo.ne.jp/goo1120_1948/arcv
東京12ch時代に巨人戦を中継したことがあったというのは知りませんでした。
ヤクルトとブログには書かれていますが、この方、団塊世代なのでサンケイ時代ではないか、と思います。
リンク先を拝読させて貰いましたが、東京12チャンネル時代は移籍組が多かったんですね。昭和の時代は、他局のみならず視聴者からも軽んじられる事が多かった東京12チャンネル(テレビ東京)。「絶対に在り得ない事柄」の1つとして、「12チャンネルでの巨人戦」なんて例えられた事も在りましたから、実際に放送された際には驚いたものです。実際に当該中継を見ましたが、実況慣れしていないのがガキの自分でも判る程。懐かしい思い出です。