今日から7月。「6月30日」という折り返しポイントを回り、今年も半分が過ぎ去った事になる。ジメジメとした梅雨の時期から、嫌になる程の暑い時期へと切り替わって行く時期では在るけれど、抜ける様な青さが目立つ時期でも在る。「何となく浮き立つ思いが湧いて来る。」というのが例年の此の時期と思うが、今年はそんな思いになれない人が多いのではなかろうか。「何とも言えない不安さを抱え乍らの夏」というのが、少なからずの人々の実際の様に感じる。
「2011年は、どういう年になるのか?」というのを、今年の初めだかにTV番組で予想していた。記憶が不確かで申し訳無いのだが、4つの観点(「卯年」、「『2011年』の様に、西暦の下2桁がぞろ目の年。』、「『平成23年』の様に、元号の数字が連番の年。」、もう1つは忘れてしまった。)を掲げ、そういった「過去の年」にどういった事柄が起こったかを紹介。「景気が非常に良かった。」や「御目出度い出来事が多かった。」等、4つの観点全てに於て「2011年は素晴らしい年になる。」と予想され、心の中で「良かった。」と思っていたのだが・・・。
半年が過ぎただけの時点で書くのもどうかと思うが、「今年の漢字」は2004年と同じく「災」になるのではないかという気がする。又は、1995年と同じ「震」か。「2月22日にニュージーランドのクライストチャーチ市で発生した『カンタベリー地震』(マグニチュード6.1)では、日本人28人を含む200人近い死者が出てしまった。」が、其れから1ヶ月も経たない「3月11日にはマグニチュード9.0の『東日本大震災』が発生し、死亡者及び行方不明者合わせて2万人を超えた。」という未曽有の大震災が我が国を襲った。多くの国民が「天災の恐ろしさ」を此れ程迄強く感じたのは、1995年に発生した「阪神・淡路大震災」以来かもしれない。
折り返しの日でも在った昨日、長野県中部を震源にした「震度5強」の地震が発生。マグニチュードは5.4と推定されている。(3月11日以前ならば「震度5強」というのはもっともっと恐ろしく感じたのだろうが、東日本大震災での「最大震度7」を知った今は、「震度5強だったんだ・・・。」と恐ろしさの度合いがやや低くなっている現実に、「感覚麻痺の怖さ」を感じたりもする。)「東日本大震災により、牛伏寺断層が影響を受けたのではないか?」とも指摘されており、今後も大きな余震に警戒を要す必要が在る。
他の地域でも大きな地震が発生する可能性を指摘されている中、国民の不安を少しでも取り除き、国民の安全を守るべき政治家達が、不毛な足の引っ張り合いをしている事に情け無さを覚える。(「松本龍・東日本大震災復興対策担当大臣が会見でサングラス(らしき眼鏡)を掛けていたのは不謹慎なので、国会の場で吊し上げる!」と騒いでいる政治家達が居る様だが、今、そんな事に時間を費やしている場合なのか?「兎に角、難癖を付ければ良い。」というスタンスが露骨に透けて見えて、不快さしか感じ得ない。こんな不毛な事を平気で出来る連中ならば、其の内「XX大臣はブルーのトランクスを着用しているらしいが、被災者に『津波』を想起させる色のトランクスを履くとはとんでもない!問責決議案を提出する!!」なんていう訳の判らない事を言い出しそうな気すらする。)、こういう時だからこそ政治家には私利私欲を捨てて、真に国民の為に働いて貰いたい。そうじゃないと、残り半年も「暗さ」しか見い出せないから。