ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

今年も又

2014年10月10日 | 時事ネタ関連

其の作品が刊行されると、書店でのカウントダウンの様子がニュース番組で報じられたりと、大イヴェント状態となる村上春樹氏。“出版不況”と言われる中、刊行された作品が爆発的に売れるのだから、本当に凄い作家だと思う。

 

そして、彼に関する別の大イヴェントと言えば、此の時期に「今年こそ、村上春樹氏がノーベル文学賞を受賞するのは確実。」と大々的に報道される事。一昨年辺りから「の予想では、圧倒的な一番人気。」と言われ続けているが、今年も又、残念乍ら受賞とはならなかった。

 

ノーベル文学賞の受賞者発表から間も無い時間、帰宅中の車内で聞いていたラジオ番組では、受賞を祝おうとする人達が集まった場所(書店だったか?)からの生中継がされていたが、「発表前はNHK始めとして、多くのマスコミが押し寄せ、大賑わいを見せていたが、村上氏の“落選”が決まるや否や蜘蛛の子を散らす様に人がなくなってしまった。」と、現場のレポーターが苦笑交じりに告げていたのには、思わず笑ってしまった。熱し易く、冷め易い国民性を表している。

 

村上作品で読了したのは、「1Q84」と「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」だけ。村上作品のファンには申し訳無いけれど、其れ等のレヴューで記した様に、自分と村上作品との“相性”は余り良く無い様だ。

 

でも、日本のみならず世界中に、多くのファンを抱える作家(ブログをちょこちょこ覗いて下さっているマヌケ様も、村上作品のファンだし。*1)で在るのだから、其の才能はノーベル文学賞を受賞してもおかしくないと思うし、遠からず受賞する事になるのではなかろうか。

 

*1 マヌケ様の場合、村上は村上でも「春樹氏」では無く、「氏」のファンなのだとか。失礼致しました。


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2 コメント

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Unknown (マヌケ)
2014-10-11 17:42:53
恒例なったイベントですね。芥川賞や直木賞でなくて、ノーベル賞というところがグローバルですごいですね。読んでいて吸い込まれてしまう力があると思うのですが、この力とテイストが損なわれることなく、各国の言葉に翻訳されていることもすごいと思います。で、ちなみに、私は村上は村上でも、龍さんの方のファンです!いちばん最近は、55歳のハローライフという作品を読みまして、我が身も直面する、身につまされるものを感じてしまいました。
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>マヌケ様 (giants-55)
2014-10-12 00:10:06
書き込み有難う御座いました。

マヌケ様は、村上龍氏のファンだったのですね。勘違いしておりました。済みません。早速、記事を訂正させて貰います。

どんな賞でも、様々な柵が在ったりするもの。芥川賞や直木賞も例外では無く、選考委員の好き嫌い、其れも作品自体に対してでは無く、候補になっている作家に対してというケースも在るというのですから、「何だなかあ。」と思ってしまいます。

ノーベル賞も、そういった柵が零では無いのでしょうが、とは言え「彼奴が嫌いだから、受賞はさせない!」みたいな狭量さは余り無いだろうし、そういう意味ではノーベル文学賞の候補に挙がるって事だけでも、本当に凄いですね。
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