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「警察官に白い粉見せて逃走、偽計業務妨害の疑いで夫婦を逮捕」(9月8日、朝日新聞)
白い粉末を警官に見せて覚醒剤と誤信させ、業務を妨げたとして、福井県警は8日、福井県越前市南2丁目の自称広告業、A容疑者(31歳)と妻のB容疑者(28歳)を偽計業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。両容疑者共、容疑を認めていると言う。
福井署によると、2人は8月26日、福井市のJR福井駅近くで、覚醒剤に見せ掛けた白い粉末入りのポリ袋を警察官等の前で落として走り去り、追跡や職務質問等をさせて、業務を妨害した疑いが在る。
動画共有サイト「YouTube」には、此の行為を撮影したと見られる動画が投稿されていた。A容疑者は「(動画に映っている男は)私に間違い無い。」等と話していると言う。B容疑者は、動画を撮影していたと見られる。
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オリジナルの記事には、容疑者達の名前が2人共実名で記されていたが、今回の記事では仮名とする事にした。
以前、ちらっと書いた事が在るのだけれど、当ブログを開始して間も無い頃に、自分は“恥ずかしい事”をしてしまった。「書いた記事を、少しでも多くの人に読んで貰いたい。」という思いから、無闇矢鱈とトラックバックを使用したのだ。「トラックバックが、何たる物なのか?」を良く理解していなかったとは言え、「自分の記事と全く無関係な他者の記事にも、トラックバックを使用する。」という事をしてしまったのだが、或る日、トラックバックした方から「トラックバック有難う御座いました。唯、トラックバックして下さった自分の記事と、此方の記事とは関係性が全く無い様に思いましたので、申し訳在りませんがトラックバックを外させて貰います。」という丁寧な忠告を戴いた事で、自身の無知さを思い知らされ、以降は「内容的に関係の在る記事にしか、トラックバックしない。」という当たり前の事をする様になった。
そんな経験の在る自分なので偉そうな事は書けないのだけれど、今回の2人の行為には呆れ果ててしまった。当人達は「YouTubeに面白い動画を投稿し、多くの人達に見て貰いたい。」とか、「多くの人達が見てくれれば、御金が稼げる。」といった思いから、“元祖どっきりカメラ”的な軽い乗りで撮ったのかもしれないけれど、子供じゃ無いんだし、良い年をした大人ならこんな事をすれば、大問題になるのは判るだろうに。
国内外を問わず、YouTubeに問題の在る動画を投稿する馬鹿が少なく無い。公道で車を違法走行させている動画、動物や子供を虐待している動画等々、「こんな動画を投稿したら、大問題になるのが判らないのか?」と首を捻ってしまう代物が後を絶たない。学力的な頭は知らないが、常識的な頭を持ち得ていない人間が増殖している様に感じられてならないし、こういう馬鹿が、今後も続出しそう。
フェイクニュースの横行もそうですが、アクセス回数が増えると広告収入が得られるというシステムが、これらの行為を助長しているのは間違いないでしょう。
アクセス回数と広告収入が連動すること自体も、商習慣としては問題ないと思いますが、マナーやモラル、社会的ルールを逸脱した内容とそうでないものを明確に選別できないのであれば、単純にアクセス回数増加=広告収入増加というシステムは改めるべきだと思います。
自己顕示欲と拝金主義がルール無用で手を結べばこの世は闇です。
仰る通りですね。自己顕示欲やアクセス数と連動した広告収入というビジネス・モデル自体は、決して悪いとは思わないけれど、何事も度が過ぎてしまうと駄目。
所謂ユーチューバーと注目を集めても、「此れは遣り過ぎだ。」と思う人も居ないでは無い。でも、概して「一定のボーダーラインを自身で決め、其の範疇の中で知恵を絞っている。」という人が、結局は生き残っている。そうい部分を、動画を投稿する人は冷静に見なければいけない。