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「石破氏、要件緩和に異論 『自衛隊法改正が正道。』」(2月17日、共同通信)
自民党の石破茂元幹事長は17日、自身のブログで、領空侵犯した気球の撃墜を可能とした政府による武器使用要件の緩和に異論を唱えた。「軽々に、解釈の変更に頼るべきでは無い。自衛隊法を改める方が、正道だ。」と主張した。
対領空侵犯措置を規定した自衛隊法84条は、「外国の航空機が法令に反して領空に侵入した場合、着陸や退去させる為、必要な措置を講じられる。」としている。石破氏は、無人の気球が航空機に該当するのか等と指摘。条文で対象を「航空機等」と変更し、着陸と退去に加えて、「又は排除する為に」と目的を明記すべきだと訴えた。
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10年前の記事「『拡大解釈』を十八番にして来た政党だから」で書いた様に、「抑、自民党は『諸法令を自分達にとって都合の良い様に拡大解釈する事で、無駄な公共事業の濫造や赤字国債の乱発等々を行うのを十八番にして来た政党。」で在る。
安倍晋三政権下でそういう傾向が露骨となり、「政権の言い成りになる連中を搔き集めて“有識者会議”を立ち上げ、政権の思う通りの“拡大解釈”を肯定させ、そして押し通す。」というのが“当たり前”となってしまった。此の点だけを以てしても、安倍晋三という人物は“史上最悪の首相”と言える。
太平洋戦争勃発前の日本(大日本帝国)もそうだが、古今東西の歴史を振り返ると、“国が傾いて行く経緯”というのは、大概似通っている。「為政者が国民を完全に抑え込むべく、最初は諸法令を都合良い形に次々と拡大解釈して行き、そして国民を粗方縛り上げた時点で、最後に諸法令を“改悪”して、国民が“完全に”身動きを取れない様にする。」のだ。
なので、軽々に拡大解釈を進めて行くのは非常に危うい事で在り、石破氏の今回の主張は全く正論。「政府は疚しさが無いので在れば、拡大解釈に逃げるのでは無く、正攻法で行くべき。」で在る。