ば○こう○ちの納得いかないコーナー

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大惨敗を受けて、ジャイアンツがしなければならない事

2019年10月24日 | スポーツ関連

今年の日本シリーズは、ホークス日本一に終わった。ホークスの選手達&ファンの皆さん、おめでとう!!

「4試合を戦って、1つも勝てなかった。」という事実は、“ジャイアンツ惨敗”という事になるが、試合内容を見れば“ジャイアンツの大惨敗”以外の何物でも無い。「相手の主力打者の抑え込みどころか、何の打者にも満遍無く打ち込まれたジャイアンツ投手陣。」に対し、「相手の主力打者を完璧に抑え込み、他の打者も寄せ付けなかったホークス投手陣。」という対比は、「投打共に、ホークスの方が大きく上回っていた。」という証左だ。

ホークス・ファン及びアンチジャイアンツの人達にとっては“狂喜乱舞のシリーズ”だったろうが、ジャイアンツ・ファンのみならず、贔屓チームを持たないプロ野球ファンにとっては“盛り上がりの全く無いシリーズ”だったのではないか。(実際、第1戦~第3戦視聴率関東地区)は、全て1を記録したとか。)激しく競い合ったという内容なら別だが、「『投手陣は滅多打ちされ、打撃陣は完全に抑え込まれたと言って良い状況。攻めでは“状況が全く頭に入っていない凡ミスを、そして守りでは重要な場面でエラーを連発。』というのがジャイアンツ、其の全く逆がホークス。」なのだから。

全く良い所無く、日本シリーズを終えたジャイアンツ。第1戦に付いて触れた記事「完敗」の中で「4勝1敗、下手をすれば4勝0敗でホークスの日本一の可能性が在る。」と記したのは、「2007年、セントラル・リーグのクライマックス・シリーズの第2ステージで、リーグ優勝したジャイアンツが2位のドラゴンズに3勝0敗と1つも勝てずに、日本シリーズ進出が果たせなかった。」という“大惨敗の悪夢”が、今も脳裏に刻み込まれている(当時、ジャイアンツは原辰徳監督、そしてドラゴンズは落合博満監督だった。「挑発的言動をされると、向きになって挑発された事柄を押し通して来る。」という原監督の性格を知り尽くした落合監督が、上手く其れを利用し、全勝した感が在る。)からだが、本当に予想が当たってしまうとは・・・。

こんなにも無様な負け方をしたのだから、首脳陣の誰かが責任を取る事になろう。原監督の辞任流石に無いだろうけれど、吉村禎章一軍打撃総合コーチ宮本和知一軍投手総合コーチ辺りが、“解任”される事になるのではないか。 

けれど、そんな事だけでは駄目。3日前の記事「リーグ全体で考えないと」で指摘した様に、「2010年以降の日本シリーズでは、パ・リーグが圧勝しているという現実。」が在ったのだが、今回のシリーズの結果により『2010年以降の10年間、日本シリーズでセ・リーグのチームが日本一になれたのは1回だけ。パ・リーグのチームは9回日本一となり、1960年代にセ・リーグが記録した『80%』を更新する、『90%』という最高勝率を上げた。」という“現実”を直視しないといけないからだ。「強いパ・リーグのチーム作りを徹底的に分析した上で、抜本的にチーム改革を行わないと、リーグ優勝は出来ても、日本一になるのは極めて難しい。」
という事を、セ・リーグの各チームには認識して貰いたい。

記事「リーグ全体で考えないと」の中で、「『パの打者は概して“思いっ切りの良い打撃を見せる選手”が多いけれど、セの打者の場合はそういう選手が少ない。又、パの投手は千賀投手や高橋礼投手の様に“個性的な投げ方の投手”だったり、“強い球を投げられる投手”が多いけれど、セの投手は少ない。』というイメージが在るのだが、こういった点が『パ圧勝』という現実に結び付いているのではなかろうか。」と記した。「悪い意味で“紳士の様なプレーをしているジャイアンツ選手”に対し、良い意味で“野人の様なプレーをしているホークスの選手”。」、「悪い意味で“香水を付けてプレーしている様なジャイアンツ選手”に対し、良い意味で“汗臭さを感じさせ乍らプレーしているホークス選手”。」というのが、今シリーズを通しての自分のイメージ。
良い意味でパの選手達には“荒々しさ”が在り、そういう選手をセも、どんどん獲得して行く必要が在るのではないか。

第1戦に出場した選手達を見ていて、興味深い事に気付いた。ホークスは全部で19人の選手が出場しているのだが、其の内の
「4人」が“育成ドラフト”で入団しているのだ。千賀滉大投手と甲斐拓也選手という超強力なバッテリー。」に加え、牧原大成選手と周東佑京選手も育成ドラフト組。一方。ジャイアンツは増田大輝選手だけ。ホークスには他にも、育成ドラフト組で活躍している選手が何人か存在している。山口鉄也投手や松本哲也選手といった「育成ドラフトで入団し、プロの世界で開花した選手。」が存在した事から、「育成ドラフトと言えばジャイアンツ。」という時代が在ったけれど、今や其の座もホークスに奪われた感が在る。

今回のシリーズ、「投手陣は滅多打ちされ、打撃陣は完全に抑え込まれた。」というジャイアンツ選手達。選手達自身の力の無さは当然在るが、全く逆の結果を残したホークスを考えた時、
的確なデータ分析&適切な指示”という点で、ジャイアンツの首脳陣とフロントに大きな問題が在るのでは?という思いがしてならない。

ドラフト会議の候補に上がる様な選手は、殆どのチームのスカウト把握しているだろう。だが、
「今はプロの選手として活躍するのは難しいが、鍛え上げれば素晴らしい活躍をするかも知れない。」という育成ドラフトは、“スカウトの能力”が高く問われる場。こんなにも多く育成ドラフトで入団した選手が活躍しているという事は、ホークスのスカウト陣が非常に優れていると言って良い。

ジャイアンツにも優秀なスカウトは存在しているだろうけれど、“情実採用”された様な人も存在する。コーチ陣の中にも、「FA入団した際、『将来、コーチとして使うから。』といった“裏約束”が在った様な人物も。能力が在れば良いが、そうでは無いのに起用されているとしたら、チームにとって良い影響は与えない。そんな一方で、「選手育成で大きな成果を上げて来た内田順三打撃コーチを、起用したり、首にしたり、配置転換したりした挙句オフに首にしているのだから、全く理解出来ない。

ホークスは会長に据えられが王貞治氏が、“チーム作り”に目を光らせている一方で、ジャイアンツの上層部は“プロ野球経験の無い人”許り。(元読売テレビ報道局解説委員長で、コメンテーターとしても知られている春川正明氏が、5月にジャイアンツの球団編成本部次長兼国際部長に就任した際、「何で??」と非常に疑問だった。案の定、本来は参加すべきで無い「優勝祝賀会のビール掛け」に乱入し、大顰蹙を買う等、様々な所でトラブルを起こしている様だ。)「プロ野球経験者で、確りとした“野球観”を持った人物。」をジャイアンツもトップに据え、チーム作りに当たらせるべきだと思う。

“本当に強いチーム”は、1年や2年で作れる物では無い。ジャイアンツの首脳陣やフロントを抜本的に改革し、長期的なスパンで当たる必要が在るだろう。

何はともあれ、ジャイアンツの選手達には「長いシーズン、御疲れ様!」と言いたい。


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