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「東京23区の『異状死』高齢者が7割占める・・・一人暮らしも大幅増加 検案の際に死後日数経過した事例多数」(11月28日、FNNプライムオンライン)
遺体の検案や法医解剖が必要な「異状死」に付いて、東京23区では高齢者が7割を占め、一人暮らしの人が大幅に増加している事が判りました。
東京都監察医務院によりますと、2022年、東京23区に於ける検案や法医解剖が必要な「異状死」の内、約7割が65歳以上でした。
又、一人暮らしでの「異状死」も増えていて、2021年は7,544人でしたが、2022年は8,762人と成っています。
一人暮らしの「異状死」は、検案の際に死後日数が経過した事例が多く、検案迄の死後経過日数は10日以上が2,371人で、此の内30日以上は965人でした。死後経過日数が長い程、正確な死因究明が困難と成っているという事です。
東京都監察医務院は、「今後も65歳以上の人口や一人暮らしの増加に伴い、『異状死』も増える見通し。」としています。
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異常死した方全てが孤独死とは限らないが、其の殆どが孤独死で在ろう事は、想像するに難く無い。「大昔は祖父母、両親、子供達といった感じで、三代が1つ屋根の下で暮らすのが普通だった。」けれど、「今や核家族が当たり前の時代。」で在り、「高齢者夫婦だけで暮らし、片方が片方を介護するという所謂『老々介護』。」も珍しく無い。「介護する側が病死し、介護される側も結果的に亡くなってしまい、死語結構経ってから発見された。」なんてニュースも、何度か見聞して来た。実に痛ましい話だ。
今月24日、「NNNドキュメント’24」で放送された「もう伝えられない ~孤独死6万人の時代~」によると、「日本では高齢者の孤独死が、年間6万人近くにも及んでいる。」と言う。上記記事にも在る様に、死語相当日数経ってから発見されるケースも珍しく無く、"現場"は惨憺たる状況だとか。「人生のゴールを、そういう形で迎えざるを得ない人達。」の事を思うと、居た堪れない気持ちに成ってしまう。