ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

田舎の香水

2014年04月20日 | 時事ネタ関連

子供の頃、「微小病原体」の事を誰もが「ヴィールス」と呼んでいたのに、何時の間にかウイルス」という呼称置き換えられ、「ヴィールス」は死語となってしまった。呼称が変わった理由は此方に記されているが、「ビルマ」が「ミャンマー」という呼称に変わったのと似た感じがする。

 

何時の間にか使われなくなった呼称で言えば、「田舎の香水」というのが在る。昭和50年代辺り普通に使われていた様に記憶するが、地方に行った際、「牛舎豚舎鶏舎人家付近に在ったり、肥溜め堆肥用に屎尿を貯蔵する水瓶。)が設置されていたりするのは珍しく無い光景。」で、そういった所から漂って来る匂い、端的に言ってしまうと「ウンコの匂い」を「田舎の香水」と呼んでいた。肥溜めが無くなる等、環境が大きく変わった事も在り、此の呼称は使われなくなったのだろう。

 

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未だ臭う700年前のトイレ発見、排泄物や革・布等、御尻拭くアイテムも。」(4月18日、ナリナリドットコム

 

デンマーク最古の都市の1つとして知られる中部の街・オーデンセ。此の街の広場で昨年から行われている遺跡発掘作業の中で、先日、昔の人々の生活振りが判る貴重な資料が発見されたそうだ。其れは、未だ臭いを放つ程保存状態が良好な、1300年代に使われていたとされる“のトイレ”だった。

 

デンマーク紙コペンハーゲン・ポストユランズ・ポステン等によると、樽のトイレが見付かったのは、昨年から始め、現在も発掘作業が続けられているオーデンセ中心部に在る広場。国の考古学者等が昨年、土の中に埋まっていた複数の大きな樽を見付け、分析作業を進めた所、内容物等から人の排泄物と判明し、樽は1300年代にトイレとして使われた物だと結論付けたと言う。700年も前の物で在り乍ら、保存状態はとても良好で、未だ樽からは「臭い匂い」がしているそうだ。

 

此の面白い発見が如何に歴史的に重要なのかを教えてくれたのは、発掘作業に携わる考古学者のマリア・エリザベス・ラウリドセンさん。樽の発見は、其処が昔トイレとして利用されていた場所を示す以外に、中世の人達の食生活や文化の一面を知る、貴重な手掛かりになったと説明する。女性の胸程の高さも在る大きな樽の中には、外側に魚のマークが入った物も見付かり、此れは樽がトイレとして使われる前に、魚の輸送や保存用に使用されていた事を示していると言う。

 

又、保存状態の良い排泄物からは、当時の食生活の一端が判ったというラウリドセンさん。ディスカバリー・コミュニケーションズ社のニュース・サイトディスカバリー・ニュース」に対し、彼女は此れ迄に行われた分析から木苺の成分が多く含まれていたとの結果が判ったと話し、「1300年代のオーデンセでは人気が在った」食べ物だったと推察している。他にも、排泄物の中に「小さく切ったや革、布」等が見付かっており、こうした物が当時「トイレット・ペーパーとして使われていた」事実も判ったそうだ。

 

更に発掘現場深くに埋まっていた、トイレ用とは別の樽からは、井戸繋がった「パイプ・システム」も発見。一番下の樽には、流れて来る水から泥等を取り除く見られる「」が敷き詰められており、「各家庭が綺麗な水を使える様」に配された浄化装置ではとの見方が在る一方、ラウリドセンさんは大麦備蓄して発芽促すビール醸造装置の一部」との見解示している。此の様にデンマークで見付かった「臭い発見」は、14世紀当時のオーデンセの食生活や文化を伝える貴重な資料として、考古学者等を興奮させている様だ。

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此のニュースを最初に目にした時、「田舎の香水」という呼称が、何故かパッと頭に浮かんだ。700年も前なのに、未だに屎尿の匂いを発しているというのは驚きだが、当時の食生活や文化を窺い知る一助になったというのは、非常に興味深い。


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