先週の記事「53年で約429倍」で紹介した様に、我が国に於ける100歳以上の高齢者数は6万5,692人で、53年前の1963年と比べると、其の数は約429倍にもなった。父方の祖母は長生きだったけれど、父方の祖父及び母方の祖父母は短命の部類に入る自分としては、「こんなにも100歳以上の方が居られるのか。」という驚きが在る。
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簡易生命表:或る年の死亡状況が今後変わらないと仮定して、年齢毎の死亡率や平均余命を計算、指標化した表。零歳児の平均余命が、平均寿命となる。総合的な保健福祉水準を示す指標の1つで、厚生労働省が毎年発表する。
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先々月、厚生労働省が発表した「2015年度の簡易生命表」によると、我が国の平均寿命は「男性:80.79歳、女性:87.05歳」。男女共に、過去最高を記録したと言う。
此方の情報によると、此の手のデータで最も古いのは「1891年~1898年」の物だとか。「世紀」で言えば「19世紀末」、日清戦争(1894年~1895年)が勃発した頃で、もう120年以上も前。其れによると、当時の日本の平均寿命は「男性:42.80歳、女性:44.30歳」というから驚く。元記事内にも記されている様に、(織田信長が好んだ)敦盛の一節「人間50年」よりも短かった事になる。19世紀末と比べると、男女共に平均寿命は、2倍近くになった訳だ。
1894年~1985年の男性平均寿命は疾うに過ぎ去り、去年の男性平均寿命迄は大分先。でも、祖父母達の寿命を考えると、そんなに先とも思えなかったりする、微妙な年代の自分。つい先達て、“同級生”が癌で亡くなった事を知った許りなので、余計に寿命という物を意識してしまう。