一時期、あだち充氏の漫画に嵌まり捲った。1981年に連載開始となった「タッチ」を好きになり、以降は過去の作品を読み漁る一方、新作も欠かさず読んだ。しかし、登場するキャラクター達やストーリー展開が代わり映えしない様に感じ始めた頃、確か「虹色とうがらし」の初期の頃だったと思うが、彼の作品を読まない様になった。其れから20年以上が経ち・・・。
「『タッチ』の世界観を受け継いだ続編“的”作品が、月刊少年漫画誌『ゲッサン』の6月号から連載開始。」という情報を、ネット上で目にした。タイトルは「MIX」で、1986年夏の甲子園優勝から26年後の明青学園を舞台とし、此処で野球をする2人の“兄弟”が主役。「続編作品」では無く、「続編“的”作品」という事だが、何とも「タッチ」を髣髴させる設定ではないか。
早速、当該作品を読んだが、あだち氏の特徴的なタッチに懐かしさを禁じ得なかった。2人の“兄弟”には何か隠された秘密が在る様で、浅倉南を思わせる“妹”の存在も気になる。今後の展開が楽しみだ。
「あだち氏の作品を読まない様になったのは、『虹色とうがらし』の初期の頃だった。」と上で書いたが、改めて調べてみると時代的には1990年と思われる。所謂「バブル景気」と呼ばれる時代は1987年から1990年迄の約4年間を指すので、「あだち作品を読まなくなったのは、バブル崩壊の頃と略同時期。」と言えるだろう。
バブル景気の頃、多くの日本人が熱に浮かされていた。斯く言う自分も例外では無いが、「『所有する財産は、永遠に増え続けるのだ。』と許りに、金銭を湯水の様に使う人達。」に対しては、「其の内、大きな“負の反動”が来るのでは?」と危うさを感じ続けていた。だから、バブルが弾けて経済が大きく落ち込んだ際には「矢張りなあ。」という思いが在ったのだけれど、よもや「経済の氷河期」がこんなにも長く続くとは予想外。KINCHOのCMではないが、「バブル弾けて20年♪」(動画)というのは余りにも長過ぎる。
「歌は、時代を映す鏡。」なんぞと言う。或る歌を耳にすると、当時の世相やら、自分自身が何をしていたかやらを思い出す事は結構在るもの。「バブル期を思い出す歌」、即ち「バブル期を象徴する歌」を3つ挙げろと言われたならば、自分の場合は次の3曲。
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・「WON’T BE LONG」(バブルガム・ブラザーズ)【動画】
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とんねるず全般
(何かのサイトでバブルを知らぬ若年者にバブルの雰囲気を感じさせる物として「とんねるずの番組の雰囲気にはバブルの名残を感じさせる」と書いてあった。確かにそう思う)
リック・アストリーら洋楽ユーロビートアイドルの曲(そこから派生したのがCHACHACHAや「Show Me」や日本語カヴァーユーロビートアイドルのwinkやbabe)
アイドル的なロックバンド(ボン・ジョヴィやモトリークルー、バングルス。ボン・ジョヴィの日本での成功から派生したのが男闘呼組、TOKIO、そしてバンドブーム)
マドンナ、デビッド・ボウイ、シンディ・ローパー、カルチャークラブ、デュランデュランのような派手なルックス、サウンド(ここから派生したのが吉川晃司、CCB、レベッカ他)
こうやって見るとバブルの前にアメリカのレーガン時代の派手な雰囲気があり、それへの憧れが反映されていたり(トレンディドラマの先駆けの「男女7人」や「あぶない刑事」他。「あぶない刑事」の基になった日本テレビドラマ「大追跡」や「プロハンター」はまだ米軍住宅が多く残っていた横浜の沿岸部が舞台だった)、ちょうど第二次ベビーブーム世代のティーンエイジャー時代が重なるので、消費文化の世界に明らかにティーン向けが多かったというのがわかるような気がします。光GENJIはまさにその象徴。
人気が出て来た頃のとんねるずは、本当に面白かった。歌っている際、テレビカメラに飛び付いて壊してしまったりと、良くも悪くも“ハチャメチャさ”が良かった。
しかし内輪ネタで笑いを取ろうとする姿勢が余りにも強くなり、彼等が出て来るとチャンネルを変える様になった。彼等がスタッフ(ディレクター等)の名前を矢鱈と口にしたり引っ張り出したりする事で、スタッフ達の局内での存在感が増し、其の事も在って高い地位を得て行く。其の見返りとして、偉くなった彼等がとんねるずを重用する。そういった柵が露骨に感じられる様になったのが、とんねるずを面白く感じられなくなった大きな要因でした。
とは言え、彼等がバブル期の持つ“元気さ”を体現していたタレントなのは間違い無く、其れ故にバブル期を知らない世代でも「とんねるずの番組の雰囲気には、バブルの名残を感じさせる。」と感じているのは判る気がします。
当時、ディスコ(其の頃は「クラブ」なんて呼び方はしていませんでしたね。)で流れていた曲というのも、バブル期を感じさせます。
仰る様に、TVドラマにもバブル期を感じさせる物が少なくなかった。高額賞金を謳うクイズ番組なんかも、結構在った様な気がします。
私の後輩に、大学時代「キーウエストクラブ」でアルバイトしていたという者がいます。私は恐ろしくて一度も「カフェバー」に行けませんでしたが、雰囲気、MTV、そういったものはテレビ等から見聞きしていました。
http://www.officej1.com/s50years/keimyou25.htm
後輩によると「経営者の一人が○モで、襲われそうになったからやめた」とのこと。ホントかいな。
その後「マハラジャ」ブーム。
http://maharaja-r.jp/
今もあるんですネ
その頃は多少小金があり、「社会勉強」と称し、東京行きの際、行きましたが…。緊張したため酒を飲みすぎ、音楽で頭ガンガン…翌日最悪。あまり良い思い出ではないです。
両方に共通するのはシャネルズ、郷ひろみ、アンルイス、トンネルズでしょうか。坂本龍一や音楽評論家の今野雄二、渋谷陽一、あと文化人だと糸井重里あたりもそうかな。
ジュリアナになるとちょっと関心がないと言うか、ついていけないものがありました^^;。
ユニクロの「企業ロゴTシャツ」、先日同店舗に行く機会が在りましたのでチェックしましたが、色んなヴァージョンが在って面白かったです。個人的には、チチヤスのヴァージョンが良かったなあと。
大音響が苦手故、日本ではディスコに行った事が無い人間です。「日本では」と書いたのは理由が在り、長期出張でアジア圏に行った際、現地の同僚から「凄いディスコが在るから、行ってみないか?」と誘われ、「話の種になるかな。」と思って一度だけ行ったので。可成りゴージャス(死語ですね。)な作りで、一定時間になるとフロアの天井から泡が降り注がれるという趣向。噎せ返る様な熱気には「凄いなあ。」と感動しつつ、大音響にはどうしても馴染めず、1時間程で退散した次第。