未だスリム体型だった中学時代、アマチュア野球の指導者をしていた知人から、「君は体型だけで言えば、良い投手になれる要素を持っているんだけどなあ。」と言われた事が在る。彼曰く「長いリーチ」、「長い指」、そして「大きな尻」というのが、投手にとっては有利な要素なのだと。「唯、運動神経がねえ・・・。」と苦笑交じりで言われたのが“落ち”なのだけれど、彼の指摘によって「プロ野球のマウンドで、打者をバッタバッタと打ち取る自分。」というのを何度か夢で見る様になった。
長年に亘ってジャイアンツでトレーナーを務めていた萩原宏久氏が、日刊ゲンダイ紙上で「巨人軍選手のカラダ」というコラムを連載している。9月10日付けでは「上原浩治の巻」というタイトルで、「上原投手がプロ入りした時点では筋肉が身体に付き切っておらず、胸の厚みも無く、未だプロ野球選手の身体にはなっていなかった。身体も弱そうで、怪我が心配だった。」と告白。
で、記事の中で「面白いな。」と思ったのは、次の記述。
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此れは私の経験から言うのだが、大成している投手には肌の色の白い選手が多い。金田(正一)さん、鈴木(啓示)、江川等がそうだ。肌の色の白い人の筋肉は黒い人に比べて柔らかく、疲労の回復が早い。黒い人は瞬発力は在るがスタミナに欠ける。
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飽く迄も萩原氏が経験上感じた事で在り、「全てがそうと言える訳では無い。」というのは言う迄も無い。実際問題、「上原は何方というと黒い方だったが、其れでも1年目から彼だけの活躍をした。」と、同記事の中で萩原氏は例外が在る事を記しているし。
とは言え、「色黒よりも色白の方が、大投手になれる可能性が高い。」という傾向が在る“としたら”、其れは実に興味深い。若い頃より何方と言えば色白で、肌を焼いても赤くなるだけで黒くならない自分故、益々「ピッチャーをしていたら、大投手になれたかも。」と自惚れてしまう。運動神経が非常に鈍いので、虚しい自惚れでは在るのだけれど。
内角へのシュートは素晴らしかったのですが、なんせノーコン。死球で自滅の連続で、結果一年間で0勝1敗の控え投手でした(泣)。
足立投手、懐かしいです。良い投手でしたよね。村長様の様に実際に野球をされていた場合は判るのですが、自分の場合は本格的に野球をした経験が無い癖に、とんでもない妄想をしていたのですから・・・。