此方の情報によると、「昭和の仮面ライダーの人間体」が7月に勢揃いするそうだ。「勢揃い」と書いたが、正確に言えば「鬼籍に入られた『結城丈二(ライダーマン)役の山口暁(山口豪久)氏』と『岬ユリ子(電波人間タックル)役の岡田京子さん』以外が勢揃い。」という事になる。具体的には、次の面々。
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・ 藤岡弘、氏:本郷猛(仮面ライダー1号)役
・ 佐々木剛氏:一文字隼人(仮面ライダー2号)役
・ 宮内洋氏:風見志郎(仮面ライダーV3)役
・ 速水亮氏:神敬介(仮面ライダーX)役
・ 岡崎徹氏:山本大介(仮面ライダーアマゾン)役
・ 荒木茂(荒木しげる)氏:城茂(仮面ライダーストロンガー)役
・ 村上弘明氏:筑波洋(スカイライダー)役
・ 高杉俊介氏:沖一也(仮面ライダースーパー1)役
・ 菅田俊氏:村雨良(仮面ライダーZX)役
・ 倉田てつを氏:南光太郎(仮面ライダーBLACK及び仮面ライダーBLACK RX)役
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「ライダーの歴史上初めて、昭和ライダーが全員集合する。これは私も凄いと思った。よく全員が参加してくれることになった。多分、これが最後だろう。もう二度と、全員参加はありえない。」と速水亮氏は書いておられるが、其の通りだと思う。都合が付けば、観に行きたいものだ。
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開店して2年の「リサイクルショップ・カササギ」は、店員2人の小さな店。店長の華沙々木丈助(かささぎ・じょうすけ)は
謎めいた事件に商売
其方退けで首を突っ込むが、探偵気取りの彼が
辿り着いた謎解きは
何時も方向違い。又、副店長の日暮正生(ひぐらし・まさお)は其の
押しの弱さも在って、
がらくたを高く買い取らされて
許りいる。だから店は開店以来、ずっと赤字経営。そんな
二進も三進も行かない「リサイクルショップ・カササギ」にしょっちゅう
入り浸っている女子中学生・南見菜美(みなみ・なみ)と合せ、
根無し草的な彼等3人が関わる4つのストーリー。
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文壇の奇才・道尾秀介氏が、今年最初に刊行した作品「カササギたちの四季」。「-春- 鵲の橋」、「-夏- 蜩の川」、「-秋- 南の絆」、「-冬- 橘の寺」と、登場人物達の苗字が上手く盛り込まれているタイトル(「橘」は、寺の住職の苗字「立花」から取っている。)には優美さを感じるし、「どういった謎が待ち受けているのだろうか?」という好奇心を擽られる。
「謎」と言っても、此の作品には「殺人事件」が登場する訳では無い。「何気無い日々の中で起こった奇妙な謎」という意味では、大崎梢さんの「『成風堂書店事件メモ』シリーズ」と似たテーストと言えるかもしれない。表面的には華沙々木が探偵役を任じているけれど、其の推理は方向違いな物ばかりで、実質的な探偵役の日暮が華沙々木達にばれない様に“真実”を解き明かしている。「華沙々木達にばれない様に」というのには、「華沙々木を名探偵と信じて慕っている(と日暮は思っている。)菜美を傷付けたくないというの理由が在るのだが、「じゃあ何で其処迄、日暮が菜美に強い配慮をしているのか?」というのが自分には見えて来なかった。彼女の複雑な家庭環境が起因しているのは文章で触れられてはいるのだけれど、だからと言って「其処迄強い配慮をする物かなあ?」という感じがどうしても拭えないから。
「蜜柑籠」に込められた別の意味合い等、「日本語の持つ奥深さ」を道尾氏は上手く“調理”しているとは思う。唯、残念なのは上記した「華沙々木&日暮と菜美の関係性」を含め、登場人物達の設定に深みが無い様に感じた点。其れ故に、ストーリーへの感情移入が余り出来なかった。
総合評価は星3つ。
ライダー達、懐かしすぎ・・。
石巻市の「石ノ森萬画館」は漫画家・石ノ森章太郎氏が同市の出身という事も在り、10年前に設立されました。今回の大震災で甚大な津波被害を受けた沿岸部に同館は在ったのですが、殆ど壊れずに残ったのは奇跡的な事とも言われていますね。仮面ライダーを始めとした、同氏が生み出したヒーロー達が、東北の街々の復興を見守ってくれる事でしょう。