7月24日付けの東京スポーツに、「日本郵便の“玄関前に置くだけ配達” 荷物が盗まれた場合の責任は」という記事が載っていた。
配達物は急増しているのに、配達員不足というのが宅配便業界。給料を上げる事で配達員の離職を引き留め様としているが、労働環境の過酷さから離職者が続出しているとか。
“コスト削減”及び“配達員の作業効率アップ”という観点から、「“宅配物の再配達”を少しでも減らす。」というのが、宅配便業界のトレンドとなっているけれど、「日本郵便は此の程、通販会社や百貨店等を対象に、商品を宅配先の玄関前に置くだけで配達を完了するサーヴィスを、来春から本格的に始める。」事を決定したのだとか。
受け取り手の在宅、不在を問わず、配達員が玄関のドアノブに商品が入った袋を掛けたり、宅配ボックスに入れた段階で配達終了となるという物で、受け取り側が企業からメール等で商品の発送を知らせる連絡を受けた後、此の方法による配達か、在宅中に配達をして貰う従来通りの方法かを選択。
此のシステムだと、確かにコスト削減や配達員の作業効率アップは図れるだろうが、懸念されるのは記事でも指摘していた様に、「玄関前に置かれた荷物を、何者かが盗んで行くリスク。」だろう。
此の点に関する“責任”に付いて記事では、「受取人が玄関前配達をOKした時点で、配達員の最終届け地点は玄関前という事になる。其れ以降に起きた事への責任は、配達員側には問えないでしょうね。」と記している。詰まり、“受け取り手側の自己責任”となる可能性も在る訳だ。
“玄関前に置くだけ配達の荷物”を狙う窃盗団が出没する可能性も考えられ、受け取り手側の自己責任”というだけで片付けられなくなるのではないか?日本郵便は、其の対策も必須という事になりそう。