ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“自由”より“保護”が優先

2017年12月11日 | 時事ネタ関連

*********************************

りそな、70歳以上カード振り込みに制限 詐欺対策」(12月11日、朝日新聞

 

りそなホールディングス(HD)は来年1月20日から、70歳以上の顧客を対象に、現金自動出入機(ATM)でのキャッシュ・カードを使った振り込みを制限する。振り込め詐欺対策の一環同様の動きは地方銀行等に在るが、大手行では初。りそな銀行、埼玉りそな銀行近畿大阪銀行の顧客の内、70歳以上で、過去3年間、ATMからキャッシュ・カードで振り込んだ事が無い人が対象。

 

一定額以上を振り込もうとすると、画面に窓口に行く様、案内が出る。行員が対応し、詐欺で無い事が確認出来れば、制限を解除する。制限の対象となる金額は非公表だが、少額で在れば、制限無く振り込めると言う。

*********************************

 

警察庁の発表によると、 今年上半期(1~6月)に警察把握した振り込め詐欺等『特殊詐欺』の被害額は、前年同期約13億1,000万(6.5%)減の約186億8,000万円で、3年連続で減少した。そうだ。被害額が3年連続で減少したというのは良い事だが、でも、未だ「1日当たりで約1億円」も被害額が発生しているというのは驚きだ。

 

70歳以上の運転者に対し、「高齢運転者標識」を車に付ける事が“奨励”される様になった際、一部の高齢者からは不満の声が上がった。「自分は、そんな年寄りじゃ無い。」という不快感が主だが、其の気持ちは判らないでも無い。「年寄り扱いするな!」という思いは、幾つになっても在る物だから。

 

今回のりそなホールディングスの決定に付いても、「自分は、振り込め詐欺に引っ掛かる訳は無い。年齢だけで、ATMから振り込む自由を奪うのか?」という思いの高齢者が居るかもしれないが、1日当たりで約1億円も、振り込め詐欺の被害額が発生しており、其の被害者の7割以上を高齢者が占めている。という現実を考えると、“振り込みの自由”よりも“高齢者の保護”を優先させるのは、決して間違っていないと思う。

 

又、「ATMでの振込金額が少額で在れば、制限無く振り込める。」し、「一定額以上を振り込もうとすると、画面に窓口に行く様、案内が出る。」けれど、「行員が対応し、詐欺で無い事が確認出来れば、制限を解除する。」という“細やかな対応”が決まっているのだから、「“振り込みの自由”が侵されている。」というのには当たらないだろう。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« “教科書”が無い | トップ | 「陽気な死体は、ぼくの知ら... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年頃 (namae)
2017-12-13 03:41:18
定期のお金をいきなり下ろしには行かなかったが、変に思い詰めていきなり家売るだの土地売る金に変えると毎日言い出した亡き父親は認知症だった。何かしらの不安と妄想に支配されていました。迷惑はなはだしかった。幸い売りにはいかなかったが、いまの銀行なら待ってましたと、あら先行き不安みたいネ。余った土地をアパートにしましょ、お金足らないなら貸してあげます。相続税対策ヨ。と家族に言ってきそう。うちの近所怒濤の建築ラッシュ。
そういう場合もあります。
返信する
>namae様 (giants-55)
2017-12-13 04:24:12
初めまして。書き込み有難う御座いました。

もうウン十年前になりますが、父方の祖父が認知症を罹患し、祖母達は大変だった様です。比較的若い年齢での発症だった為、体力は在り余っていて、徘徊とかで可成り悩まされたと。

当時はそういう患者を食い物にする連中が目立たなかったけれど、今じゃあうじゃうじゃ居そう。そういう人達を保護する意味でも、今回の取り決めは悪く無いと思います。

今後も、何卒宜しく御願い致します。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。