ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「オリの中の虎 ~愛するタイガースへ最後に吼える~」 Part2

2009年12月20日 | スポーツ関連
今季、岡田氏の“ぶっちゃけ解説”には何度となく笑わせて貰ったが、この本でも岡田節は冴え渡っている。愛すべきムッシュ(吉田氏の愛称)の話なんぞは、その光景がまざまざと浮かんで来る程。

様々な種類の監督が居るけれど、岡田氏の場合は「常に最悪の事態を想定し、それに備えた手を打っておく。」というタイプで、これは自分(giants-55)と似ている。又、藤山寛美氏演ずる「アホのぼんぼん」に似た顔立ちなれど、「実は結構思慮深い。」と言われる彼の“素顔”が、この本からは垣間見られる。試合前に全スポーツ紙の先発予想に目を通し、対戦相手のチームの先発をチェックするのが日課で、全紙が同じ予想なら良いのだけれど、1紙だけ違う場合は要注意と判断するのだそうだ。1紙だけ違うというのは何か根拠を持って予想していると思われ、多くが先発と予想する投手に故障等、何等かの事情を抱えている事を1紙だけが掴んでいる可能性を疑って掛かると。代打や投手起用も「単純に『左には左』というのでは駄目。」というのも、その理屈を含めて自分と同じ考えだった。

ファンとして、選手として、そして指導者として愛するタイガースに関わって来た岡田氏にとって、唯一残した物がタイガースと対戦する相手チームの監督となって、タイガースと試合をして勝つ事。で在り、それがに来季からバファローズの監督に就任する決意したそうだ。タイガースを愛して止まないが故の決断。

最後にムッシュに関する、一寸ほろっとさせられた話を。岡田氏が、最愛の父を亡くされた際の事だ。

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亡くなったときは横浜遠征中で、試合もあるからとんぼ返りするつもりやった。親父に別れを告げて、伊丹空港に行った。そしたらロビーで、呼び出しがあった。携帯電話のない時代やから、館内放送で呼ばれた。電話に出ると、阪神のマネジャーからやった。「ああ、オカ、大変やったなあ。きょうの試合は雨天中止やから、横浜に帰ってくる必要はないぞ。実家でゆっくりしたらええからな。」それでまた玉造の実家に戻った。葬儀の段取りとかいろいろしてて、夜になってテレビを見た。そしたら横浜の阪神戦をやっていた。吉田義男監督の気遣いやということが分かった。おれの性格知っているから、どうせとんぼ返りで横浜の試合に戻って来るやろ、でもきょうくらいは親父さんといっしょにいろと、そういうことやったんやと思う。吉田さんいうのは、そういうところがあった。不器用な人やから、監督しているときはそんなにペラペラしゃべることもなかった。
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2 コメント

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岡田さん (雫石鉄也)
2009-12-20 08:48:16
私は、岡田さん、好きですね。
選手思いの監督だと思います。落合は「理」の人だけれど、岡田さんは「情」の人ですね。
阪神に戻ってきてくれると、信じています。
その時は、走塁コーチ赤星、ブルペン担当ピッチングコーチ、ウィリアムスだといいなと思っています。
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こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2009-12-20 21:43:25
うちは誰だろう・・・。^±^

う~ん。野村監督、苦手かなあ。x±x

一生懸命投げたのにぼろくそにいわれたとき、マー君がかわいそうだったし。
しかもマー君が休みたいといったのに休ませてあげなかったし。
田中投手&岩隈投手は好きなんで余計に嫌だったなあ。
ライオンズの渡辺監督だったら自分から休めというだろうなと思ったのでした。^±^←やはりライオンズファンか
きっと原監督だってそう言うでしょうね。^±^←取ってつけたように、スマソ
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