LARS AND THE REAL GIRL/07年/米/106分/劇場公開
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー、ケリ・ガーナー、パトリシア・クラークソン
<ストーリー>
小さな田舎町を舞台に、シャイな青年ラースと、等身大の人形の「彼女」が巻き起こすハートフルな騒動。
<感想>
観た人それぞれの解釈があると思うんだけれど、私の考えからしてラースは幼くして独立したが為に、極度の対人恐怖症になっちゃったんだろうな。
人に触れられるという事を嫌うという所にもそれが見られますしね。
その事で彼なりに選んだのが「人形」だったんでしょう。
愛する、愛されるという行為に慣れていないラースは「人形」にそれを全てぶつける。
最初は克服目的だったんでしょうけど、次第にそれが妄想へと変わっちゃったものだから話がややこしくなっちゃった訳でして。
それでもラースは心の何処かでは現実を見ている。
必死に殻を破ろうともがく姿が見え隠れする。
もがいてもがいて、ラースが最終的に選んだ道。
この時、彼は過去のトラウマから解放され、現実世界に戻り、新たな本当の恋にチャレンジしようと一歩踏み出す。
具体的にはそれらは描かれていないけれど、終盤での「事件」を通しての彼の姿を観た感じでは私はそういう風に見て取れ、とても切なくも温かくなりました。
全体的には内向的な青年の生きざまを描いたハートフルなドラマですけど、良く良く考えたらかなり危ない(笑)。
人形ですよ?
ラブ・ドールですよ?
オナペットですよ?
南極2号ですよ?
田舎町だから人に理解されたかもしれないけれど、普通なら立派なキチさんだ(笑)。
序盤でのラースが恋人を紹介すると人形を連れて来て、兄夫婦が唖然とするやりとりには大笑いしたし、弟の事で頭を痛める兄に「兄さん早く良くなってね」と励ます姿に、思わず
「お前に言われたくねぇよ!!」
って兄の言葉を代弁するかの様にツッコミながらも噴き出しちゃいました。
このままこの路線で最後までいってくれると違う意味で面白かったかもしれないけれど、それじゃ只の変態コメディで終わっちゃうか(^^;)
オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:
★★★☆
09/08/15DVD鑑賞
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