銀幕大帝α

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ハート・ロッカー

2010年09月15日 22時46分15秒 | 洋画アクション
THE HURT LOCKER/08年/米/131分/劇場公開
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース

<ストーリー>
2004年のバグダッドで爆弾処理に当たる兵士たちが直面する重圧や恐怖を、淡々と描きだす。
<感想>
戦争映画は嫌いじゃない。
しかもテーマとなるのが興味をそそられる“爆弾処理班”。
女性監督による戦争映画はどんなもんかという部分にも惹かれた。

が、アカデミー賞作品賞という経歴に引っ掛かる。
アカデミーで作品賞を取った作品に大して面白いものはないというのが私の考えだからだ。

確かに女性が撮ったとは思えない男ばかりの骨太戦争映画にはなっている。
戦争映画に有りがちな派手な銃撃戦は無いものの、爆弾処理班が対面する恐怖と共に生まれた緊張感が随所に漂っている。
手持ちカメラ多用によるドキュメンタリータッチな演出も臨場感を生み出している。

だが、この作品は観る側に何を訴えたいのかが今一つ分からない、伝わってこない。

常に死と隣り合わせの兵士達の心境?
親しんでいた少年が人間爆弾にされていた(早とちりだったが)事への復讐?
戦争が齎す悲劇?

軽いんだよなぁ。
仲間の死にしても、爆弾を処理していく過程にしろ演出が凄く軽いんだよ。

戦争を知らない&未体験な世代である私の心に痛み、恐怖、哀しみ、怒りというものが響き渡る、そういうものが無い。

=戦争映画なのに、戦争の悲惨さを画面を通して体験出来なかった=

私が求めていたものが何一つ描かれていなかった事に不満だけが残る。

結局、監督はこの作品で何を描きたかったのかが最後でようやく分かる。
冒頭にテロップで出てきた

「戦争は麻薬である」

という言葉。

これは危険な仕事に興奮を覚える事で人生を楽しんでいる異常な兵士の物語なのだ。

なんだ、そういう映画だったのか・・・。
やっぱりアカデミー賞を取った作品に大したものはない。

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★☆
10/09/15DVD鑑賞
キャスリン・ビグロー 戦争アクション・ドラマ レイフ・ファインズ ガイ・ピアース 第82回 アカデミー賞作品賞 第82回 アカデミー賞監督賞 第82回 アカデミー賞脚本賞 PG12 ブロードメディア・スタジオ DVD新作
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レンタル開始日:2010-09-02
コメント (18)
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